友野雅志の『TomoPoetry』

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銀座のスカートはあれこれ
揺れるのをみた
汗かいて
死んでもいいという頂きは
息ぎれしながらみた
心臓が東京のように
膨張していく夜の
深さをみた

今日はみている
空のむこうの星の雲がながれるのを

きみは白い骨のように輝いていた
握りつぶしたビール缶のように
うえでは
銀の蝶がゆらゆら揺れる

枕のしたを
鉄の車輪がころがる
目的地はしらない
列車にはあおい顔がつり革に揺れる

今日はみている
夜空のむこうの星の雲が手をふっている

目を閉じると
わたしはつり革に揺れている
パステル色の鮎のように
ながれの深みの
闇をみつめて
そのむこうに散りゆく
星の雲を追いながら

きみにあえるかな
きみにあえるかな


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きみのかなしみの流れ
その流れをたどる
濡れるのはきみの頰  そして
わたしの足
きみの死への下り坂をたどる
あるいは
崖を落ちる
砕けるのはきみの肉体  そして
わたしの未来

深夜   わたしはきみを殺した
いや   それは少し違う
わたしは
わたしを殺した
きみとうり二つのわたしを

水に浮いた頭をふたつに割り
溢れた果実のような脳と
きみの遺品が
浮かんだ

朝の白い皿には
プルーン、桃、フレンチトースト
だれかはっきりしないきみは
わたし
殺されたわたし

となりできみが泣いている
遠い鏡にうつるきみは
ほほえんでいる
遠くで爆撃の音がする
となりで啜り泣きがする

椅子から立ちあがると
わたしは脚をもっていない
そのまま
きみがいるブルーの深さへ
あゆんでいく

あっ、きみが好きなプルーン
銀河のような皿のうえに残してきてしまった
きみが残したのは
真っ赤なシロップ
きみのかなしみを
舐めて

まだ生きるだろうか


テーマ:


声がきこえない空は
鳥の死とながれていく羽毛で満ちている
国は
塵箱と火葬場から
煙のように
始まった
幾千年か前の
ある夜更け
はじまりは記されることなく
終わりを見るものはない
殺すこと
奪うこと
だれもが稲光の目をもっていた
父を黒い額に
母は和紙に透かし
兄に脇差
姉に簪
夫に毒
妻に三日月  その欠けら

はるかで狼と狐が夜空をみあげている
命を捨てるほどのものはあるか
呟く声が
窓をたたく

砕けた骨を
真っ直ぐに敷いた上を
馬車がはしる
道は埃をあげる
王のあとに
戦士がはしる
戦士のあとに
死者が這う

自分の死を知らせるために
空は銀の雨で
溢れている
あるいは  氷の雨

駆け抜けるのは
銀の蹄
王の言葉にしたがい
死んで
あるきつづける行進

毎夜  眠りが砕け沈んだ水底
欲望が
死をまきあげながら
ギャロップする

朝   電車に満ちる
死のしずけさ
湿った夢が
揺れる





テーマ:



夜空をふたつに折ると
溝を星雲がながれる
人類の過去
すべてを藍と銀の粉にして
孤独な農夫
恐怖の権力者
惨殺される女優
自転車が飛ぶ画面を映すテレビ
そして   わたしをながれる死への海流
すべては夢のなかで
ひとつのパイになる
真っ黒に焼けたパイ

食べる
朝の空をみあげる
よこたわる
泣きさけぶ
抱擁する

きみはいつかいなくなるという真実
胸をもみながら
夜  真実は人類の死滅までたどる

明日
シーツは乾いているだろうか
世界には乾燥機が不足している
かわいた言葉が不足している

木綿の空  あるいは
海面のシーツ
そこを歩くのはあなたではない

スーツとスカートを
おおきく開いて歩きだす
脚が踏みつけるのはあなたの輪郭
色はない
過去が吹いてくると青
未来が通りぬけると
まだ被らぬ帽子の
朝から
頭を
星が通りぬける












テーマ:



朝   宇宙を駆ける馬の列
砕ける時計の金属音
見あげると
空に足跡がある
きみが地球からはしりさった朝

話し声や胃の痛みのないところで
きみが笑っている
青く透きとおったきみの輪郭
血液とため息のように
星雲が
膨らみ縮む
宇宙の呼吸

枕に頭を沈め
海溝で揺れる埃となって
わたしは呟く
きみにきこえるだろうか

生きるとは殺し続けることだ  あるいは
死に続けることだ
ランボーは手紙に書いた
アフリカの
闇の奥
どこか推測できないところで

きみの足跡をみあげながら
わたしの眠りのなかでの夢が
象の呼吸のように
耳で響いている

わたしのうしろには
わたしの足跡がある
星を避けながら
暗い足跡に
血の赤や
涙の銀
時間の粉末が降っている
すべてがまっしろな記憶になる



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積みあげて積みあげ
残るのは黒い灰と重い罪

エアフォーフワンが飛ぶ  わたしたちの生のように
罪を忘れ
かきあつめるとみに喜び
突然に扉の向こうへ行くように

外はいつも曇り  晴天でも曇り
人類は晴れた一日を生きることはできない
鉄条網のベッドで
ビーナスの破片を抱く
夜空の赤い星は誰の目

二万年前の光
誰も無垢ではなかった
ビール瓶はくだけ
わたしたちの軌跡になる   赤い夢
白い望み  夜空が
わたしたちを吹きぬけていく
玩具箱のように   あるいは
死刑執行後のかたまる喉のように

水の
つめたい水の星が
わたしたちのあいだをころがる

死をこえて
わたしたちはどこにいくの?
むすめ
訊いてはならない

きらきらきらめくのは
きみの希望だろう  あるいは
きみの地球のかけらだろう

もういちど   明るさがくる
そのとき   きみが形をなしていても
ながれるものになっていても

だから  今言うのだ
ありがとう
この炭となった罪は



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きみがこの地を去るとき抱きしめるもの
形のない楽器と歌いつずける人形
扉のない写真館の記憶
人類の言葉を煮込んだスープ
そこから未来をすくいとるスプーン
宙を泳ぐきみの肘
きみが舐めた食器を溶鉱炉に祈りつつ投げる
きみの肉体のかたちになる
朝   テーブルには石膏像
日々わたしの時間はきみの記憶で満たされ
いつしか   火災報知器や
八万光年の距離で回転する星が
きみの乳首と性器になる
とおいところで徐々に冷えていく
記憶

できたら倒れることのない一輪車
あるいは    氷った花びらの一輪挿し
立ちつづけて
わたしの背後を見ていてくれないか
脱ぎすてていく体温
刻まれる輪郭
ひとは自分の砕けた肉体で歴史書をつくる

死と慟哭
ムール貝をひとつひとつ剥くように
きみはきみの衣装をほどいていく

裸のきみを記憶しなくては
この世界から
形をもつ存在はなくなる

夜   共鳴する窓と食器
奏でるのは葬送のための弦楽器
世界のすべての窓が割れ
すべての血管が振動する
痺れる舌で
わたしは人類の死をあじわう
人類に伝わる音で
無限の意味を語るように
舌を震わせる

ソクラテスの声がきこえる
毒をふくんだ時の
碧い波
希望が溢れてくずれる歴史の波のように
歓声と悲鳴が共鳴する

きみのファルセットに地球はひび割れる

わたしを呼ぶ声
その一日先に到達するところで
イカ墨のような
黒い口でわたしは言葉を発する
わたし自身を
共鳴させるきみの死の振動に
身を裏返して







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ブルーのカーテンと深紅のカーペット
小さな足跡と
よこたわる陶器の肉体
シーチキン缶詰工場からころがる
球体の思想
いろいろな色の声をあげる
とぎれる絹の悦びや
針金が風に鳴るかなしみや

朝の綾のあかるさ
夜の横縞にしまわれる闇
色はひとびとを染めながら
時代がながれるように
死がしみていくようにながれる
泥に染まった神学書をめくる音
屈原が見あげる水底
キャンバスに走るゴッホの動脈
いくつもの世界を
ティンパニのように震わせながら
音楽会と戦争は
始まる
ワインを残して扉をひらくと
天を切りさくペーパーナイフ
きみは向こうを見るだろうか

あれは昨夜のことだ
あるいは  二千年前の雨の夜
星をかき集めて
未来への道を作っていた時
わたしたちは
足を失っていることに気づいた
わたしたちは地に降りることのない鳥
肉体をもたない欲望
わたしたちの中に鳴りひびく弦楽器
惑星の軌道が発する波
記憶の周波数は
数色の光
青い目の向こうの海流
唇が語り続ける赤い物語
背にはりついた黒い希望
純白な足裏
緑に伸びて
受粉する指先

わたしたちの壺と蜂蜜そして
交尾する星と星

人類の生きる一瞬を
永遠に写しとろうとする日々
手に触れる芭蕉の咽喉
のみこんだ言葉のかたさ
朝の赤
夕方の藍

ねむりの前に
思い出そうとしてもモノクロの
サンドウィッチとペーパーナプキン
食べる唇も
動く手も見えてこない

夢でわたしはきみに触れる
目がさめると
きみもわたしも線描画になり
色を失っている

きみの色を
風が空に流していく
わたしは観る
きみの魂の色と
時にとけゆくきみの肉体のいろ




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声はわたしのうえを
回転する独楽のように過ぎていく
幾世紀も震えつづける弦楽器のように
白楽天の泣き声
ランボーの唾をのむ咽喉
墓をもたない骨
つま先で鳴りひびくレクイエム
きみは聴いただろうか

明日か
千年後   あるいは
星が金平糖になり舐められる朝
きみはこの地に立っているだろう
陶器のかわいた肌で
そのとききみの身体はひびく
銀河が巡る波の音に
死にゆくわたし
この水の星
コンクリートの窓の笑顔
カメラのように一瞬で爆発するのか
フィルムのようにメラメラと空をめくっていくのか

きみが生きた時間を
手にからめとろうとする私の毎日
朝のカーテン
夜のシャワー
手が触れるのはきみの耳   あるいは
言葉にならないきみの夢

きみに触れるために
わたしは指をほそく伸ばしていく
手のひらに
きみの色が残る

きみは星を蹴る
言葉がほうき星の尾のようについていく

生きているのはきみか   それとも
ピアノの黒鍵がはじく言葉か
きみの言葉は生きているか
死んでいるか

きみが生きた意味を
星がバイオリンの音で語る
わたしは聴く
きみの意味と
その裏でふるえるわたしの意味と




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さようなら  わたしは聞いた
きみの声や死にゆく娘の声   そして
二百年前のバイオリンの軋みと二千年前の石の車輪の悲鳴
これがきみのこの世だ
肉を潰し
皮を干し
言葉を砕き
時間を粉末にする

きみはこの地にもどってくるだろうか
自分の死を地表に塗った
この水とコンクリートの星に

生きる意味を言葉で掬おうとする
カメラのシャッター音の連続
どこにもきみはいない

わたしはいるか
となりの死者に質問するといい
わたしのスーツ
わたしのブラウス
わたしのネクタイ
わたしのブラジャー
わたしのペニス
わたしのヴァギナ
わたしの快楽の記憶
わたしはこれ以上もどれないかなしみ
そして  安堵

朝  死者が語るさいごのことばを聞く
おはよう  そして
またね

きみは青い下着と灰色のスーツ
内側に無色の夢
ひらひらゆれる絹のスクリーンと
火をつける細い手
昨夜は
夢はそこで終わった   あるいは
あらたに開始した

きみはボールを蹴る
きみの記憶でできているブルーのボール
意味は
わからない
さもないと殺されるところだったんだ
きみは言う

その場で
言葉は銃殺された

初夏は殺された言葉の腐臭がする
きみは
きみの言葉が死んでいることに気づくだろうか

耳鳴りのおくで
星がくだける音がする  トライアングルのように
裂ける下着のように

世界のすべてのベッドの情事と
世界のすべての殺人のかなしみと
ひとつの箱に入っている

わたしたちの希望は干された海洋動物のように
ひび割れている
わたしの過去のように
わたしたちの絶望はあたらしい乳製品のように
溶解している
わたしが生きる意味のように

わたしが生きる意味をだれが語るだろう
わたしは意味を
噛みくだき
あたらしい果実といっしょに
咽喉におとす

未来はかわらず
きみのネグリジェの下の
海のように息をつまらせる


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