アドラー心理学、第2弾。

このシリーズは、

「他者からの評価が気になる」

「相手の期待に応えたいとつい頑張ってしまう」

と感じる、全ての人(=仲間)に捧げてます。


前回の記事はこちら





今回は、 この本の核心部分である
「嫌われる勇気」について触れていきます。

まず、前半は、
『アドラーが承認欲求を否定する理由』について解説し、、

後半は、
「承認欲求」から自分を切り離すために必要な、
『課題の分離』と言う考え方についてを紹介します。


=====================


~アドラーが、承認欲求の否定する理由~




「いいね」が沢山つくと何を感じますか?





「コメント」でいい評価をもらったときはどうですか?






私は、「嬉しい」と感じちゃいます。




おそらく、それは私だけでないはず。
マズローの欲求五段階説でも言われているように、、、


私たちは皆、認められたいし、賞賛されたいと言う「承認欲求」があって、
この欲求が満たされると、「自分には価値がある」と感じ、「幸せ」を感じます。


多かれ少なかれ、誰しも、そのような「傾向性」があるのです。








しかし、「承認欲求」を求めることをアドラーは否定しています。








NO!!(承認欲求は、脇に置いておけ!!)byアドラー






それは、なぜか??







彼が「承認欲求」を否定する理由は、、、



不自由になるから。



他者の視線を気にして、
他者の期待にこたえるように生きれば、
最終的には他者の人生を生きることになる。


「全ての人に嫌われないように振る舞う」と、
窮屈だし、疲れるし、不自由になってくる。



そう、


「承認欲求」=「不自由の素」



だから、他人の評価は気にすんなよ!


不自由になりたくなければ、
「嫌われる勇気」
を持とうぜ!


と言っているのです。


そして、

「承認欲求」ではない、「別の方法」で、
「自分には価値がある」と言う感覚(=内なる幸福感)を高めていこう。

とアドラーは提案しています。


この「別の方法」については、次回につなげるとして、、、

今回は、まず、「承認欲求」を切り離すために
必要不可欠な考え方
である「課題の分離」について解説します。


===



~課題の分離とは?~


「課題の分離」
とは、
「境界線(バウンダリー)」
をひくことです。


私は私 / あなたはあなた


自分と相手の間に、しっかりと「境界線」を引くことで、
あらゆる人間関係の苦しみから解放されるとアドラーは言います。




境界線をひくには、
それには、まず自分が操作できる領域と、
操作できない領域の境目を見分けることが先決です。



変えられないものを変えることができると勘違いし、
変えられないものを変えようとする無知によって、
苦しみ、抵抗、ストレスが生まれます。

過去の関連記事はこちら

変えられるもの4つのものと、変えられないもの4つのもの


例えば、
あなたが、この記事を読んでどう思うかは、私にはどうすることもできません。
読み手が私のことを好きになるか、嫌いになるかは、 読み手の課題です。




承認されるか、されないかは、ある程度操作できる側面がありますが、
これは、自分の境界線の外側にある問題です。



「これをやたったら、皆が褒めてくれるはず」


と思ってとった行動したとしても、
褒めてくれる人もいるかもしれませんが、批判する人もいます。


以前は評価してくれた人であっても、
相手の状況、気分や体調によっても大きく左右されます。

全ての人に嫌われないなんて不可能だし、
全ての人に好かれ続けることもできません。



そして、相手を操作しようとして、
褒めて欲しくて何かをした場合、、、


相手から褒めてもらえないとき、
期待した見返りが得られないとき、
その相手を恨みたくなってきます。



このような苦しみの根底にあるのは、
自分じゃどうすることもできない
「他人の評価」(=他人の課題)を、
「自分の課題」として捉えていることにある。




だから、大切なのは、
相手と自分の「課題の分離」をすること。


私は私 / あなたはあなた


私のことを好きになってくれたら嬉しいけど、
嫌いになったのなら、それはしょうがない。


それは、「あなた」の課題だから。


こんな風に、割り切ることで、
「被害者意識」
になることも減り、
人間関係の悩み、苦しみ、ストレスから解放されていきます。



私は、あなたの期待を満たすために生きているのではない。

あなたは、私の期待を満たすために生きているのではない。


これは、自分の子供であっても同じです。

子供でも、部下でも、
上下関係ではなく、横のつながり、
で、見ることで「健全な自我が育つ」とアドラーは教えます。



===



~自分の課題とは?~



じゃあ、自分の課題は何なのか?


それは、、、


自分が最善だと感じることで、他者に貢献すること。



他者に評価されるために、迎合するのではなく、
自分の信じる最善の道を選び、行動することです。




そのためには、「他者から嫌われること」を恐れずに、「嫌われる勇気」をもつこと。
そして他者がどんな評価を下そうと、気にしない。裁かない。

自分がいいと思うことにベストを尽くして、
その結果生じる自分の感情は「自己受容」する。




これが、自分の課題です。


まとめると、、、

相手の評価や、相手が感じていることは
私の範疇の外にあるので、「相手の課題」

自分が最善のことを選び行動することや、
その結果によって感じる感情は、「自分の課題」


こんな風に、相手の問題と自分の課題を切り分けることで、
人間関係の歪み、ねじれを根本から改善することができ、
自由に、主体的に生きる事ができると、アドラーは説いてます。



===


~自己受容~

最後に、すこし補足すると、、、
自分の感情は、「自分の課題」です。


例えば、


自分が最善だと思う事を表現したのに、
誤解されるときの、「がっかり」、



いいと思ってやったけど、
失敗したときの、「無力感」、


それまで親しかった人が
去っていくときの「孤独感」、


このように、
自分の存在そのもの(being)が感じていることは、
あるがままに認め、「自己受容」していきます。


そして、嫌われることで生じる様々な感情を受け入れ、
嫌われる、批判される自分にもオッケーが出せるようになると、、、

「自己受容」が深まります。

「自己受容」が深まると、
自分の存在そのもの(being)に対する肯定感が増してくるので、
「承認されよう」、「嫌われないようにしよう」とすることが減ってきます。


だから私の考えは、、、

まず、「他者貢献」を軸にしながら、
自分が最善だと思う事を表現していく!


それで、もしも、
うまくいったら、その賞賛も無理に否定せず、拒絶せず、
素直に受け容れ、喜び、感謝する。


もしも、ベストを尽くしたのに、失敗したり、拒絶されたのなら、
その時は、「自己受容」を深めるチャンスだと捉えて「受容」する。


承認されると、嬉しいし、
承認されないと、悲しい。

それを無理に変える必要が無い。
ただ、「承認される」ことが目的になると、
辛くなってくるだけだと思います。



=====================



じゃあ、何を目的にしたらいいのか?


それは次回につなげます。
いよいよ、アドラー心理学の肝の部分、

「承認欲求」ではない、「別の方法」で、
「自分には価値がある」と言う感覚(=内なる幸福感)を高める!


その方法についてまとめます。



今回は、


1 「承認欲求」は不自由になる

2 「承認欲求」から解放されるための
  「課題の分離」という考え方


を紹介しました。


少し専門用語が多くて、長かったかもしれません。
分からないところがあれば、繰り返し読んでくださいね。
また、質問や感想もお気軽にどうぞ!



もちろん、ここに書いてあることは私も実践中です。

私は私が最善だと思う記事を書きました。
これを見ているあなたのお役にたてたら嬉しいです。


でも、これを読んだあなたが、
私のことをどう思うかはお任せします。(=課題の分離)



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