2019.11.16
一日一季語 寒椿(かんつばき)【冬―植物―初冬】
穴という穴を塞げり寒椿 斎藤愼爾
2019.11.14 大崎近辺にて
演劇など多くの分野で新たな世界を切り開いた寺山修司。
その寺山の最良の理解者であり,名編集者,俳人,批評家の齋藤愼爾。
1983年、寺山修司らと俳誌「雷帝」を創刊したものの、寺山の死により、二年の歳月を経ての発行一号で休刊したという。
時事的な用語を排除した魂の原風景を表現し、句に主観が入る余地は無い。
しかし、この句の穴からは、物理的な穴ではない主張が感じられました。
【傍題季語】
冬椿(ふゆつばき)
【季語の説明】
冬のうちから咲き出す椿を寒椿・冬椿と呼んでいる。園芸品種の一つに、山茶花のように花弁が散る「寒椿」という名のものもある。
関連季語
→ 椿(春)
【例句】
冬椿塔ある谷に遊びけり 松根東洋城
冬椿一輪にして機嫌よく 斎藤玄
今は寄る船なき浦の冬椿 福田蓼汀
朝の空気静かに流れ寒椿 桂信子
病む妻に花落すなよ寒椿 今泉貞鳳
【寒椿とヤブツバキの見分け方】
寒椿(かんつばき)とヤブツバキは共に身近な花木で、見分け方も簡単です。 寒椿はあまり上には伸びないので植え込みに使われ、ヤブツバキは上に育つので植木や街路樹に使われます。 また花は寒椿は多くの場合、明るい朱色に近い八重で完全に平開しますが、ヤブツバキは紅色の一重で完全には平開しません。 寒椿は一枚ずつ花弁が散りますが、ヤブツバキは花が落ちるなどかなり異なる特徴を持っています。
寒椿とサザンカの見分け方
寒椿(かんつばき)とサザンカは共に身近な花木ですが見分けるのは困難です。
「寒椿はあまり上には伸びないが、サザンカは上に育つ」
「サザンカの方が寒椿に比べて花弁の数が多い」
などの傾向がありますが、個体差もあり正確に見分けるのは難しいです。
寒椿はサザンカの血を引いているとも言われるので学者でなければ難しことは措いて、鑑賞するのが一番かと思います。
【寒椿】
寒椿(かんつばき)はツバキとサザンカの交雑種とされている古くからある品種です。 個体差はありますが花の特徴はサザンカに近く、花弁の付け根から大きく開平し、花弁は一枚ずつ散ります。 木は横に茂りやすくまた刈込にも強いので街路樹の植え込みに頻繁に植えられます。
寒椿は街中に花のない真冬時期から咲いていて目を楽しませてくれる最も身近な椿・サザンカの品種です。 花はよく見ると意外と華やかなのですが、植え込みの低い位置に咲くせいか華々しい印象はあまりありません。 むしろ身近にあって気づいたら綺麗に咲いているそんな印象があります。
【今日は何の日】
幼稚園記念日
1876年(明治9年)の今日、東京女子師範(現お茶の水女子大学)の構内に日本初の幼稚園が開園したことに由来する。入園したのは、当時の上流階級の幼児50人ほどであった。
いい色・琉球びんがたの日
十六茶の日
いいビール飲みの日
トロの日
源流の日
いい色・色彩福祉の日
ぞうさんの日
オコパー・タコパーの日
自然薯の日
いいいろ塗装の日
いいいろの日
主な出来事
1908年
東京市立日比谷図書館が開館。
1939年
アル・カポネがアルカトラズ刑務所から釈放
1945年
教育科学文化機関(ユネスコ)創立総会で「ユネスコ憲章」を採択。翌年11月4日に発効。
1972年
「世界遺産条約」がユネスコ総会で採択
1997年
サッカー日本代表のワールドカップ初出場が決定
誕生日の有名人
1895年
中西悟堂 (歌人,詩人,野鳥研究家,日本野鳥の会設立)
1950年
来生たかお (シンガーソングライター)
1951年
オール巨人 (漫才師(オール阪神巨人))
1964年
二谷友里恵 (女優[元])
1970年
LiLiCo (タレント,映画評論家)
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)