2019.11.15
一日一季語 七五三(しちごさん) 【冬―行事―初冬】
青空に祝はれてゐる七五三 八木下巌
*2019.11 月 目黒 大鳥神社にて
特異日(とくいび)とは、その前後の日と比べて偶然とは思われない程の高い確率で、特定の気象状態(天気、気温、日照時間など)が現れる日のことだという。
東京の11月の晴天率のでーたーでは、晴れの確率が一番高いのが11月23日の勤労感謝の日で83.3%、ついで、26日の76.7%、18日の73.3%、11月3日の文化の日などの70.0%などとなっている。
七五三は子供にとって初めてのおめかしの場かもしれない。晴れて欲しいですね。
【傍題季語】
七五三祝(しめいわい《しめいはひ》) 千歳飴(ちとせあめ)
【季語の説明】
十一月十五日。男子は三歳・五歳、女子は三歳・七歳を祝う行事。髪置・袴着・帯解などの祝いが一つになって江戸中期以降、江戸などの大都市で行われたのが始まり。今日では十一月中旬に着飾った子供が親に連れられて神社などに参詣する
平安時代においては、
3歳の男女がおこなう、それまで剃っていた髪を伸ばし始める「髪置きの儀(かみおきのぎ)」、
5~7歳になると初めて袴を身につける「袴着の儀(はかまぎのぎ)」、「着袴の儀(ちゃっこのぎ)」という儀式がありました。
鎌倉時代には、着物を着る際に紐ではなく帯を結ぶようになることをお祝いする「帯解の儀(おびときのぎ)」という儀式が執り行われていました。
帯解の儀は室町時代では男女ともに9歳で行われていましたが、江戸時代末期から男の子は5歳、女の子は7歳になるとおこなうように変わりました。
【例句】
むさし野の椎や欅や七五三 星野麥丘人
七五三巫女緋袴を翻す 渡辺倫子
丹の橋を小さき鈴の音七五三 山田佳乃
髪置や山ふところに畑をならし 田中裕明
千歳飴橋が長くて泣きにけり 細川加賀
【七五三とは】
七五三では男の子と女の子で、お祝いをする年齢が異なります。
3歳の時には男女ともに、5歳では男の子のみ、また、7歳では女の子のみが11月に神社にお参りに行きます。
お参りに行く神社は自宅近くの神社でも、自宅から離れたところにある大きな神社に足を運んでも構いません。
また、日にちも11月15日だけでなく、祝日や日曜日など、10月末~11月中の都合の良い日にお参りに行っても問題ありません。
【七五三の歴史】
平安時代においては、3歳の男女がおこなう、それまで剃っていた髪を伸ばし始める「髪置きの儀(かみおきのぎ)」、そして5~7歳になると初めて袴を身につける「袴着の儀(はかまぎのぎ)」あるいは「着袴の儀(ちゃっこのぎ)」という儀式がありました。
また、鎌倉時代には、着物を着る際に紐ではなく帯を結ぶようになることをお祝いする「帯解の儀(おびときのぎ)」という儀式が執り行われていました。
江戸時代になると、髪置きの儀が男女における3歳のお祝いとなり、袴着の儀が男の子のみの風習として制定されました。
なお、帯解の儀は室町時代では男女ともに9歳で行われていましたが、江戸時代末期から男の子は5歳、女の子は7歳になるとおこなうように変わりました。
このような室町時代からおこなわれていた儀式が江戸時代になると、武家や裕福な商人たちの間でおこなわれるようになり、明治時代にはこれらの3つの儀式をまとめて「七五三」と呼ぶようになりました。
そして徐々に庶民の間にもこのようなお祝いごとが広まり、今の七五三を形作りました。
ちなみに、11月15日に七五三のお祝いをするようになったのは、徳川家光が自身の子供である、後の徳川綱吉の健康のお祈りをした日にちが関係しているようです。
お祈りをしてもらった綱吉はその後、元気に育ったことから、この日にちを七五三をお祝いする日として定められたという経緯があります。
現代のように、医療が発達していなかった時代では幼い子の死亡率がとても高く、「7歳までは神の子」と言われていました。
【今日は何の日】
七五三
数え年で男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳のとき、その成長を祝い、神社に参詣する行事。11月15日に行うようになったのは、江戸時代、徳川綱吉の子・徳松の祝いがこの日に行われたことからだといわれている。
貞徳忌
歌人・古典学者・俳諧師の松永貞徳の1653(承応2)年の忌日。
主な出来事
1533年
フランシスコ・ピサロの一行がインカ帝国の首都クスコに入城
1614年
大坂冬の陣で徳川家康軍が大坂城攻撃に出陣。
1867年
坂本龍馬・中岡慎太郎が京都で暗殺
1872年
神武天皇即位の年を日本の紀元とし、即位日を1月29日と定める。翌年10月に2月11日に改訂。(新暦12月15日)
1895年
『東洋経済新報』が創刊。
1911年
東京市が芝と浅草に職業紹介所を開設。日本初の公共職業紹介所。
1955年
自由党と日本民主党が保守合同して自由民主党を結成
1964年
菊花賞でシンザンが優勝し、日本競馬史上2頭目の三冠馬に
1971年
インテルが世界初のマイクロプロセッサ4004の発売を開始
1986年
伊豆大島の三原山が12年ぶりに大噴火。島民1万人が島を脱出
誕生日の有名人
1797年
歌川國芳 (浮世絵師)
1891年
エルヴィン・ロンメル (独:軍人)
1903年
星野立子 (俳人,高浜虚子の子)
1934年
内田康夫 (推理小説家)
1939年
内藤国雄 (将棋棋士)
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)