2019.11.14

 一日一季語  凩(こがらし) 【冬―天文―初冬】

 

 

木枯の後を追ふかに郵便夫    武藤隆司

 

 

冬山やどこまで登る郵便夫  渡邊水巴

など、郵便夫は、どんな所にも郵便を届けてくれるありがたさも感じます。

「郵便夫」から「集配員」に改称されたのは2004年のことだというが、「郵便夫」の方が身近に感じます。

 

 

 

【傍題季語】

木枯(こがらし)、こがらし

 

 

 

【季語の説明】

初冬に吹く北西寄りの強い風。木を枯らすほど吹きすさぶことからこう呼ばれる。烈しく吹いて冬の到来を告げる。

 関連季語

「北風(きたかぜ)」「寒風(かんぷう)」「空っ風(からっかぜ)」

 

 

 

【例句】

木枯らしの隅に予約のレストラン       小澤克己

耳朶固く木枯一号つのりけり      鈴木良戈

こがらしや見えなくならぬ後姿         池田澄子

凩やインク掠れしボールペン      林昭太郎

凩の行く手を阻むビルの群れ      小林清彦

 

 

 

凩とは

気象庁が「木枯らし」の条件に当てはまるものを、その年初めて観測した時「木枯らし1号」として発表をしていますが、「季節の風物詩(=冬の到来)」という意味合いがあります。

 

「木枯らし1号」は、1968年頃から日本気象協会が発行する雑誌「気象」で見られるようになりましたが、気象庁が発表しはじめたのは、いつごろからなのか明確な記録は残されていません。

 

1991年に、現在の基準になりました。

 

 

 

【関東・関西】

■東京方面での「木枯らし1号」は、毎年10月半ばから11月末までの間で、気圧配置が西高東低の季節風が吹くことです。

 

東京では、風向きが西北西から北よりの”やや”強い風になり、最大風速は、8m/s以上の風です。

 

■近畿方面では、東京方面よりやや遅く、

いわゆる二十四節季のひとつ霜降(そうこう)1024日ごろから、冬至の1222日ごろまでの間に、初めて吹く最大風速8m/s以上の風です。

 

気象庁風力階級表を見ると、風力は0から12までの13段階に分かれていて、木枯らしは風力「5」になります。

 

ちなみに風力「6」から「やや強い風」と表記されます。

 

 

 

【日本気象協会】

14日木曜日は、低気圧が発達しながら日本の北を東進。日本付近は次第に「西高東低」の、冬によくある気圧配置になります。全国的に風が強まるでしょう。特に、北陸から北では、日本海側を中心に暴風が吹くおそれもあり、電車など交通機関への影響が大きくなることも考えられます。情報を十分確認のうえ、いつもよりも時間に余裕を持った方が良さそうです。また、海上では波が高まり、大シケとなる所もあるでしょう。

なお、風の向きは、全国的に初めは南よりで、次第に北より風に変わります。

東京地方では、これが「木枯らし1号」となる可能性があります。

風の強い状態は、木曜日をピークに金曜日にかけても続くでしょう。

雪にも注意 北海道は大雪 東北も平地で積雪 関東周辺の峠も雪

 

 

 

今日は何の日

亀井勝一郎忌

評論家・亀井勝一郎の1966(昭和41)年の忌日

 

 

 

人生100年時代の日  

アサヒ飲料株式会社が制定。人生100年時代を迎えるにあたり、自分の健康を見つめ直す日とし、同社の健康飲料(特定保健用食品=トクホ、機能性表示食品、乳酸菌活用飲料)を生活の中に取り入れてもらうことで、より多くの人の健康をサポートするのが目的。日付は11と14でココロもカラダも健康な「良い=いい(11)歳=とし(14)」の語呂合わせから。

 

 

いい上司(リーダー)の日 

医師に感謝する日 

アンチエイジングの日 

いい石の日 

 

     

 

主な出来事

1280

    鎌倉で火災。鶴岡八幡宮が焼失

1889

    アメリカのジャーナリスト、ネリー・ブライが『80日間世界一周』に挑戦。726時間1114秒で達成

1918

    武者小路実篤が宮崎県木城町に「新しき村」を建設

1968

    皇居新宮殿が落成

1970

    渋谷で女性解放運動を高める為の日本初のウーマンリブの大会が開催。

1971

    アメリカの火星探査機「マリナー9号」が火星に到達。史上初の地球以外の惑星軌道に乗った探査機となる

 

 

 

誕生日の有名人

1630

    貝原益軒 (儒学者『養生訓』)

1840

    クロード・モネ (:画家『睡蓮』)

1889

    ジャワハルラール・ネルー (インド:首相(初代))

1900

    アーロン・コープランド (:作曲家)

1907

    アストリッド・リンドグレーン (スウェーデン:児童文学作家『長靴下のピッピ』)

1939

    徳大寺有恒 (自動車評論家『間違いだらけのクルマ選び』)

1955

    中野浩一 (競輪[],タレント)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)