2019.02.01

一日一季語  三寒四温(さんかんしおん《さんかんしをん》) 

【冬―時候―晩冬】

 

 

三寒と四温のぎったんばったんこ    高澤良一

 

 

子供の遊具、シーソー。長い板の中心を支点にして遊具の両端にそれぞれ人が乗り上下運動を繰りかえして遊ぶ遊具。

シーソーの遊びのように、三寒四温のせめぎ合いをしているのでしょう。

楽しさが伝わってくる句だと思います。

私の子供の頃は、ぎったんばったん、と呼んでいました。

 

 

 

【傍題季語】

三寒(さんかん) 四温(しおん《しをん》) 四温日和(しおんびより《しをんびより》)

 

 

 

【季語の説明】

厳寒のころの冬の大陸性気候の特徴。三日間厳しい寒さが続いたあとは、四日間やや寒さがゆるむという現象が繰り返される。春へと季節が一進一退という意味ではないので注意が必要。

 

 

 

【例句】

糠みそへ塩たす三寒四温かな   鈴木真砂女

三寒の四温を待てる机かな    石川桂郎

日本海けふ力抜く四温かな    辻桃子

三寒の四温の空にゐる雀     今井杏太郎

木洩日の先にもありし四温晴   後藤比奈夫

 

 

 

【増殖する俳句歳時記】

歳時記では冬の項に分類してきたが、暦の上での冬の終わりの時期よりも、むしろ立春後に、多くこの現象が見られるのではあるまいか。三日寒い日がつづいたかと思うと、四日暖かい日がつづく。この繰り返しのうちに、だんだん本格的な春が近づいてくる。昨今の東京あたりでは、ちょうどそんな感じだ。

増殖する俳句歳時記 季語が三寒四温の句(2003)所収。(清水哲男)

 

 

 

ブリタニカ国際大百科事典

三寒四温(読み)さんかんしおん

冬に 4日間暖かい日が続くと 3日間寒い日が続き,また暖かい日が訪れるというように,7日の周期で寒暖が繰り返されることをいう。朝鮮半島や中国北東部の冬に典型的な気象現象で,日本でもみられる。冬のシベリア大陸上に発達する高気圧が,ほぼ 7日の周期で強まったり弱まったりするために起こる。

 

 

 

今日は何の日

碧梧桐忌,寒明忌

俳人・河東碧梧桐の1937(昭和12)年の忌日。

 

 

二月礼者

正月に年始回りをできなかった人が、21日に回礼にまわる風習。

 

 

重ね正月,一夜正月

数え年では正月に年齢が変わるが、この日は正月後最初の1日であることから、2度目の正月として厄年の人に仮にひとつ歳をとらせ、早く厄年をやり過ごそうとする風習が広く行われていた。

 

 

テレビ放送記念日

1953(昭和28)年のこの日、NHK東京放送局が日本初のテレビの本放送を開始した。

1953(昭和28)21日午後2時、東京・内幸町の東京放送会館から「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」の第一声が放送された。当時の受信契約数は866台、受信料は月200円だった。

 

 

京都市電開業記念日

1895(明治28)年のこの日、京都で日本初の路面電車が塩小路東洞院通~伏見町下油掛間6.4kmで営業を始めた。

 

 

ニオイの日

PG「ファブリーズ暮らし快適委員会」が2000(平成12)年に制定。

「に(2)(0)(1)」の語呂合せ。

 

 

琉球王国建国記念の日

沖縄県観光事業協同組合が制定。

142521日の琉球の交易記録に明の宣徳帝が琉球の尚巴志を王と記載したものがあり、これが琉球王国が対外的に認められたことがわかる最古の文書であることから。  

 

 

 

主な出来事

1872

日本初の近代的な戸籍・壬申戸籍が完成。(新暦39)

1884

『オックスフォード英語辞典』(OED)1巻が刊行

1890

徳富蘇峰が『國民新聞』を創刊。

1896

プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』がトリノで初演

1928

日本共産党の機関紙『赤旗』創刊。

1954

マリリン・モンローとジョー・ディマジオが新婚旅行で初来日

1962

東京都統計部の発表によれば東京都の人口が一千万人を突破。世界初の一千万都市に。

2006

北海道北斗市が市制施行

2008

たばこ自動販売機で使用する成人識別用カードtaspoの発行受付が開始。

 

 

 

誕生日

1879

臼田亞浪 (俳人)

1894

ジョン・フォード (:映画監督「西部劇の神様」)

1901

クラーク・ゲーブル (:俳優『風と共に去りぬ』)

1917

澤村榮治 (野球(投手))

1922

ジェームズ・ボンド (小説登場人物(『007シリーズ』))

1958

みうらじゅん (漫画家,イラストレーター)

1962

布袋寅泰 (ミュージシャン(BOOWY[解散],コンプレックス[解散]/ギター))

1984

綿矢りさ (小説家『インストール』『蹴りたい背中』)

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

 

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)

 

富山いづみ <admin@nnh.to>