半径1kmの東京散歩(でも2万歩も歩きました!) | マサミのブログ Road to 42.195km

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1/20(土)午前9時半、東京駅丸の内南口で…

 

妙齢のご婦人お二人と待ち合わせました。鎌倉を中心に時々ご一緒している「お散歩仲間」、AさんとMさん。お二人とも私が最初に就職した会社で一緒に働いていた仲間です。年齢でいうと10年ほど後輩にあたります。同じ職場にいたのは1980年代の話ですから、もう40年のお付き合い。

若い頃はテニス、スキー、ヨット、ディスコなど、まさに「私をスキーに連れてって」的な遊びを思い切り楽しんで来ましたが、今では相応に落ち着き、ぶらぶらと街歩きをして美味しいものを食べるのがメインに。一昨年亡くなったI君も含めて、4人であちこち歩くのを楽しみにしていましたけれど、今は3人でのお散歩になりました。

 

今回は珍しく東京まで足を伸ばしたわけは、去年の秋に鎌倉のカフェ「カエル」へご案内した時、Mさんが「ベトナム料理って食べたことないので、行ってみたいんです」と言ったのがきっかけでした。

私が「ベトナム料理なら、丸ビルの中に美味しいレストランがあったなぁ」と言い、その場で検索したMさんが「もしかして…カサブランカシルクというところ?」と見つけ出して、私が「あっそれそれ。じゃぁ次回はそこに行こう」と決めたのでした。

 

その後、今度はAさんから「丸ビルに行くなら、皇居見学もしてみたいです。あと、近くに静嘉堂文庫美術館というのがあるので、そこにも行きませんか?」と提案がありました。私は皇居の廻りは何度も走ってますが中には入ったことが無いので、一度ぐらいはと思い、次のようなコースが決まりました。

●東京駅集合

●皇居見学

●丸ビル「カサブランカシルク」でランチ

●静嘉堂文庫美術館を見学

●どこかでお茶して終了

 

というわけで、まず丸の内南口で集まってから3人で皇居まで数分歩き、「桔梗門」の前に集合しました。

 

皇居の見学は、通常は次の2パターンあります。

 

皇居一般参観…日曜と月曜を除く毎日、午前と午後の各1回、宮殿前広場や二重橋など、ふだんは入れない場所を宮内庁のガイドさんについて見学する。事前申し込みと当日受付の両方あり。今回私たちはこちらに事前申し込みして参加しました。

 

皇居東御苑見学…月曜日と金曜日をのぞく毎日、皇居東御苑を自由に散策できる。

 

また上記のほかに一般参賀があります。新年と天皇誕生日に宮殿のテラスに皇族方がお出ましになり、広場を埋めた群衆が日の丸の旗を振って…という、TVでよく見るアレですね(さらに、紅葉の季節だけ行われる「皇居乾通り一般公開」というのもあるようです)。

 

 

事前にネットで参加者の氏名、住所、年齢などを書いて申し込むと「許可通知」がPDFで届きます。当日はこれを見せればOK。バーコードをスキャンしたりは、しませんでした。

 

 

午前の部は10時に「桔梗門」の前に集合。許可証のチェックを受けると、こういう↑ナンバーカードをくれるので、首からぶら下げます。ちなみに午後の部は13時半に集合して14時45分に終了。

 

 

お濠を渡り「窓明館」という建物に集められます。ここに入る前に手荷物チェックがあって、大きなキャリーケースを引っ張って来る人もいましたが、ちゃんと開けさせられていました。コインロッカーはここにもありますが、皇居に入る前に預けたほうがベターですね。

 

時間になると注意事項の説明があります。日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語だったかな?それぞれにあるので時間がかかる。なお、写真の左上に小さく写っているのは売店。皇居ならではのお土産が買えます。菊の御紋の入った「皇居まんじゅう」とか、かなりレアですよね。私は買いませんでしたけど。

 

15分ほどの説明が終わると、窓明館を出ていよいよ出発です。日本語、英語、ドイツ語など各国語を話すガイドさんがいるので、自分が希望する班を自由に選べます。なので「言語別」にいくつかの班に分かれて見学することになります。

 

赤い矢印が「皇居一般参観」のコース。時計回りにぐるっと歩く感じですね。

ちなみに青い矢印は、いわゆる「皇居ランナー」さんたちが走るコースで、1周5kmあります。このイラストは「車道」を省いて描いてあるので、実際とは微妙に違っています。

 

歩き初めて最初のポイントは、皇居でいちばん古い構造物、富士見櫓(ふじみやぐら)。

 

 

向うは宮内庁の建物。マスク&帽子姿の人がガイドさんです。宮内庁の職員さんだと思いますが、しゃべりが上手くて笑いのツボも分かっている人で、楽しいガイドでした。腰に小さなスピーカーを着けています。

 

 

いわゆる「宮殿」は「長和殿・豊明殿・正殿」の三棟に分かれています。上の写真は新年一般参賀などで使われる長和殿。

 

 

一般参賀の時、皇族方がお揃いになるテラス。思っていたより低い位置にあるんですね。防弾ガラスで覆われています。この真後ろが、歌会始の会などが開かれる松の間。その左右に竹の間、梅の間があるそうです。

 

 

参考写真。今年の新年一般参賀は能登半島地震の影響で中止になりました。2/23の天皇誕生日には開催されるのかな?

 

 

この日のワタクシ。

 

 

長和殿の玄関。文化勲章を授与された皆さんの記念写真は、ここの前で撮影されます。

 

 

こんなふうですね。

 

 

二重橋の上から見た丸の内のビル群。


…あとは省略します。歩きだす前の説明の時間をのぞくと、実質30分ぐらいでした。かなり速足。ガイドさんのそばにくっついて歩くことをお薦めします。私は意外に?かなり楽しめました。桜や紅葉の季節などにまた来ようと思います。タダだし(笑)。

いや本当に「東京見物」するならアリだと思いますよ? ちなみに撮影は、一か所だけ撮影禁止の場所がありましたが、あとは静止画も動画も自由でした。

 

11時20分頃に桔梗門を出て、さっき二重橋を内側から見たので外側からも見ておこうかということになり、MさんAさんと移動しました。

 

ちょっと説明が難しいのですが、後方に見える「眼鏡橋」のような橋のさらに後方に、さっき私たちがいた橋があるんです。正式名称は手前の橋が「正面石橋(いしばし)」、奥の橋が「正面鉄橋(てつばし)」で、この二つの橋を合わせて「二重橋」と…いうのはあくまでも俗称だそうです。なるほど~。

 

そろそろランチタイムなので、丸ビルへ向かいます。

 

借り物画像ですが、東京駅丸の内口から皇居に向かって、左が丸ビル。右が新丸ビルです。

 

 

丸ビル5階のレストランフロアにある「カサブランカシルク」。フレンチ風ベトナム料理のお店です。

 

 

お店のHPから。

 

同。丸ビルがリニューアルオープンした直後から私のお気に入りでした。当時はランチタイムがビュッフェスタイルでそれが魅力だったんです。美味しくてたくさん食べれて安かったし。1,750円だったかな?

21世紀になってすぐの頃、サザンファン仲間を15人ぐらい集めて個室を借りて、ランチパーティーを開いたこともありました。みんなには大好評で、幹事としては嬉しかった思い出があります。

 

 

 

 

 

私のオーダーは「おすすめフォーと生春巻きのセット」

 

 

フォーは辛い!でも美味しい!具のチキンがとても繊細に味付けてあって印象的でした。でも2切れしか入ってなかった泣き笑い

 

 

ベトナム料理といえば生春巻きですよねー。でももう少しパクチーが効かせてあっても良いのでは?という感想。

 

 

Mさんのベトナム料理初挑戦は、おすすめカリーと生春巻きのセット。分けてもらってひと口いただきましたが、今まで食べたどのカレーとも違う不思議な味でした!ちょっと表現できなくて申し訳ないです。辛さはそれほどでもなかった。

 

 

Aさんが頼んだのは、ベトナム混ぜごはん「コムアンフー」とスープのセット。

 

 

いろんな野菜を刻んだのをごはんに混ぜながら、ニョクマム風味のたれをかけて頂きます。こちらもひと口だけ分けて頂きましたが、美味しかった!

 

3人とも、ランチコーヒーも含めて2,000円のメニューでした。丸ビルという場所と、お店の雰囲気を考えればお得な金額だったかなと思います。

 

そして肝心の、Mさんのベトナム料理初体験の感想を訊いてみたところ「うーん、まずくはないけど…もう一度来たいという感じではないです~」というお返事でした。ははは!正直でよろしい。もう40年も付き合ってると互いに性格が底まで分かるから、変に格好つけないで本音が言えちゃうんですよね。ここまでズバリと言ってくれればせいせいします。

 

 

ーーー

 

 

ここから丸の内仲通りを少し歩いて、明治安田生命ビルの1階にある「静嘉堂文庫美術館」へ向かいました。三菱財閥を作った岩崎家のコレクションを集めた美術館です。私はちっとも知らなくて、Aさんの提案で知ったのでした。

 

いま開かれているのは「ハッピー龍イヤー2024!」という展示。辰年にちなんで、龍をモチーフにした絵画、屏風、陶磁器などが並べられています。私は「どんなものがあるのかな」と予習するため、数日前に美術館のサイトを見ていたら、なんと…

 

ここに曜変天目茶碗がある!

 

世界に3つしかない曜変天目の中でも最も出来が良いと言われる「稲葉天目」がここに所蔵されていて、しかもこの展示会に出品されているんです! これにはびっくり仰天でした。

「曜変天目」という茶碗について知ったのもつい最近のことで、まだ名前を知っただけで正直なところ興味が湧く以前の存在だったんですが、まさか目の前に「向うから」現れるとは!

 

私はこの美術館に向かう前、カサブランカシルクでランチ後のコーヒーを飲みながら、Aさんに訊ねてみました。「ねぇ、曜変天目という茶碗があるのを知ってて、俺を誘ってくれたの?」と聞くと「いや、マサミさんは最近やきものに興味があるって言ってたから、なんか壺とかお皿とか並んでるみたいだからいいかなと思って」という答えでした。そうなのかー。

 

今までの人生で「欲しい欲しいとずっと思い続けていると、思いがけず、向うからやってくる」という経験を何度かしたことがありますが、今回もそれでしたね。本当にまさか!という感じでした。なので私にとっては、この日のメインイベントが「曜変天目を見る」ということになったのでした。

 

ワクワクしながら明治安田生命ビルに入ってみると…

 

もういきなり、これです。やっぱり曜変天目茶碗がこの美術館のウリなんですねぇ。

 

 

静嘉堂文庫美術館のエントランス。

 

 

入るとこういうホワイエ(吹き抜け)になっていて、ホワイエを囲んで1から4までの展示室があります。展示室から展示室への移動は、一度ホワイエに出ることになるという、面白い造り。

 

 

ホワイエにも重要な物が展示されています。

 

 

展示室はこんなふう。特に指示があるもの以外は撮影OKでした。

 

 

これとか。

 

 

これとか。

 

でも私は「他に見たいものがあったら、また来ればいい。今日はとにかく曜変天目が見たい!」という気持ちでした。なので1から3までの展示室はさーっと見ただけで、曜変天目がある展示室4へ。

 

しかし今回の展示のなかで特に重要な品が並んでいるこの部屋だけは、撮影禁止でした。でもまぁそのおかげで、じっくり、ゆっくり眺めることが出来たので良かったかもしれない。

 

 

これが世界に3つしかない曜変天目のなかでも最高位とされる「稲葉天目」です。

 

 

これか!この茶碗で徳川家光は春日局に薬を飲ませようとして、でも春日局は飲んだふりをして襟元に流し込んでしまったんだな…などと思いながら見ていると、時間のたつのを忘れます。いつまでも見ていられる。

 

この2枚の画像は、ミュージアムショップで買ったお土産の絵葉書です。曜変天目を写真に撮って、それを紙にインクで印刷して葉書にして、それをスキャンして低解像度のJPEGデータにしてPCやスマホで見ているわけですから、実物を見た感じとはどれくらい違うか、ちょっと分かりません。雰囲気だけ、感じ取って頂ければじゅうぶんです。

 

ちなみに大きさは、ふつうに私たちがご飯を食べるお茶碗ぐらいでした。意外に小さい。ガラスケースに入っていましたが周りをぐるっと回れるので、360度いろんな角度から眺めました。でも「見る角度によって色彩が変わる」という感じはしなかったなぁ? 

 

おかしいなと思って何度もグルグル曜変天目の周りを回って眺めましたが、やっぱり同じでした。あとで思ったのは「照明のせいでは?」ということ。電気とか照明のなかった昔の時代のように、太陽光線とか自然の光で見ないと妖しい輝きは現れないのではと思いました。ガラスケースの真上からLED?が一つ、点いていただけでしたからね。

 

そんなわけで、いろんな出品物があったなかで、今回は曜変天目茶碗だけにあえて注目しました。あと出品リストを見ていたら、長次郎という人が焼いた「黒楽茶碗 紙屋黒」という茶碗が出品されているのに気がついて、慌てて見に行きました。

長次郎って、千利休が重用した陶工なんだそうです。これもつい最近読んだ本で何度も名前が出て来る人なので、記憶がありました。やはり撮影禁止。

 

ネットで探すと、近いのはこれ。「長次郎紙屋黒写」という銘のものなので、コピー商品というか、長次郎トリビュート?的なものなのでしょうか。静嘉堂文庫美術館にあったのは、いかにも数百年の時間の重みに耐えて来たというふうな、枯れた寂び感が確かにありました。古道具屋の片隅にポイと置いてあったら、誰も見向きもしなさそうな。

 

 

私は曜変天目と長次郎だけしか見なかったに等しいのですが、美術が好きなAさんはじっくり楽しめたようです。Mさんは…かなり早く展示室を出てホワイエのソファでくつろいでいたけど、どうだったのかな?(笑)

ともかく、この美術館ではいつも曜変天目を展示しているとは限らないようなので、今回見ることが出来たのは幸運でした。Aさんに感謝、感謝、大感謝です。持つべきものは友ですねぇ。

 

最後にミュージアムショップに寄ってみたら、なんと「曜変天目柄の風呂敷」「曜変天目柄のてぬぐい」「曜変天目柄のTシャツ」「曜変天目柄のアロハシャツ」「曜変天目柄のクリアファイル」などなど…曜変天目に関する本もたくさん並んでいて読んでみたくなりましたが、ショップならまたいつでも来られると思い、先日会った元和菓子職人のT君あてに手ぬぐいとクリアファイルを買って帰りました。

 

 

 

ーーー

 

 

 

これで今日の予定は終了。あとはどこかでお茶して…と思ったのですけれど、美術館の受付に「安田生命館が見学できます」というチラシが置いてあったので、手にとってみました。

 

 

1934(昭和9)年に建てられた明治生命館は戦後GHQに接収されるなどしながら生き残り、その後、重要文化財の指定を受けました。その明治生命館が無料で見学できるということなので、寄ってみました。サラっとご紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでしょうか。うーん。私は…すぐ向かいにある三菱一号館(リニューアル工事のため閉館中)に入った時も同じ感想を持ったのですが、あまりにも綺麗綺麗に保存されているので、なんか逆に「死んだ感じ」を受けてしまいました。絵に描かれたものを観ているような感覚。これならむしろ、実際に今でも日常的に使われていてボロボロにくたびれて汚れた名もない古いビルのほうが味わいがあるのでは?と思ってしまいました。そのほうが「風情」ってもんがあるような気がして。

 

横浜の海岸通りにあった日本郵船ビルでも同じことを思ったなぁ。それを言ったら、それこそ氷川丸とか、横須賀の戦艦三笠にも同じ空気が流れていますけどね。照明がみんなLEDでピッカピカに明るいからそう見えるのかもしれない。この建物が生きて、実際に使われていた頃は、きっともっと薄暗かったんだろうなと思うんですけど、どうでしょうか。

デザインを見れば「古い、昔のものなんだな」ということは分かるけれど、あまりにもチリひとつ無く磨き上げられてしまうと、蓄積された時間の重さが見えなくなってしまう。

 

 

ーーー

 

 

そんなことを思いながら明治生命館を出ると、隣の明治安田生命ビルの1階にハーマン・ミラーというアメリカの家具屋さんのショップがあるじゃないですか。

 

これは全然知りませんでした。私はハーマン・ミラー社が代理店をやっているイームズ製の椅子を何脚か持っていまして、1960年代のものなのでかなりヤレてしまい、修理できないかと思っていたところなんです。なので予定外ですがちょっとだけ寄り道。

 

 

 

上の2枚は「ハーマン・ミラー丸の内」のサイトから借りましたが、いやー、恥ずかしくなるほどスタイリッシュですよね。イームズの椅子と言えば、1990年代の中ごろに爆発的に大流行しましたもんねぇ。TVのトレンディドラマのインテリアには必ずと言っていいほど登場したし。

それはともかく、私のイームズは修理できるかどうか尋ねたら「ここに訊いてみてください」という名刺をくれたので、連絡してみようと思います。これまた意外な収穫でした。あとで調べたら、この丸の内のショップはハーマン・ミラー社がアメリカ以外で世界で初めて開いた直営店だそうです。

 

 

ーーー

 

 

 

ハーマン・ミラーのショップを出たあたりで時刻は午後4時過ぎ。この丸の内仲通りは、皆さんご存知のように3/3の東京マラソンの時、ゴールまであと数100mの地点です。42km近くを走って来たランナーさんたちは、ここを向うへ向かって走り、最後はさっき私たちがカサブランカシルクで食事をした丸ビルの下を左に曲がって、東京駅を背に、皇居に向かってゴールへ飛び込むんです。ああ、私もその一人に入れるだろうか?

 

それとここは、神戸の「ルミナリエ」に対抗して東京で開かれた「ミレナリオ」という光のイベントの実施場所でもあります。私は2005年のクリスマスイブに一度だけ来たことがありますが、もう明治神宮の初詣と同じ!右から左から後ろからぎゅうぎゅう押されて押されて、イルミネーションを眺めるどころではありませんでした。フジロックの最前列かよ!って思いましたもんね爆笑

 

で、もう夕方なのであとはどこかでお茶でも、と思ったのですがこれが大苦戦になったんです。マイプラザの中も、KITTEという商業ビルの中も、いくつかのカフェを回って見たのですがどこも満席&大行列。

しかしこれも想定内で、私は「土曜日の夕方の丸の内は、きっとこうだよね」と思っていたので、実は数日前にいざという時のための場所を下見したのでした。それは東京駅の反対側、八重洲口にある大丸百貨店。

AさんMさんと会う二日前の木曜日が早番で、仕事を終えてから東京駅まで来て、大丸デパートの中のカフェをぐるっと回ってみたんです。その時は10階の甘味処「都路里(つじり)」でお茶して、ここも使えるなと思っていました。

 

なのでそれを思い出して、AさんMさんに「ちょっと歩くけどいい?」と確かめた上、丸の内から八重洲口までの連絡通路をテクテク歩き(けっこうな距離なので、おそらく彼女たちは「あのっ!どこまで行くの!」と思ったことでしょう)、大丸百貨店の地下からエスカレーターに乗りました。と、こ、ろ、が!

 

6階「タルトショップ デリスカフェ」満席&行列!

7階「カフェ英国屋」満席&行列!

8階「イノダコーヒー」満席&行列!

最後の望みと思って行った、

10階の「甘味処 茶寮 都路里」満席&行列!

 

ハートブレイク チーン

 

いやぁ、参りました。私が甘かったです。土曜の夕方の東京駅周辺の混雑ぶりは想像していたつもりだったのに、現実はその遥かに上でした。

もうこうなったら、あと少しだけ歩いて八重洲の地下街まで降りれば「オー・ヴァカナル」とか「椿屋珈琲」なんかがあって、土曜日でも営業してることは確認済みでしたが、いくら何でも二人の奥様をこれ以上歩かせるわけには行きません。

AさんもMさんも「もうここでいいですから、並びましょう」と言ってくれたので、二日前に私が来た「甘味処 都路里」に並ぶことにしたのでした。

 

 

ところがこれが大正解だったんですよ。意外にどんどん列が進んで待ち時間は気にならないほど短く、結局はお店の中でいちばん静かで落ち着いた席に通してもらえました。ツイてましたね!

 

 

私は白玉パフェ+あんこトッピング(1,529円)。美味しかった!疲れた身体に甘さが染みる~って感じ。3人とも疲れのせいではじめは黙りがちでしたけれど、気持ちが整ってくると盛りだくさんだった今日いちにちの体験がよみがえってきて、しゃべるしゃべる!(笑)。

こういう時は甘味処なので何杯でもお茶がお替わりできて良かったです。下の階のカフェだったらこうは行きませんからね。ドリンクバーのあるファミレスならともかく。

 

そんなわけで、私としてはお二人のリクエストのおかげで懐かしいカサブランカシルクに行けたし(20年ぶりでした!)、皇居参観という初めての体験もできたし、何よりも曜変天目茶碗の実物と会えたという得難い体験まで出来てしまって、夢のような1日でした。

天気予報が雨/雪で心配したのに結局最後まで傘は出さずに済んだのも、まさに天祐。「俺たちが組むと、本当に“持ってる”よね」と3人で笑いあったのでした。

 

I君もきっと天国から笑顔で眺めていてくれたと思います。いや、もしかしてひがんでるかな?「俺がいない間に3人で楽しい思いしやがって」とかね? まぁいつか、ゆっくり思い出話ができる日も来るでしょう。ふふふ…ウインク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も長い長い記事になってしまいました。楽しんで頂けましたでしょうか。こんな長い記事を最後までお読みくださったあなたに、きっと良いことが起こりますように!