以前、奥華子さんや藤田麻衣子さんの新譜リリースイベントなどでよく登場した、「サンストリート亀戸」がクローズしてから、もう2年半余りがたちます。もちろん、華子さんや麻衣子さんの出演回は、それは大変な人だかりになったものですが、こういう日以外でも、ほぼ週末には何かしらのストリートステージが、施設側のプロデュースで行われていました。
筆者が最後にこちらを訪ねたのは、クローズ直前の春の昼下がりでしたが、近所の方と思しきひとの姿が多く、地域に根付いたステージだったと記しています。
(2016年3月27日
はるのまいさん、立石純子さん、工藤江里菜さん)
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ところ変わって、筆者アパート至近の稲毛海岸。こちらでは、永遠の天然さん…ぢゃなかった、頼れるお姉さま
、繭さんプロデュースのフリーステージが始まって、1年半余り。春と秋のシーズンのみの開催ですが、それでももう6回目だそうでして。
当日記では、昨年の初夏の時期の2回目を最初に取り上げていますが、その頃に比べると、近所の方と思しきひとの姿が格段に増えました。入れ替わり立ち替わりしながら、12時過ぎから午後4時半頃の終演まで、わさわさと活気のある空間に。石の上にも三年…などと言われますが、千葉市の上にも6回…にして、”こうであってほしい”という姿に一歩近づいた感じがします
。
さて、その6回目のメンバーはこちらの皆様。
全くのお初な方はいらっしゃいませんが、それでも1年近くご無沙汰している方もいるみたい…。千葉市内への貴重な”出張サービス”であることには変わりありません。
朝まで降っていた雨が止み、時折日差しが届くくらいまでお天気が回復してきたところで、ステージが始まります。一人当たり、これから書く順番で2回しずつのご出演。全編にわたって、写真はOKとなっていましたので、ささやかに写真で雰囲気を交えながら…。
まずは、刑部飛鳥さん。当日記では昨年末以来、2度目ましてな方であります。
(2017年12月2日@川崎)
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本来は、このように妖精さんのような姿でお出ましになり、それぞれの曲の前には本の読み聞かせのごとく、簡単なお話をされたあとに唄に移るというステージ。
しかし、妖精さんだけじゃ疲れてしまう?のか、この中に「残念少女」という曲があり、これだけは本当に対照的に激しいうた。ヘッドバンギングをすると同時に、”妖精さん”の象徴のはずの花飾りはあっさりと取れてしまい、曲調と同様、ロックなひとになっています…。このギャップに見事に反応するきょうだいが、会場のひとびとの注目を集めておりました。
続いて、西村加奈さん。関西ベースの方ですから、たしかに頻度は多くありませんが、さかのぼるとちょうど1年前に、同じ場所でのパフォーマンスを観ています。
(2017年10月26日@稲毛海岸)
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トレードマークともいえる、明るい赤系のお衣裳を身にまとい、こちらは激しめの曲が本領を発揮していきます。さきほどの飛鳥さんに負けじと、派手にヘッドバンギングをするわ、あれやこれやと動きの激しいパフォーマンス。関西方面から遠征してこられたと思しき方々の「加奈~」コールが加わると、その一瞬はここは千葉でしたっけ?という感じになります。
飛鳥さんとは逆に、激しめの曲の中に、ひとつ落ち着いた曲「くすのきの下で」。加奈さんの唄い手さんとしての原点を織り込んだナンバー。ほんのちょっと残っていた夏が、完全に落ち着いた秋の空気にに変わっていったようでもあります。
お二人続けてヘッドバンギングも加わったステージのあとに、こんどは静かなるたたずまいのヒサ絵さんが登場してきます。当日記での直近の登場は先月の横浜ですが、このときは帰宅の足の都合上、ご挨拶せずに失礼しておりました…。
さすがに「ヘッドバンギングはやりません」でしたが、それでもこのようにスタンディングでのステージは、結構レアな光景です。そういえば、当日記でのヒサ絵さんは、すべて箱でのパフォーマンスで、この日のようなフリーライブ、それも屋外…というお姿は初めて。
そういった珍しいスタイルですが、唄い出せば、そこはやはり”ヒサ絵さんならでは”の、マイナスイオン系なステージ(2番手の西村加奈さんのキャッチフレーズ「セロトニン系」をもじったみたい(笑))を展開。2回ともセットに入った「祈り」をはじめ、「わすれもの」「あおのそら」…と、明るい屋外でのステージでも、ゆったりとした感覚に。箱ライブのエッセンスを切り取って持ってきた、そういう空気感だったでしょうか。
4番手には、ステージ上のトイピアノが定番の相棒である、潮崎ひろのさん。もうちょっと観ているはず…と思っていたら、前回はもう半年以上前で、しかもこの場所だったりしますm(_ _)m
(2018年3月18日@稲毛海岸)
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なんだかんだと結構なご無沙汰状態…。この間に、音源も1枚増えていて、今回はその中からもセットが組まれておりました。
繭さんと同時にご出演だと、いわば”妹役”。トイピアノにちょこんと指を触れながら唄っていく様子は、やはりかわいらしさが前面に出ているみたいです。この日は、すっきり秋晴れとまではいきませんでしたが、秋らしくなった空模様にきらっとしたものを運んでくれるひとときだったかと。
そして、この場を取り仕切る繭さん。
あ、実際は”取り仕切る”といった重たいものではなく、あくまでも主宰者たるお姿で、ご自身も2ステージを演じていかれます。
この日のセットは、静か時々はしゃぐ…といった、お天気によく似ていた感じ。「眩しい笑顔」のようなはしゃぐ曲もありますが、ことしおそらくは通しのテーマとして筋を通しておられる、いのちの尊さとまわりへの感謝が、その”静か”のほうに宿ります。どちらのセットにもあった、ことし制作の「あの日を忘れない」。そのうた自体が、テーマを象徴していますが、この日もそれは貫かれたのでした。
秋シーズンのこの場所は、これで締めということで、次回は来春になるようです。春の日差しのもとで、一段と活気づきますように。
ありがとうございましたぁ。