インド料理好きにはファンも多い
インドの漬物アチャール(ピックル/ウールガイ)。
※日本の漬物とはちょっと違いオイル漬けの場合が多く(そうでないものもあります)、ピックルと呼ばれたり、タミル語のウールガイという名前で提供しているお店も。ノンベジ(肉や魚介)タイプもあります。
日本の漬物と同じように
食事の中では脇役的な存在なのですが
そんなアチャールをメイン料理にし
アチャールを肴にお酒を楽しむお店が千歳烏山にあるんですよね。
Hub(中心)+Achar(アチャール)という造語が店名の
「ハバチャル(HUBACHAR」でーーす!!
お店は建物の2階にあるのですが
外観もカウンターが充実した店内の感じも
バーのような雰囲気で素敵ですね。
まずはビールでカンパーーイ。
普段は自宅飲みばかりですが
やっぱり外で飲むビールは最高っすね!!
それではアチャール飲みを楽しむとしましょう。
こちらがこの日のアチャールメニュー。
ベジ、ノンベジ合わせて
なんと15種類のラインナップがあるとは!!
噂には聞いていたものの、
常にここまでの種類のアチャールが楽しめるなんて
さすがアチャール専門店です。
順番はおまかせにして、
5種類ずつ持ってきてもらうことにしました。
まず最初にやってきたのが甘唐辛子、MIXベジ、
長イモ、鶏ナンコツ、真ダコのアチャール。
甘唐辛子アチャール(右下)は、
辛味があまりない大きい唐辛子をアチャールにしたもの。
フェネグリーク(メティ)っぽい香りが軸にある
丁寧なインド式アチャールの味わいで美味ですね。
※インド式アチャールは地域や作るアチャールにもよりますがカシミールチリ、マスタード、フェネグリーク、ターメリックでまとめているものが多い印象です。とはいえ微妙に違うレシピが無数に存在します。
MIXベジ(左下)は辛味を強めに効かせていて
ベジアイテムなのにお酒がすすむチューニング。
インド料理店のような塩っ辛い味付けでなく
全てのアチャールがちょうど良い塩気なのも嬉しいです。
長イモ(上中央)はクミンが少し立っている印象。
ってか、長イモをアチャールにしてみようという
その発想が面白すぎではありませんか!!
ノンベジの鶏ナンコツアチャール(画像左)は
これまた趣がガラリと変わり
コリアンダー的なスパイス感が感じられる全然違うアプローチ。
真ダコ(画像右)はタコの風味とガーリックが活きた
バルの一品料理のような旨さがあってクセになるなあ。
最初の5種だけでも、味わいが全然違ってて
お酒もアチャールを食べる手も止まらなくなっちゃいますね!!
楽しくなってきたので
自家製スパイス&ハーブのお酒も飲んでみることに。
レモングラスのスパイシーウォッカをソーダ割りにしてみました。
ザ・レモングラス!のような香りとも違う
いろんなスパイスがブレンドされたスパイス酒で
新感覚のお酒体験でさらにテンション↑↑でーーす。
続いての5種のアチャールはアボカド、パイナップル、
セロリ、子持ちシシャモ、砂肝という変化球多めのラインナップ。
アボカド(画像下)はインドの王道のアチャール味ですが
インド料理では使わないアボカドを合わせているのがとっても新鮮。
パイナップルアチャール(右下)は
アチャール味×フルーツがクセになる一品で
日本で食べられる機会はほとんどないので貴重ですね。
セロリ(左)はこの日のアチャールの中で
唯一オイル漬けでなないタイプで
セロリ特有の香りが楽しめるさっぱり仕立て。
子持ちシシャモ(上中央)は
スパイスオイルをまとった酒のツマミにぴったりの味で
砂肝アチャール(右上)はカレーっぽいマサラ感のある仕上がりに。
加熱して提供してくれるので
柔らかな状態で砂肝が食べられるので嬉しいっす。
メニューにはパラタもあるのですが
アチャール×全粒粉のパラタもこれまた格別!!
インド式パンをメニューに組み込むところに
インド料理への愛が感じられますね。
アチャールはいよいよラスト5種。
最後は株なめこ、オクラ、白ナス、
燻製カツオ、ビンダルー豚というラインナップです。
株なめこアチャール(左上)は
なめこ特有の食感が面白いあっさりテイストのアチャール。
オクラ、白ナスはフェネグリーク的な香りが心地よい
インドテイストのアチャールで
トロトロの白ナスがかなりツボでした。
燻製カツオアチャール(左下)は燻製居酒屋で出来そうな
燻製テイスト全開の魚のオイル漬けで
アチャールとは別の料理のような雰囲気が。
アルコールとハマりまくりの燻製テイストは
酒好きにはたまりませんね!!
最後の豚ビンダルーアチャールは
名前の通りポークビンダルーをアチャール寄りにした
センスあふれるユニークなアチャール。
シナモンなどのカレーっぽい香りも立った
創作アプローチの料理で、
これまた抜群に旨いっすねーー!!
写真を取り忘れましたがお酒は途中で芋焼酎に。
山ねこのソーダ割りでアチャールをつまんでいたのですが
芋焼酎とスパイス料理かなり相性が良くて
アチャール飲みの喜びにロックオンされまくり。
イエッス!!
芋焼酎×アチャール、バンザーーーイ!!
アチャール専門店ですが
ランチタイムはカレーを提供する
カレーの人気店としても知られるハバチャル。
ってことで、シメはもちろんカレーです。
複数人で飲んでいたので
海老カレーとチキンカレーをオーダーしLet'sシェア。
ココナッツミルクでまとめた南インド的な海老カレーで
ほどよく強めに効かせた酸味にニンマリ。
チキンカレーもココナッツミルクを使った
南インド仕立てのカレーで
マサラの軸にあるシナモンの香りにグッときちゃいます!!
ライスは国産インディカ米(ハイブリッド米)なのですが
香りよくパラッとしているのに
日本米ならではのモチっとした食感もアリ
インド産バスマティとは違う美味しさがあって
カレーだけでなくお米でも楽しませていただきましたね。
シメはスパイスアルコールメニューより
カルダモンコーヒー焼酎。
中東にあるカルダモンコーヒーをイメージした
創作アルコール焼酎だと思いますが
コーヒーの香りとカルダモンのアロマが活きていて
ほどよい甘味も◎。
大人のデザートみたいな感じで
アチャール飲みの最高のシメとなりました!!
スパイス料理&カレーで飲めるお店は
アチャールをメニューに載せているところがけっこうありますが
お酒と一緒に楽しむスパイス料理として
アチャールは最強アイテムの1つだなあ!!と再認識。
ってか、常に15種類のアチャールが楽しめるお店なんて
他に聞いたことがないし、
アチャールに興味がある人、
アチャールをいろいろ作ってみたい人には
ものすごく勉強になるお店だと思いました!!
ランチタイムもアチャールは食べられますが
カレーにアチャール1種が添えられるだけなので
ハバチャルのアチャールの世界を感じるには難しいような・・。
ってことで、
夜タイムにお店に向かい
たくさんのアチャールを囲んで
魅惑のアチャール飲みを堪能してみてくださーーい。
スパイシ~~♪♪♪
ハバチャル (Hubachar)
東京都世田谷区南烏山5-18-15 Anoath南烏山 2F
03-5315-9498
[火、水]
17:30~22:30(LO) ※火、水のランチタイム営業はナシ。
[木〜日]
11:30~14:30(LO)
17:30~22:30(LO)
※早じまいアリ。
定休日 月曜
スパイシー丸山へのお問い合わせ、出演、お仕事のご依頼はこちら。
marushu1101@gmail.com
MCをつとめているエスビー食品の公式YOUTUBE番組「カレバラ!」好評配信中!
ツイッター、facebook、Instagramもチェックしていただけると嬉しいです。
TBS「マツコの知らない世界」に出演。おうちカレーの世界をプレゼンしました。
日本テレビ「午前0時の森」に出演。スパイスカレー作りのナビゲートをさせていただきました。
フジテレビ「ポップUP!」に3度目の出演。オススメのスパイスカレー店を紹介しました。
フジテレビ「めざましどようび」に出演。具材がゴロゴロしたオススメのレトルトカレーを紹介しました。
S&B食品主催のプロアマ問わないレシピコンテスト「レッチャグランプリ」でグランプリである大賞に選ばれました。
bizSPA!や日刊SPA!でカレーの記事をいろいろ書いてます。
100円ショップのスパイスで作るカレーetc.最近力を入れている簡単レシピをこちらでまとめています。
著書「初めての東京スパイスカレーガイド」(さくら舎)絶賛発売中。
日本野菜ソムリエ協会カレーマイスター養成講座で講師の1人を務めています。
テレビ東京[イチゲンさん」カレー対決で優勝!日本一のカレーマニアの称号をGETしました!
日テレ「ZIP!」で最新のカレートレンドを紹介させていただきました。
日テレ「シューイチ」登場!東京の最新個性派カレー店を紹介させていただきました。
BSフジ「パレドZ」で高嶋政宏さんとセリフ付きで共演しました!(YOUTUBE視聴可)
インド料理店、南アジア料理店の店主の皆さんにお話しを聞く、インタビュープロジェクト「Diggin'」はこちら。
旨辛調味料ソースコ×スパイシー×音楽のカレーレシピサイト「Wild Spice」はこちら。