大阪万博に向かうバスの中で書きはじめています(何を唐突に)。
行きは寝ていこう〜と思って三宮からのリムジンバスに乗りました。
三宮から万博までたったの45分、座ったまま楽チン移動。
声の大きい人が斜め後ろに
眠ろうと目を閉じたのも束の間、斜め後ろの男性の声が!
尋常じゃなく大きい。
隣に座ってる女の人にあれやこれや話しかけてるのですが、楽しみで仕方ない様子で声が弾んでいるせいで、余計によく通る。
「前回の1970の万博もお前と行ったからなぁ。今回も一緒に行きたかったんやー」
良かったなぁ、そんな行きたかった人と行けて、親子かしら?
「前の万博でな、お前のアイス横から食べたら、大粒の涙、ポロポロこぼして泣いて」
チラリと振り返って見ると、50代後半〜60代そこそこくらいの男性です。
「覚えてへんやろなー。お前のアイス横から食べたら、大粒の涙ポロポロポロポロこぼして泣いたんやで」
同じ想い出話、2回目。
『もうちょっと小さい声でしゃべって…もしくは黙って』
私の願いも虚しく、男性の口からは止めどもなく繰り広げられる、女性との想い出の数々。
こんなことあったなぁ、お前これ好きやったなぁ、ディーゼルガソリンの匂いが嫌いで、フェリーに乗ったときぐずって困ったよなぁ。
女の人からは微かに相づち聞こえるだけ。
途中から、黙って…と願ったのも忘れて、感心してしまいました。
この人、どれだけ想い出いっぱいなん。
どれだけ隣に座ってる人との関係、大事にしてるん。
兄妹!?なのかな
まるでPCの外付けメモリみたいな記憶力で、隣に座ってる女の人の幼かった頃、若かった頃を語る男性。
前回の万博は55年前です。
女性のアイスクリーム食べて泣かせたの、25歳やったとしても80歳。
年が合わない…じゃあ少年の頃の話か…それなら2人は親子じゃなくて兄妹か!?
「お前がイケメンやって言ってた、近所のお好み焼屋のお兄ちゃんな、今は東北で仕事してるんやって。ほら広大に進学して…」
「違うわ、岡大やわ」
あ、相づち一辺倒やった女性が、しゃべった!
「そうか、岡大やったか、あっち方面ってことしか覚えてへんかったわ」
十分です、十二分に色んなこと覚えてはります、記憶力すごすぎ!
しばらく男性は、そのご近所イケメンのその後の話を語りに語り。
その続きで、仕事の話になった時、言葉少なな女性が言いました。
「もう上からも下からもいろいろ言われて、しんどい、嫌になるわ」
ああ、きっと女性は中間管理職なんやぁ、おつかれさま…。
ボソボソ声の愚痴らしき話が続いた後で、男性がまた力強い(よく通る声で)言いました。
「何言うてるん、ハナは、ハナや!」
※名前は仮名ですが、ハッキリお名前も聞き取れた
ジーンときました。
こんなに愛あふれた全肯定をくれる兄貴(たぶん)、めっちゃ羨ましいやんか。
黙ってって願ってたのに、万博に着くまで斜め後ろの男性の語りを、妹(たぶん)並みに堪能し。
一緒にバスを降りて。

長い盗み聞きブログ、ここまで読んでくださったあなたも。
愛あふれる人のそばで、良き週末を過ごされますように。












