厚畳
畳には「厚畳」と呼ばれる古くから伝わる畳があります。 通常の畳より厚みがあり、お寺や神社、時代劇などで将軍が座ったり、天皇が座られる特別な場所に用いられる畳です。 ↑さかのぼると、平安時代の寝殿造りの頃に貴族が板の間に厚畳を置き畳として使いだしたルーツがあるようです。 現在でも天皇即位礼正殿の儀にて、高御座や御帳台の床に敷かれているようです。 身近なところですと、お雛様の畳がそのミニチュア版です。 ↑織田信長公が座っている厚畳は、高麗縁と呼ばれる紋縁です。 ↑上面↑裏面 この厚畳は四方縁・二畳台と呼ばれ、畳を二枚重ねた厚みになっております。 ↑写真は二方縁・二畳台タイプ。 ↑中身は写真のように藁床を二枚重ね、四方に板を縫い締めこみ、柱を立てて作ります。 模様がきちんと出るように、厚みや寸法に気を付けて作成します。 ↑上面畳表の畳縁の模様と、裏面畳表の模様を合わせ、曲がり針でクケ縫いします。 格式ある場所で用いられてきた「厚畳」は有職畳と呼ばれ、作り方に昔から伝わる定法があり、基本はそれらに基づいて作る「本式仕立て」で作成いたします。 四方の紋様が欠けないように、使用する紋様の寸法に合わせて、畳床+畳表の厚みを選び、調整します。 ↑写真右は正絹・繧繝縁と呼ばれる最も格式の高い畳縁で仕上げた厚畳です。 繧繝縁も、正絹や人絹(交織)など使用する素材に違いがあります。 先日、仙台市七郷市民センターでの催しで金屏風と一緒に展示いたしました。 ↑同じように模様を合わせます。 ↑以前大正天皇ご静養の場とされた、日光の田茂沢御用邸に見学に行った際、上段の間に繧繝縁の厚畳が見られました。 このように厚畳は現在も格式ある場所で用いられ、古くは身分によって使用する畳縁の素材や模様も異なっていたようです。 宮城県大河原町の国産畳専門店 齋藤畳店/畳・襖・障子・屏風・掛軸・壁紙宮城県柴田郡大河原町・齋藤畳店のHPへようこそ。当店は最後のイ草の産地・熊本県八代市のイ草農家と連携して営業しております。琉球畳、へりなし畳、紋縁畳、神社、寺、茶室、茶道、デニム、カラー畳 はお任せください。営業エリアは仙南/大河原町・柴田町・村田町・蔵王町・白石市・川崎町・岩沼市・亘理町・山元町・名取市・長町・仙台市・塩釜市です。maruharutatami.com〒989-1245 宮城県柴田郡大河原町字新南28-40120-52-1217営業エリア/仙南・大河原町・柴田町・村田町・白石市・川崎町・蔵王町・亘理町・山元町・岩沼市・名取市・長町・仙台市・塩釜市 主に県内ですが、遠方や県外の方も是非ご相談ください。