2023/1/29~2/3の間、横浜市・海老名畳店 吉野親方のお声がけで今回で2度目となる、日本庭園・三渓園にある文化財畳修繕のお手伝いに5日間に渡りお手伝いに行ってまいりました。

 

 

 三渓園は大きな日本庭園の中に、いくつもの文化財が点在し、今回畳替えでお世話になるのは重要文化財茶室・春草盧の約100歳となる畳の修復作業となります。

 

 

 

 

 ↑春草盧は、3畳台目+床の間畳の小間と、8.5畳+床の間畳の広間、廊下畳7畳の茶室となっております。

 

 本来小間は、元々京都宇治にあった桃山時代の建築とされる「九窓邸」という茶室だったそうで、建て主は織田信長公の実弟・織田有楽斎の建物だったとされている模様。それを原三渓翁が三渓園に移築した際、移築した小間に広間を加え合併して「春草盧」と名付けられたそうです。

 

 

 

 ↑小間の方は九窓亭と呼ばれただけあって、確かに小窓がたくさんありました。

 

 ↑炉蓋

 

 

 

 ↑広間。襖紙が素敵な模様でした。

 

 

 ↑今回は通常の畳表替えのほかに、メインミッションとなる廊下&広間畳の手製畳床・通称手床の15.5畳の締め直し作業。

 

 コロナ禍、手の空いた時間に石川県・金沢職人大学校の授業に半年ほど一人通って混ぜていただき、学んだ技法が生かされる機会です。

 こんな時が来るとは思いませんでした。

 

 

 約100歳の手作りの畳床は、コシが弱くなってコタコタにたわんでしまっており、写真のように木定規が付かずこのままでは畳表が張れません。これをこれから補修。

 

 

 ↑手床裏面BEFORE。

 100年もの間に色々と簡易補修で裏地にゴザが張られ、錆びたタッカーも撃ち込まれておったりと、なかなか直しがいのある雰囲気です。

 

 

 ↑表面BEFORE。細かく糸が縫い込まれている、掛け縫いと呼ばれる昔の手床の最高級品。

 現在新たに製作できる人も少なく、仮に同じ手床を新調しても現代の価格にするとすごい手間と金額になりそうです💦

 

 

 

 ↑補修は丹波裏という裏地用の畳表を張り、240針ほど手縫いしてから足締めしました。

 

 手作りの畳床を手縫い&足締めで補修する、昔ながらの修復工法。

 現代は機械化畳製作が主流の為、こういった文化財などの手床の修復にしか用いられなくなってきた技法。

 

 

 

 ↑手縫い&足締めした後。

 

 

 ↑乗せた木定規もまっすぐについて、たわんだコシもピンと蘇りました。

 私のミッションは手床の締め直しのみの為、一日2畳ペースで締め直し、計5日間程海老名畳店工房にてお世話になりました。

 いわゆる畳表、畳縁をつける前の土台となる下地の膳立て作業。

 

 

 ↑畳表、畳縁は海老名畳店・吉野親方がすべて手縫いで仕立て、新しくなった畳納品後の小間の写真。

 

 

 

 

 ↑広間。下前の目も通って綺麗です。

 

 

 ↑廊下。畳縁は純綿無地縁、畳表は熊本県産畳表です。

 

 海老名畳店・吉野親方、三渓園様、大変希少な仕事に携わらせていただきありがとうございました。

 

 

 

  ↑三渓園では、樹木希林さんの遺作「日日是好日」のロケ地にもなった模様でした。

 

 

 

 

 

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