ちょっと前の話ですが、ディズニー映画「ベイマックス」を主人と一緒に鑑賞した帰り道、話題になった事。
「Are you satisfied with your care?」
(日本語訳:もう大丈夫ですか?)
ベイマックスの中で度々出て来て、物語のキーになっている台詞。
「この台詞の “your” になっているという所が深い」
ベイマックスを観て主人に勧めて下さった方がそうお話されていたと聞き、
なるほどなーと頷いた私。
ベイマックスは、主人公ヒロの兄、タダシが開発した「心と体を癒すケア・ロボット」。
普段は箱の中に収納されているが、近くにいる人間が怪我をしたり、
「痛い」などと発した声に反応し、治療を施す。
そして、相手が「もう大丈夫」というまでは箱に戻れない・・・。
この、ロボット(人工知能?)特有の融通の利かなさが、また愛らしく、
一つのミッションを遂行しようとひたすら直進、車にぶち当たるとか・・・
静かにしていなくては行けない場面でも、プログラムに組み込まれているために空気が読めず自己紹介を始めるとか ・・・笑)
おいおい、そんなの、そこまで頼んでいないよ、というような行動がもう可笑しくて。
研究者としては「ロボットあるある」な話題が沢山詰まっていたらしく、
隣で楽しそうに笑いながらも、激しく共感していた、主人(笑)。
そんなベイマックスが治療を終わりにする確認の合図、
「Are you satisfied with your care?」
英語に明るくない私が解説するのも痴がましいのですが、
Be satisfied with~ とは、「~に満足する」という意味で使われる慣用句。
主人の職場の方曰く、その後に来る名詞が「my care」でなく、「your care」 であることが、何とも深い!というのだ。
Care「ケア」という言葉。
医療の現場では、看護や介護という様な意味合いでも使われ、
私たち、医療従事者にとっても馴染みのある言葉ではあるが、
広義では、気遣う、注意を払う、お世話をする、などの意味。
相手を気遣うとき
相手に配慮するとき
世話をするとき
不慮の事故などの後の「大丈夫ですか?」ではなく、
自分が相手を想い、意図的に何かしらの行動を起こした際に「大丈夫ですか?」と尋ねる際に、
何となく、日本人の感覚としては、
Are you satisfied with my care? (直訳:私のcareに満足しましたか?)
というニュアンスを含んでしまう気がします。
しかし、ベイマックスがヒロに聞くときは、
Are you satisfied with your care? (直訳:あなたのcareに満足しましたか?)。
careを受けること、それに対して「満足」という評価をするのは、
あくまで、「あなた」に委ねている。
気遣いをした人、
配慮した人、
世話をした人、
つまり、「careをした人」ではない。
「Are you satisfied with your care?」
オーダーメイド医療とか、
セカンドオピニオンとか、
インフォームドコンセント(説明と同意)とか、
様々な「患者主体」のためのアプローチが々あれど、
基本はここなのかなぁと・・・ベイマックスから教わった私でした。
「Are you satisfied with your care?」
(日本語訳:もう大丈夫ですか?)
ベイマックスの中で度々出て来て、物語のキーになっている台詞。
「この台詞の “your” になっているという所が深い」
ベイマックスを観て主人に勧めて下さった方がそうお話されていたと聞き、
なるほどなーと頷いた私。
ベイマックスは、主人公ヒロの兄、タダシが開発した「心と体を癒すケア・ロボット」。
普段は箱の中に収納されているが、近くにいる人間が怪我をしたり、
「痛い」などと発した声に反応し、治療を施す。
そして、相手が「もう大丈夫」というまでは箱に戻れない・・・。
この、ロボット(人工知能?)特有の融通の利かなさが、また愛らしく、
一つのミッションを遂行しようとひたすら直進、車にぶち当たるとか・・・
静かにしていなくては行けない場面でも、プログラムに組み込まれているために空気が読めず自己紹介を始めるとか ・・・笑)
おいおい、そんなの、そこまで頼んでいないよ、というような行動がもう可笑しくて。
研究者としては「ロボットあるある」な話題が沢山詰まっていたらしく、
隣で楽しそうに笑いながらも、激しく共感していた、主人(笑)。
そんなベイマックスが治療を終わりにする確認の合図、
「Are you satisfied with your care?」
英語に明るくない私が解説するのも痴がましいのですが、
Be satisfied with~ とは、「~に満足する」という意味で使われる慣用句。
主人の職場の方曰く、その後に来る名詞が「my care」でなく、「your care」 であることが、何とも深い!というのだ。
Care「ケア」という言葉。
医療の現場では、看護や介護という様な意味合いでも使われ、
私たち、医療従事者にとっても馴染みのある言葉ではあるが、
広義では、気遣う、注意を払う、お世話をする、などの意味。
相手を気遣うとき
相手に配慮するとき
世話をするとき
不慮の事故などの後の「大丈夫ですか?」ではなく、
自分が相手を想い、意図的に何かしらの行動を起こした際に「大丈夫ですか?」と尋ねる際に、
何となく、日本人の感覚としては、
Are you satisfied with my care? (直訳:私のcareに満足しましたか?)
というニュアンスを含んでしまう気がします。
しかし、ベイマックスがヒロに聞くときは、
Are you satisfied with your care? (直訳:あなたのcareに満足しましたか?)。
careを受けること、それに対して「満足」という評価をするのは、
あくまで、「あなた」に委ねている。
気遣いをした人、
配慮した人、
世話をした人、
つまり、「careをした人」ではない。
「Are you satisfied with your care?」
—もう大丈夫ですか?
「I am satisfied with my care.」
―もう大丈夫だよ
「I am satisfied with my care.」
―もう大丈夫だよ
オーダーメイド医療とか、
セカンドオピニオンとか、
インフォームドコンセント(説明と同意)とか、
様々な「患者主体」のためのアプローチが々あれど、
基本はここなのかなぁと・・・ベイマックスから教わった私でした。