団四季の

新作ミュージカル

「ゴースト&レディ」が

浜松町の四季劇場[秋]で

絶賛上演中です。

 

 

2024年5月6日(月祝)に開幕し

同年11月11日(月)までの

期間限定公演となってます。

 

今回、チケット抽選に

まったくご縁が無く(笑)

 

かつ色々忙しくて

観に行くのが

だいぶ遅くなってしまいましたが、

ようやく観てきたので

感想を熱く語ってみたいと思います。

来年2025年5月11日(日)には

名古屋四季劇場に

場所を移して公演。

 

更にその冬には、

大阪でも公演されるという本作。

 

 

どうやらモノ凄い評判が

良いらしい。

 

 

 

ここで参考に

「ゴースト&レディ」に関する

最近のXのポスト傾向を

見てみましょう。

 

 

 

ふぁっ!!?( ゚Д゚)

 

 

驚異の9割!

凄い支持率(?)

 

※ちなみに。

原作漫画は

「ゴーストアンドレディ」

 

ミュージカル版は

「ゴースト&レディ」

の表記になっています。

 

ポスト数的に

あんまり表記を使い分けている人は

いないのかもしれないですね。

 

 

ちなみに8/7にポスト数が

飛んでいるのは

サントラ発売日だったから。

 

 

 

と、いう事で

めちゃくちゃ期待の中で

観てきましたので感想を。

 

 

 

 漫画「ゴーストアンドレディ」とは?

 

少年サンデー「うしおととら」

などの作者で有名な

漫画家・藤田和日郎氏の

中編コミックス

 

「黒博物館 ゴーストアンドレディ」

(2014~15年/講談社「モーニング」)

 

19世紀の欧州で、

近代看護の礎を築いた

"ランプを持った淑女"、

フローレンス・ナイチンゲール

(フロー)と、

芝居好きなゴースト・グレイが紡ぐ

不思議な絆を

史実を織り交ぜながら描いた漫画です。

 

 その漫画を、劇団四季がミュージカル化!

 

クリエイター陣には

世界的にも有名な演出 スコット・シュワルツ氏

(2016年『ノートルダムの鐘』)を始め、

国内外で活躍するクリエイターを迎えて

創作されました。

 

舞台化の制作予算については、

「『マンマ・ミーア!』などと同規模」

ぐらいだったそう。

 

制作費だけで云うと

 

アナ雪のように

多額の制作費を掛けました!

 

というよりは

 

ある意味、古典的技術と

最新技術を融合した作品といえそう

 
 
 

 

 ゴースト&レディ
雑なあらすじ

 

 

時は19世紀。舞台はイギリス。

 

ドルーリー・レーン劇場に現れたのは、

有名なシアターゴースト グレイ。

芝居をこよなく愛し、裏切りにあって命を落とした

元決闘代理人。

 

そんなグレイのもとを一人の令嬢が訪ねてくる。

 

令嬢は突然

「私を殺してほしい」と彼に懇願する。

 

彼女の名は、フロー。

 

看護の道に強い使命感を抱くも、

家族による職業への蔑みと反対にあって

生きる意味を見失いかけていた。

最初は拒んだグレイだが、

絶望の底まで落ちたら殺す

という条件で

彼女の願いを引き受けて取り憑く。

 

死を覚悟したことでフローは

信念をつらぬく決意をし、

グレイとともに

クリミアの野戦病院へ赴く。

 

しかし彼女に

想像を絶する困難が待ち受けていたのだった――。

 

これはフローとグレイ、

二人が紡ぐ不思議な絆の物語である。


 

 

 ゴースト&レディ
ネタバレなしの感想/レビュー

 

今回私、

原作漫画は未読で

観に行きました。

さらに

大変恥ずかしながら

学生時代は

世界史ではなく日本史専攻だったので

クリミア戦争の内容もあまり知らず

さらに

ナイチンゲールの生涯も

知らずに舞台初見を迎えました。

 

ナイチンゲール、、?

「ウォーターッ…」の人だっけ…?レベル。

※違います※

 

ホントに丸腰で観に行きましたが

果たして楽しめるのか!!

 

 

いざ!!感想!

 

 

……。

 

………。

 

…………。

 

 

 

 

 

 

 

なんか凄い作品を観たッ!!

 

 

本作「ゴースト&レディ」の

制作発表会時

 

演出家のスコット・シュワルツ氏は

舞台の内容について

 

「ロマンチック、愛、冒険、ユーモア、マジック、

もう盛りだくさん!」と話されていたそう。

 

 

 

……。

 

 

まっっったく

 

その通りだった(笑)

 

 

 

なんかもう圧倒されたというか、

 

物凄い満足感と

謎の疲労感(笑)に襲われるという

 

未だかつてない経験をしました、、!

 

 

なにこの作品、、!!

 

これは凄いわ…。。

 

 

ちなみに

今回のお席からの景色

お洒落な緞帳です。

 

 

とにかく

めちゃくちゃキャストさんと近かったので

顔の表情とか機微が良く分かりました。

 

 

初見でこの席は

もうどこ観たら良いのか分からなくって

視野が超絶狭くなって

だいぶ色んなものを見落としてるかもですが

 

何が凄かったのか、、

なんとか言語化してみたいと思います。

(個人の感想だYO)

 
 
 

 ゴースト&レディ
評価・推しポイント

 
 

とにかく

全ての密度が濃いッ!

 

言葉にするのが難しいのですが

とにかく云えるのは

 

キャスト陣の鬼気迫る熱演をベースに、

 

・台詞の多さ(説明台詞含む)

・歌の多さ

・歌唱の圧

・旋律が大胆複雑かと思えば

 細かく繊細

・次々変わる華やかな舞台転換と

 斬新な演出

・怒涛の展開の連続と切り替わりの早さ

・全てのキャストに見せ場が沢山

・舞台を広く使っていて

 上手、下手、奥、上、天井と

 色んな所でイベントが発生しているので

 目が追いつかないww

 

とかとか…

書き切れないのですが

 

とにかく

1場面1場面の

内容の密度が

めちゃくちゃ濃かった。

 

もの凄く集中して

舞台を観ていないと

観客側が置いて行かれそうな程の

 

“内容量の濃さ”

 

というか何というか。

 

アトラクションに

乗っているかのような感覚で

次々舞台が進行して転換していく。

「あ、もう次の場面ッ?!」みたいな。

 

 

内容量を

ディズニーミュージカルを

「1」としたら

 

ゴースト&レディは

「1.4」 みたいな(笑)

 

見たことのない新奇性がある

ミュージカルというよりは

 

とにかく「重厚」で

四季が持つ全ての力を詰め込みました!

という気迫というか熱量を

バッチバチに感じました。

なので

終演後の

“満足感”が非常に高い。

 

物語の細部まで理解できたかはともかく、

「めっちゃ凄いモノを観たッ!」

という感覚は

間違いなく皆さん抱きそうです。

 

あの物凄い台詞の量も、

観客へ意味が分かるように

明瞭に言葉を伝えることができるのは

劇団四季以外ありません、

というぐらい本領発揮されていました。

 

何かもう

めちゃくちゃ圧倒される舞台です。

 

本当にすべてが“濃い”

 

 

以下、具体的に濃さの正体を。

 

 

目を惹く演出の数々

 

 

特筆すべきは「演出」の素晴らしさ

 

 

「ノートルダムの鐘」では

斬新ながら

分かりやすくお洒落な

演出を手掛けたスコット・シュワルツ氏。

 

今回もとにかく

“目で見て楽しい”

舞台上の

上手、下手、奥、天井…

全ての領域を使って繰り広げられていました。

 

全編に渡って

素敵な演出ばかりなんですけど

特に手腕が光り輝きまくっていましたのが

2幕のグレイの回想シーン部分。

 

余談で。

少年マンガに於いて

「修行」と「回想」のシーンは

物語展開上、大事なシーンではあるんだけど

読者アンケートの評価が

下がりやすい傾向にあるらしいです。

 

というのも

話が進むというより

停滞気味で少し単調になっちゃうからかなと。

 

なので

どの作品もこの二つのシーンは

独特な見せ方を取り入れたり

展開を面白くすることに

めちゃくちゃ力を入れるそうです。

 

御多分に漏れず

このゴースト&レディ(以下ゴスレ)も

回想シーンがめっちゃ凝ってる。

 

是非、現地で観て頂きたいシーンです。

 

とにかく目で見て楽しい。

 

しかも細部にわたって細かい。

ちょっと大きめの手袋?みたいなのを付けて

体の大きさを誇張表現したりして。

 

いやぁ、面白い。

本当に面白いです、ココ。

 

もちろん「ラスト」の演出も

素晴らしいけど!!

 

やっぱりスコット・シュワルツさん、

凄い御方!

 

 

 

分かりやすくシンプルなストーリー

 

 

ゴーストであるグレイと

看護の道へ突き進むフロー

 

この二人にフォーカスして、

最初は反対方向を向ていた二人が

最終的には同じ方向へ共に歩む、

という王道な展開。

 


さらに

我々を一番感動させる要素である

 

・主人公の苦楽ありな一生を描く

・主人公の出会いと別れを描く

 

この2つを軸として描いているのも強い。

 

「素晴らしき哉、人生」「タイタニック」etc…

感動作と呼ばれるものには

どれもこの二つが含まれています。

 

圧倒的なスケールある物語で

惹きつけておいて、

最後には

涙が滲む要素も盛り込むという

まさにお手本のような感動作品。

 

それにしても。

 

ナイチンゲール氏って

凄い方だったんですね…。

 

学生さんたちも

本作を観劇すると

生き方とか物事への向き合い方とか

凄く勉強になると思いますね。

 

歴史に名を残す人たちには総じて

強い「信念」があるのだと思わされます。

 

 

 

 

これぞ劇団四季!キャスト陣全員の気迫がぶっ飛んでる

 

 

後述しますが

この「ゴスレ」の出演者は

四季の中でも

主役級の方が揃っています。

まさに四季のアベンジャーズ(?)

 

とにかく

全員の演技がアツい!

 

途中、

もうどこ観たら良いのか

分からなくなる(笑)

 

まずアンサンブルさん含めて

全員の「目」が違います。

 

「目の力の入り方」

が全然違う。

 

今回最前で観ましたが、

とにかく全員「目」が凄かった。

 

見ている視線の先が、

皆さん、19世紀のイギリスの世界になってる。

 

何を言ってんの??って感じですが笑

 

それぐらい

キャスト皆さんの集中力が凄かったという事。

 

もう演じているんじゃない。

 

その世界に生きている。

 

それでいて、

全員が「舞台を愉しんでいる」

感覚もビシバシ伝わってきました。

 

カンパニーの完成度というか

まとまり感がハンパない。

 

 

あと当たり前ですが

コーラスの厚みとか響きが物凄い。

 

主役級の方が揃っているので

全員で歌うと

そりゃ爆音かつ綺麗に響き渡るワケですね。

 

コーラスもそうだけど、

ダンスもお芝居も

すごい纏まりというか

団結力を感じました。

 

この統制感は

やはり劇団四季の舞台でしか

味わえません!

 

四季の醍醐味と云っても過言ではない

「団結力」も

見どころの一つですし、

 

ゴースト&レディ

最大の推しポイントは

主役/アンサンブルさん一切問わず

キャストの皆さん全員かもしれないです

 

 

 

 

 キャストさんの感想

 

もうだいぶ感想が長くなってますが

今回拝見のキャストの皆様はコチラ。

ホントに

四季のアベンジャーズですね。。

 

誰を観たほうが良い!とかではなく

ほんとに

全員を観て欲しい!!

というぐらいの凄さ。

 

ですが、

敢えて印象に残った方々の

感想を残しておきます。

 

 

◆フロー(ナイチンゲール)

 真瀬はるか

 

めちゃくちゃ素晴らしかったです…。

 

優しく温かみのあるフローを演じつつ

何処か常に影があって

前向きな心と

孤独な心が

常に見え隠れする

繊細なフロー女史。

 

めちゃくちゃ共感する。

 

お芝居も細かいし、

何より歌も綺麗かつ爆音で素晴らしかったです。

 

ナイチンゲールの髪型は

人をかなり選びそうな感じなのですが

凄く似合ってらっしゃって

本当に美しい方です。

 

 

 

◆グレイ

 金本 泰潤

 

全てに於いて素晴らしかったです。

 

歌がまずめちゃくちゃお上手だし

キャラも皮肉屋ながら

不器用なフローへの接し方含めて

共感を呼ぶグレイ像。

 

一番印象に残ったのは

終盤も終盤。

 

「もう二度と、会えないと…」

とグレイが歌い出すところ。

 

一瞬、泰潤さん

目を逸らしたかと思うと、

次の瞬間に大粒の涙が。

 

しかもその後は

口元を震わせながら

一言一句落とさないよう

言葉を発してらして。

 

 

えぇ……??!

 

モノ凄い演技……

 

凄すぎる。まさに魂の熱演、、。

 

完全に

グレイが憑依してた。


グレイがフローに取り憑いてるんじゃなくて

グレイが泰潤さんに取り憑いてる!(??)

 

カジモドの時も思ったけど

泰潤さん

完全憑依型な

お芝居の完成度が凄すぎる…。

 

終盤の

あのシーンは必見ですね…。。

素晴らしかったです!

 

 

 

◆ジョン・ホール

 瀧山 久志

 

みんな大好き瀧山さん!

感情の起伏のない冷酷そうなホールで

ずっと真顔なのがジワジワ沁みる(笑)

 

ゴースト&レディは

本編もカーテンコールも

ずっと重厚な感じなので

瀧山さんがいて下さると

カテコ、みんな笑顔になりますね笑

 

終演時はムードメーカーでありながら、

本編ではグッと緊迫感を与えて締めてくれる

素晴らしいキャラクター性です。

 

 

 

◆デオン・ド・ボーモン

 宮田 愛

 

 

ねぇーーーー

あの衣装が似合う宮田さん

めちゃくちゃカッコ良い。。

 

歌もダンスも全てが秀逸。

 

そして「目」の演技が

凄まじいことで有名な宮田さん。

 

今回も「目」が凄いです。

 

漫画原作から

抜け出したかのような

「眼力」

 

何気ない所作は言わずもがな、

剣技の動きですら優雅だし

 

ダンスの切れ味も

相変わらず

一人飛びぬけていて

空気を切り裂いていました(?)

 

まさかヴィラン役が

こんなにハマってらっしゃるとは。。

 

エスメラルダやってらっしゃるときは

誰が想像できただろうか…。

本当に素晴らしかった。。

 

 

 

◆エイミー

 町島 智子

 

小柄で可愛らしい見た目をお持ちながら

イケボで超絶に歌が上手いことで

有名な町島さん

 

相変わらず素晴らしい歌唱力。

 

こんなに高音を歌う町島さんを

拝見できるのはめっちゃ貴重かも…?

音が澄んでいて

相変わらず素晴らしい歌声。

 

エイミーという役は

共感と反感の境界線にいるような、

非常に演じるのが難しい

立ち位置にあるキャラと思うんですけど

 

町島さんは上手く共感を呼ぶ演じ方をされていて

流石だなぁと思いました。

 

町島さん、ほんっと歌声が

素晴らしいので

これからも沢山拝見出来たら良いなぁ。

 

 

それでいうと

アレックスも難しい役ですね。

 

アレックスとエイミー。

 

この二人のキャラは演じ方によって、

大きく印象が変わるので

一つひとつの台詞や動作に


役者さんたちの

演技上で大切にしている"想い"が

観客側にも伝わるほど

丁寧に想いを込めて

演じておられる気がしました。

 

ちなみに。

「恋とジン」のシーンに

エイミー枠の方もいらっしゃる…?

お顔が小さく町島さんっぽい方がいるなぁと

思ったんですけどね。見間違いかな

このシーンは

鐘のラ・ポンテが思い出されました。

 

 

あの酒場のシーンも観たい方が多すぎて

どこ観たら良いのか分かんなくなって

観客側の眼球がしにます笑

 

 

 

 

 

 今後「ゴスレ」は色々な媒体で観れそう…?

 

 

というわけで

大評判となっている

「ゴースト&レディ」ですが

今後、

どういう展開になるんでしょうか?

 

四季は2018年に

企画開発室を新設して、

19年からは1年に1本のペースで

海外輸入ではない、自分たち制作の

オリジナル作品を発表してきました。

 

22年初演「バケモノの子」では

悲願だったロングラン公演を実現。

 

二次利用が自由にできるメリットを活かして

オンライン配信も

実現してきました。

 

そして今年

漫画「ゴーストアンドレディ」を原作に

ミュージカル「ゴースト&レディ」を

満を持して上演!

 

ゴースト&レディで

オリジナル制作の

第1フェーズは一旦終了するそう。

 

今後は

制作したオリジナル作品の

「生かし方」を考えるとのこと。

(元旦の読売新聞の記事より)

 

 

もしかすると

色々な媒体で

「ゴースト&レディ」が観れる日は

近い…のだろうか?

 

四季の俳優さんは

本当に素晴らしいので

 

もっと色々な媒体で

多くの方も目にする機会が増えると

良いなぁとも思いますね。

 

 

 

 

 

 ゴスレの魅力は、二巡目からが本領発揮?!

 

 

というワケで

また長文で感想を書きましたが

(ここまで早口)

 

とにかく

「ゴーストアンドレディ」

 

本当に素晴らしい舞台作だと思います。

とにかく“濃い”!
 

多分

この“濃さ”を完全に消化できるのは

2巡目からではないか…?笑

 

ということで

2回目観に行きたいなぁと思ったら

もうほとんど

チケット売り切れとるがな(爆!

 

でも是非多くの方に

御覧になってみて欲しいなぁと思います。
 

ぜひドゾー!(ノ・ω・)ノ ミミミ👻💃

 

 

 

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