チャクチャ楽しみにしていた

ミュージカル映画「カラーパープル」

 

観てきましたので感想を!

 

 

本作は

アリス・ウォーカーの同名小説を

1985年スピルバーグ氏が

監督として映像化した「カラーパープル」

 

 

本作は約40年の時を経て、

ミュージカル映画へと進化した

リメイク版の「カラーパープル」です。

 

1985年のカラーパープルは

“天使にラブソングを”で有名な

ウーピー・ゴールドバーグさんが

主演されていたけども

何とミュージカル映画ではなかったのですね!

 

それが今回ミュージカル映画となって

リメイク!!!


果たしてその感想は!

 

 

  カラーパープル

 
2023米国

制作:

オプラ・ウィンフリー

スティーブン・スピルバーグ

クインシー・ジョーンズ

監督:

ブリッツ・バザウーレ

原作:

アリス・ウォーカー

 

ーー出演キャストーー

セリー:ファンテイジア・バリーノ

 

シュグ・エイブリー:タラジ・P・ヘンソン

 

ソフィア:ダニエル・ブルックス

 

ネティ:ハリー・ベイリー

 

  雑なあらすじ

 

横暴な父によって

望まぬ結婚をさせられた

主人公セリーは

最愛の妹ネティとも生き別れ、

不遇な日々を送りながらも、

自由で型破りな女性たちと

出会ったことで勇気付けられ、

自らの未来を切り開いていく物語。

 

希望と自己肯定感に満ちた

ミュージカル映画の感動作

ということで

如何にも元気を貰えそうな映画ですな!

 

ちなみに、

本映画でいきなりミュージカル化!

というワケではなく

 

この「カラーパープル」は

2007年ブロードウェイで

ミュージカルになってます。


何と主役セリーを演じる

ファンテイジア・バリーノ氏は

このブロードウェイ公演でセリーを演じてます。

 

つまり出演舞台が

ブロードウェイから銀幕へ!

 

すでに全米公開済みで、

エモーショナルな演技と圧巻の歌唱力、

ファンテイジアの心震わせる熱演は

全米で大ヒットを巻き起こしたそうで。

 

そりゃもう期待しかないでしょう!という。

これ観ただけで分かるけど

圧が凄いのよ、圧が(笑)

 

  今回リメイクのきっかけは何?

本作「カラーパープル」の

リメイクのきっかけは

オプラ・ウィンフリー氏が、

スピルバーグ氏に

再映画化を持ち掛けました。


オプラ氏いわく

「女性たちが声をあげる

 機運の盛り上がりを象徴する

 MeToo運動が起きている今が、

 その時!」と思ったそう。

 

私はオリジナル版の

カラーパープルは見ていないのですが

かなり重たい内容と雰囲気の映画だったよう。


映画や舞台版では

沈黙の多かった主人公セリーが、

今回のリメイク版では

豊かな想像力を表現し、

自分たちの強さに気づいていくーー!

 

、、ということで

如何にもミュージカル映画!として

生まれ変わったそうなので

そこも注目ポイントです。

 

最近、TBSさんドラマの

「不適切にもほどがある」で

ミュージカル演出が色々施されていますが

 

ミュージカルというのは


歌を通して

「キャラクターたちの感情や考えを表現」して

感動や楽しさを演出するものなので

“キャラクターたちの心情”に注目して

歌詞やメロディーを追ってみるのが

おススメ!!

 


 

  カラーパープル
ネタバレありの感想/レビュー評価

 

ストーリー:★★★★★
演出:★★★★★
意外性:★★☆☆☆
演技度:★★★★★
シスターフッ度:★★★★★★




まず観終わって一言。




ミュージカルの力って凄いわ…


という感想www


あらすじから分かるように

ストーリーは

主人公セリーの

不遇で抑圧された人生の物語なんですけど。


これを普通になぞると

重たく苦しい話になるところを、

「ミュージカル」という手法を使うことで

彼女の、言いたくても言えない

心の中を表現して希望の光が見える展開に。


辛い展開が起きて、

観客の心が離れそうになったタイミングで

セリーが心のなかで希望を歌う


暗い展開のあとに、すぐに

ミュージカルで明るい展開を用意することで

観客の感情の機微を捉えて

心を離しませんでした



ミュージカルが

物語の展開に光と影を与える

重要な要素に!



歌にのせる事で物語のスピード感もでて

テンポも凄く良かったです


リメイクでミュージカル化は、

斯くあるべしというのを観た感じ。


まずこのミュージカル演出に感嘆しました…




ストーリーは…


めっちゃシスターフッド!!


※シスターフッドとは

 女性間の絆、結束を描いていること


内容的には

男女間の差別を背景に

「辛いなら、自分の力で人生を変えてゆけ!」

という前向きなメッセージ性が強く


女性の皆さんに是非観てほしいなーと

思うんですけど


ただ序盤のセリーの不遇さが強烈で

これはねぇ…結構辛い🥺


1900年代初頭の

黒人と白人間の人種差別に加えて


黒人内の男性と女性の間に蔓延る

歴然としたヒエラルキー


、、という


超ハードな世界を描いているので

所々可哀想で涙が出るほど辛い描写もアリ。


ただ、

村の有名歌手シュグが里帰りしてきたところから

物語がガラッと好転します


シュグ、めっちゃ良い人なんよ〜〜〜〜涙

救世主なんだわ🪽

ジーザス…


ここから

一気にミュージカルの醍醐味である

華やかな展開が!!


この転換点の見せ方、上手いです。


最後には

セリー、良かったね…と涙しました


劇場内、泣いている方も結構いましたね。



まー、あんな強烈な固定観念に囚われていた

ミスターがあんな改心するだろうか?とは

ちょっと思ったけどね笑


現実において

「三つ子の魂百まで」という諺があるように

人間の心や考え方は

簡単には変われないものですからね…悲しいけど。


※あと、親の考え方は子供にも伝染するってのも

 この映画では描いてる

 差別意識は親から子へ。


柔軟で心優しい人々ばかりに

なって欲しいとは切に願うけど。


と、気になる点も無きにしも非ずですが


マジでミュージカルの力

凄いなっていう感想です。


終盤はもう

ブロードウェイの舞台を観てるみたいになって

歌終わりに拍手しそうになりましたw


あぶないw



いやー、凄いパワーのある作品をみたわ!!

 

取り敢えず主演している

黒人俳優さんたち全員


熱演が凄すぎる!!




  カラーパープル
評価・推しポイントはココ!

 

・終盤に自らの心を取り戻した
 主人公セリー役ファンテイジア・バリーノ氏の
 ギアチェンジが凄まじい
 もはや前半と別人なんよw役者魂の権化だわ
 
・シュグ役タラジPヘンソン氏の聖母感よ
 彼女は映画「ドリーム」のときから
 コミカルで温かさを感じる親しみやすさが
 私は大好きだったんですが
 この作品でも本領発揮
 シュグを演じるタラジ氏、マジで聖母なんだわ
 ていうか、歌も上手すぎてビックリw
・ミュージカル化のお手本のよう
 この見せ方の手法、本当に素晴らしかった

・バービーのときも思ったケド
 このメッセージ性の強い映画は
 米国にしか創れんなー!!
 ほんと、凄い国ですよ…
 
 
というわけで
凄いパワーを貰える映画でした✨

是非ご覧になってみてください

Bye!

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