スターフッドとは?


今では

女性同士の友情や絆を

指すことが多い言葉ですが

そういった作品は

私自身かーなーり好きです。

 

今回は

『シスターフッド映画』

をテーマに

オススメ映画6選の

感想を語ってみたいと思います〜

 


まずはシスターフッド映画の
先駆けとも云われる作品から。

監督は何とあの
リドリー・スコット氏

そして若きブラピも
出演しているという豪華さ

  ①テルマ&ルイーズ

シスターフッド映画の先駆け!

原題:Thelma and Louise

 ■公開

1991年米

■Yahoo!映画の評価点数(5点満点)
3.9

■監督
リドリー・スコット

■キャスト
ルイーズ:スーザン・サランドン
テルマ:ジーナ・デイヴィス

■シスターフッ度
★★★★☆

■ネタバレ有りの雑なあらすじ
アメリカ南部のある州で
ウエイトレスとして働くルイーズは、
親友で専業主婦のテルマと
週末のドライブ旅行に出発する。
しかし、立ち寄ったバーで
とんでもない事件が起こってしまい、、。

女性二人のロードムービー、、
という名の逃避行を描いた物語

シスターフッドを描いたといっても
ほのぼのや甘い展開ではなく


終始シリアス展開が続くのが特徴

でも最後まで観ると
名作といわれる所以が分かります


■おすすめポイントと感想
①女性二人のキャラクター性
ルイーズ:自立していて、しっかり者で堅実
テルマ:早くに結婚し籠の中の鳥状態
    世間知らずで優柔不断なところも

性格の違う二人の
かみ合いそうでかみ合わない
台詞の掛け合いが面白い

しっかり者ルイーズに
手間を掛けてしまうテルマ

劇中、二回ぐらい
「テルマおめぇー‼」と
叫びたくなる瞬間があるのですが(笑)

でも!

実はそれは伏線‥。

原題
Thelma and Louise

なぜ「ルイーズ&テルマ」ではなく
「テルマ&ルイーズ」なのか。

その理由がラストに分かるという、ね

深い!!!


②小道具の使い方
序盤から色々伏線があるので
良く画面を注視ください

リドリー監督の伏線の使い方が流石
シャレードも秀逸


➂人間の成長の描き方
テルマとルイーズ、
二人の顔つきが前半と後半で
全く違うんですよ。

これは、ホントすごい
肌の色も変わってますから

2時間少々でここまで
二人の変貌ぶりを描くのは圧巻


④リドリー監督のこだわり
ソフト版の特典には
リドリー監督の音声解説が付いていました。
そこでは
ラストの描写に懸けた想いを聞けます

カメラのアングル、音楽によって
ここまで違うのかという感動

ちなみに音楽は
あのハンス・ジマー氏が作曲しています
(ライオンキングなどの作曲家さん)


なので良い曲です。

ルイーズ役のスーザン・サランドンも
「現実離れせず元気が出る終わり方よ」と
語っており全く同意。

先のソフト版特典には
ルイーズ役スーザン・サランドンと
テルマ役ジーナ・デイヴィス、そして
脚本のカーリー・クーリ
女性三人の本音トーク音声解説が付いており
これが本当に必聴
というかめっちゃ面白かった。

本編観ながら三人が
ひたすら喋っているのですが


あるシーンで公開後
「変な主張に受け取られてしまい心外だったわ。

どういう人生を生きてきたら
そういう発想ができるのかしら?

いやよねぇ‥」


みたいな事を
女性三人で話しているから
思わず笑っちゃった(笑)
タダの女子会w

エンドロールのところでは


思ったことは実行できる
どうにかして人生を変えたいと思う人は
やり遂げれば
きっと人生を変えられる

それを教えてくれるのが
この映画

と言っていて激しく同意。

そう考えながら観ると
色々なメッセージ性が含まれていて
深いシスターフッド映画です。

取り敢えず
ラストシーンは
ビックリでもあり
語り継がれる
秀逸なエンディングだと思います。

 

 
 
 
 
 
 

 

  ②若草物語(1994年版)

姉妹の絆を描いた不朽の名作

 ■公開

1994年米

■Yahoo!映画の評価点数(5点満点)
3.6

■シスターフッ度
★★★★★

熱い感想は以前
既に書いたのでここでは
割愛しますが

面白いのは
「テルマ&ルイーズ」で
ルイーズを演じていた
スーザン・サランドン
この作品では
4姉妹の良き母親を演じています。

ルイーズ役との振り幅よ!!!
全く別人のようで
彼女の役者の凄さを感じれます。

マジでこの作品好き。

シスターフッドとは

まさにコレよ!!!!!!

 

 

  ➂ピッチパーフェクト2

アメリカ版ラブライブ??

 

 ■公開

2015年米

■Yahoo!映画の評価点数(5点満点)
3.7

■監督
エリザベス・バンクス

■キャスト
ベッカ:アナ・ケンドリック
ファットエイミー:レベル・ウィルソン
エミリー:ヘイリー・ステインフェルド
クロエ:ブリタニー・スノウ

■シスターフッ度
★★★☆☆

■ネタバレ有りの雑なあらすじ
2012年に製作された

ミュージカルコメディ映画の続編


前作のあらすじは
バーデン大学に入学したベッカは
ひょんなことから、大学の女性アカペラグループ
「バーデン・ベラーズ」へ参加することに。


流されるまま加入したベッカでしたが、
個性が強すぎるメンバーたちと共に
いつしか本気で
アカペラの全国大会を目指すようになる。

というお話。

特にオススメは2で、
続編は全国大会で覇者となった後の
波乱を描いたものになっています

監督がエリザベス・バンクス氏に

変わったことで
1⇒2で全く別作品の
テイストになっていてビックリ。
ギャグがキレッキレになってる。

終始アメリカンな
コメディ色がめちゃくちゃ強く
少しお下品?な台詞まわしもあって

正直好みが分かれる

と思いますが
新鮮味ある切れ味で、私は好きです。


日本との違いとか意識しながら観ると
結構面白いかもです。

■おすすめポイントと感想
①女性陣のキャラクター性

10人の女性たちが

歌って踊るアカペラの
全国大会を目指すという

日本のアニメで言うと
「ラブライブ」みたいな
お話なんですが

それと比較してみると日米の
文化とか女性陣のキャラクター性の
違いとかも感じて面白いです。

日本だと結構
湿度が高めな関係性が
描かれることが多いのですが

アメリカはとにかく

砂漠のような湿度
関係性や会話がカラッとしている

※SEX AND THE CITYもそんな感じですよね※

女性陣全員がサバサバしているというか
「わたしは私!」
を根幹に凄く感じる。

取り敢えず
ファットエイミー役の
レベル・ウィルソンの
キャラが優勝しています。

これは凄いキャラだわ、、。


ラブライブの新シリーズで

こういうキャラの人が出現したら

すごい革新よ‥(笑)


②演出の切れ味
下手すると漫画的になりそうな描写を
絶妙なラインで
現実世界に落とし込んでいる。
カメラのアングルとか、切り替えとか
凄く上手いなぁと思って観てました。

③普通じゃない台詞まわし
特に吹替が面白い!!
(あえて訳を日本人好みのノリにしている?)

例えば
「ラブライブ」のアニメだと

A「こうなったらあれしかないわね…」
B「も、もしかして…」
A「合宿よぉ!」
というくだりがあって
メンバー皆で強化合宿に行く
シーンがあるのですが

このピッチパーフェクト2でも
大会で惨敗してしまい、

落ち込む面々が
同様に強化合宿に行く

シーンがあるのですが

A「こうなったらあれしかないわね…」
B「死んだふりして高飛び!」
A「惜しい! 慰安旅行よ!」

と言って合宿に行くんです。

どんな会話の流れだよww
惜しくないし(笑)

こういう台詞まわしや

御下品めのギャグは

好みがかなり分かれると思いますが

普通じゃなく斬新という意味では
印象に残るし或る意味凄い、、!

斬新な台詞まわしの

勉強になるなぁ、というね(笑)

 



  ④ブックスマート

ガリ勉女子二人がリア充どもに挑む!

■公開
2019年米

■Yahoo!映画の評価点数(5点満点)
3.7

■監督
オリヴィア・ワイルド

■キャスト
エイミー:ケイトリン・デヴァー
モリー:ビーニー・フェルドスタイン 

■シスターフッ度
★★★★☆

■ネタバレ有りの雑なあらすじ
親友同士で勉強ばかりしていた
エイミーとモリ―は卒業式前日
遊び放題だったクラスメイト達リア充が
自分たち同様かそれ以上の
レベルの高い進路を決めていて
衝撃を受ける。


勉強ばっかで青春を
犠牲にしてしまった二人は
最後に青春を謳歌しようと
リア充だらけの卒業パーティーに
繰り出すことを決意
二人の波乱の一夜が幕を開ける


■おすすめポイントと感想
なんかあらすじだけで面白い(笑)


こういうのよくありますよね~
リア充な人ほど頭が良くて高学歴という、、
悔しい現実(?)に立ち向かう
ガリ勉女子二人を描いたコメディ映画

遊び慣れていない女子二人が
天然で終始面白いです。

これもピッチパーフェクト同様

いや、それ以上に
けっこう際どい描写があって

好みが分かれそうな
テイストなので注意なのですが


このコメディセンスと
スピード感、演出の切れ味

そして、

中身がありそうで

全くないストーリー(笑)が

Theエンタメ!って感じで

娯楽的で良いなぁと思いました。


何も考えずにボーっと観ていても
楽しめる作品

そしてこちらも
ピッチパーフェクト同様


親友女子二人の関係性が

湿度低く
カラッとサバサバしています。

ズバズバと言い合うので

会話のリズムも良い。

それにしても
これを観ていると
日本の高校との
文化の違いを凄く感じます。

こんな
どんちゃん騒ぎパーティーなんぞ
想像しただけで
私は寝込みたくなりますがw
平気でリア充だらけの巣窟に出かける

彼女たちのメンタルはどういう造り?(笑)

さらに人間関係の
ダイバーシティ感が凄いです。

「周りにどう思われようが気にしない」

「自分の心のままに生きる」

それを強く感じました。



そう思うと
自分も、もう少し
周りの意見や空気を気にせず
自分の思うままに生きてみたいな、と


この映画を観た後に少し思いました。

そういう意味では
頭を空っぽにして観れて
元気が出る映画だなと思います。

エンタメ映画とは斯くあるべし!

ちなみにラストシーンも
普通に終わるところを
あえてワンカット挟むことで
「ビックリ」させていて
上手いなと思いました。

ベタ崩しの技を、
ちょっと見た感じ。

 

 

  ⑤愛と追憶の日々

原題:Terms of Endearment
母と娘の絆を描いた作品

■公開
1983年米

■Yahoo!映画の評価点数(5点満点)
3.6

■監督
ジェームズ・L・ブルックス

■キャスト
オーロラ:シャーリー・マクレーン
エマ:デブラ・ウィンガー
ギャレット:ジャック・ニコルソン

■シスターフッ度
★★★☆☆

■ネタバレ有りの雑なあらすじ
オーロラとエマは親友のような
距離感の仲良し親子。
母オーロラは、娘エマの結婚相手である
大学教師のフラップに不満を抱いていた。
そのままエマは結婚し、
離れて暮らすことになった母娘ですが、
エマの結婚生活は母の予想通り
順風満帆とはいかず…。
そして、エマに更なる深刻な事態が。
そのとき母オーロラは。

という
シスターフッドとちょっと毛色が違う
母と娘の絆を描いた映画です。


■おすすめポイントと感想
①エマ役デブラ・ウィンガーの演技
少女⇒大人の演じ分けが凄いし
後半の彼女の変わりようも圧巻
これぞ俳優ですね、、

さらに
オーロラ役の
シャーリー・マクレーンの
サバサバした演技が
物語を重くし過ぎないでくれます


②母と娘の関係性
友達のようでいて、やっぱり
誰よりもエマを大切に思う

母オーロラの愛

凄く素敵なテーマを
映画を通して伝えてくれます。

とくに終盤のシーン。

母オーロラは見届けて
夫フラップは見逃す


すっごい
現実にもあり得そうなシチュエーション‥…

このシーンは本当に
めちゃくちゃ涙が出ました、、。


このときの

シャーリー・マクレーンがさぁぁーー!!


➂音楽がヤバい
テーマ音楽が名曲でヤバいです



最後は番外編で古典作品を。
人種を超えた
シスターフッドということで↓↓

  ⑥悲しみは空の彼方に

原題:Imitation of Life

 

 ■公開

1959年米

■Yahoo!映画の評価点数(5点満点)
3.8

■監督
ダグラス・サーク

■キャスト
ローラ:ラナ・ターナー
アーニー:ファニタ・ムーア 
サラ・ジェーン:スーザン・コーナー

■シスターフッ度
★★★☆☆

■ネタバレ有りの雑なあらすじ
1947年のニューヨーク。
無名の女優であるローラは、
ひょんなことから
黒人女性のアニーと出会います。
二人は共に夫を亡くし、
幼い娘を育てるシングルマザーでした。

宿無しのアニー母娘を
アパートに泊めたことから、
長い同居生活が始まる二組の母娘。

黒人のアニーの亡夫は白人で、
娘のサラ・ジェーンは
一見、白人に見える美少女だった。
まだまだ人種差別が
横行する世界において、
白人として扱われたいサラは
白人と黒人の間で悩みます。

一方、女優として成功したローラは、
アニーに家の切り盛りを任せ、
娘のスージーはサラ・ジェーンと
本当の姉妹のように成長していく。

成長したサラ・ジェーンは、
なんとか白人として暮らそうと
黒人の母アニーの元を離れて
家を飛び出し…。


■おすすめポイントと感想
まだまだ白人と黒人の人種差別が
残っていたであろう1959年に
この映画がつくられたことがまず凄い。

今作は前半は
シングルマザー同士の白人女性と
黒人女性の友情を描きつつ

後半はサラ・ジェーンの
生きざまを描いています。
当時の時代背景とかも描写されていて
今みると本当に興味深いです。

ローラとアニーの間には
友人とは言っても
若干の認識相違(上下関係)
あったのかもしれませんが


この時代においては
素敵な関係性だなぁと。

そして
ローラ役のラナ・ターナーが
本当に美しいです。
このとき38歳だそう。ははぁ〜

とりあえず、
アニーが
娘のサラ・ジェーンに
友人の前で
乳母のフリをして
別れを告げるシーンは
名場面です。

ラストは、
もうちょっと
希望ある明るい締めが
良かったけど


全編通して
当時の時代背景が
ガンガン伝わる映画です。



というわけで
何を血迷ったのか
長文で感想を書いてしまったのですが


また面白い映画を観たら
感想を記したいと思います。

映画ってやっぱり良いなぁ
そう思う今日此の頃でした。


ほんと、シスターフッドは最高です。

Bye!

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