幸せのありか
いくらも寝ないで朝が来た。
会社に行かなくては。
私は重い体を無理やり起こす。
横で寝ている拓実はうらやましい。
何の仕事かわからないが、いつも朝は寝ている。
どうせ、仕事なんてしていないだろう。
私は静かに準備した。コーヒーをいれて、そのままシャワーを浴びる。
熱い湯が私の体を浄化していく。
拓実のねっとりとしたぬくもりも、私の曖昧な感覚もすべて洗い流す。
仕事に行かなくては。
仕事に行かなくては。
その気力だけで私は動く。
私が会社に行く時間になっても目覚めることはなかった。
いつものことだけど。
テーブルに一万円と手紙を置いて家をでた。
これで朝ご飯を食べて下さい。
と書いた。
いつもその一万円とともに彼はいなくなる。
せめて帰るまでいてくれたらいいのに。
会社に行かなくては。
私は重い体を無理やり起こす。
横で寝ている拓実はうらやましい。
何の仕事かわからないが、いつも朝は寝ている。
どうせ、仕事なんてしていないだろう。
私は静かに準備した。コーヒーをいれて、そのままシャワーを浴びる。
熱い湯が私の体を浄化していく。
拓実のねっとりとしたぬくもりも、私の曖昧な感覚もすべて洗い流す。
仕事に行かなくては。
仕事に行かなくては。
その気力だけで私は動く。
私が会社に行く時間になっても目覚めることはなかった。
いつものことだけど。
テーブルに一万円と手紙を置いて家をでた。
これで朝ご飯を食べて下さい。
と書いた。
いつもその一万円とともに彼はいなくなる。
せめて帰るまでいてくれたらいいのに。
幸せのありか
拓実の体に触れて寝るのが好き。
若い火照った体温を感じて寝るのが好き。
力尽きて寝ている時だけが唯一私のものと 実感できる。
掴んでも掴んでも指の先からこぼれてしまう。水のように掴みどころがない。
逃げないで。
私は拓実の筋肉質な胸にしがみつく。
そうすると拓実は無意識に私の頭を撫でてくれる。
その拓実の手に安心して私は眠ることができるんだ。
若い火照った体温を感じて寝るのが好き。
力尽きて寝ている時だけが唯一私のものと 実感できる。
掴んでも掴んでも指の先からこぼれてしまう。水のように掴みどころがない。
逃げないで。
私は拓実の筋肉質な胸にしがみつく。
そうすると拓実は無意識に私の頭を撫でてくれる。
その拓実の手に安心して私は眠ることができるんだ。
幸せのありか
「へぇ~、んで?そいつとやったの?」
と、拓実は平然として言った。
私は話したことを後悔した。
少しは気にするのかと思ったら、拓実にとってはどうでもいいことのようだ。
「……。」
私はもう何も話すのをやめた。
「そいつとのはよかったのか?」
「……。」
この男は本当に馬鹿だ。拓実は私のとなりに座った。
言葉の一つ一つには嫌悪感をおぼえるのに、タバコと香水の入り混じった独特の匂いは心地良かった。
「俺は薫よりいい女はいない。」
と言って、私の肩に手を回してくる。
「やめて。」
と私は言った。言ったが肩の手を払うことはできなかった。
腕の重み、腕から伝わる彼の体温、筋肉質のごつごつした肌触り、私の体は彼のぬくもりを待っていた。
そしてずるずると拓実に引き釣り込まれる。
タバコの味がするキス。
苦いけど上手い。
それだけで私はどうでもよくなる。
何も考えず、今そこにある快楽だけを楽しむ。
若い勢いと底なしのスタミナがどんどん私を溺れさせる。
何度も、何度も…。
と、拓実は平然として言った。
私は話したことを後悔した。
少しは気にするのかと思ったら、拓実にとってはどうでもいいことのようだ。
「……。」
私はもう何も話すのをやめた。
「そいつとのはよかったのか?」
「……。」
この男は本当に馬鹿だ。拓実は私のとなりに座った。
言葉の一つ一つには嫌悪感をおぼえるのに、タバコと香水の入り混じった独特の匂いは心地良かった。
「俺は薫よりいい女はいない。」
と言って、私の肩に手を回してくる。
「やめて。」
と私は言った。言ったが肩の手を払うことはできなかった。
腕の重み、腕から伝わる彼の体温、筋肉質のごつごつした肌触り、私の体は彼のぬくもりを待っていた。
そしてずるずると拓実に引き釣り込まれる。
タバコの味がするキス。
苦いけど上手い。
それだけで私はどうでもよくなる。
何も考えず、今そこにある快楽だけを楽しむ。
若い勢いと底なしのスタミナがどんどん私を溺れさせる。
何度も、何度も…。