インスタで子育てについて質問募集したところ、たくさんいただいたので、ブログでお答えします!

これまで答えたのはこちら
Q.0歳児(0から6ヶ月)の赤ちゃんにしてあげると良いことは?
Q.癇癪を起こされてどうしようもなくなった時の親の反応のTipsは?
今日お答えするのはこちらです!
Q.早期教育は10歳で追いつかれるって本当ですか?
A.本当です!!
フェードアウト効果として知られています。
アメリカのヘッドスタート追跡調査が有名なので、簡単にまとめますね。
無作為化対照試験なので、科学的信頼度も高いです。
「ヘッドスタート」というのはアメリカ政府が低所得者層の支援として幼児(3、4歳)を対象に行った無償の幼児教育プログラムです。
ヘッドスタート施設に応募してきた子どもたちを、くじ引き(抽選)によって以下の2つのグループに分け、小学校3年生(8〜9歳)の終わりまで追跡しました。
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介入群: ヘッドスタートのプログラム(無償の幼児教育、給食、医療・歯科検診、親への支援など)に参加できた子ども。
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対照群: 抽選に漏れ、参加できなかった子ども(自宅で親と過ごしたり、他の安価な保育所に通ったりした)。
で、その結果プログラムに参加した子どもは、幼稚園入学時点では語彙力や読み書きの能力で明らかな優位性を示しました。
しかし、小学3年生(8〜9歳)の終わり時点では、参加しなかったグループとの認知能力(テストの点数)の差はほぼ完全に消滅していました。
これ、発表された時はセンセーショナルに騒がれてたイメージです。
早期教育は意味がなかったんだ!って鬼の首をとったように騒いでいる人達もいましたねw
なせこういった結果になったかというと主に以下の2つが考察されています。
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脳の発達とキャッチアップ 幼児期に無理をして文字や計算を詰め込んでも、脳が十分に発達した学童期(7〜8歳以降)になれば、他の子どもたちも同じ内容をはるかに短い時間で簡単に習得できてしまうためです。
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知的好奇心の低下 テネシー州の研究などでも指摘されていますが、ドリル的な先取り教育をやりすぎると、小学校に入学した後に「すでに知っていること」ばかりの授業に退屈してしまい、学習意欲や知的好奇心が低下して失速するリスクがあります。

でもさ。
私が個人的に思うのは、
「そりゃあ小学校で他の未学習の子達と一緒にされたら、のびなくなるのは当たり前では?」
っていうことです。
特にこの対象児童はアメリカの低所得者層。
アメリカは棲み分けがきっちりしていて、低所得者層が住む地域っていうのは、だいたい固まっていて、
そして住む場所によって教育の質が大体決まるんですね。いい学区は家賃も高いから。
この対象児童たちは、せっかくヘッドスタートで学べても、
小学校に入ってさほど腕の良くない教師に未就学の子達のレベルで同じことをちんたら教わることになるわけです。
そうしたら知的興味や好奇心も失われてしまっても仕方ないのでは?
というわけでAIに調べさせたら、就学後の環境を維持した場合はアドバンテージが維持されたという研究結果をいくつか見つけたので、引用しておきますね。
早期教育のアドバンテージを維持するには、小学校以降も質の高い環境が必要不可欠であるとする「持続的環境仮説(Sustaining Environments Hypothesis)」を裏付ける研究は複数存在します。
1. テネシー州プレKプログラムの再分析(Swain et al., 2015)
フェードアウトや逆転現象が報告されたテネシー州の研究ですが、その後のデータ分析で「就学後の環境」の重要性が判明しています。
2. シカゴ・チャイルド・ペアレント・センター(CPC)研究
アーサー・レイノルズ教授らが実施した、持続的環境仮説を実証する代表的な研究です。
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このプログラムでは、幼児期の支援だけでなく、小学校3年生まで質の高い教育環境(少人数クラスや親の参加支援など)を継続する「学童期コンポーネント」が組み込まれていました。
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プレKのみの支援で終わったグループと比較して、小3まで支援が継続された子どもたちは学力のフェードアウトが防がれ、その後の留年率や特別支援学級への配置率の低下、20歳時点での高校卒業率の有意な上昇など、長期的な効果がより強く維持されました。
3. ボストン公立学校(BPS)の研究(McCormick et al.)
ボストン市のプログラムは質の高さで知られており、「教育の質」に加えて「何を教えるか(カリキュラムの接続)」がフェードアウトを防ぐ鍵であると報告しています。
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限定的スキル(文字の読み書きや数字の暗記など): これらは誰でもいずれ習得するため、早期から教えても小学校に入ると未経験の子にすぐ追いつかれます(フェードアウトしやすい領域です)。
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非限定的スキル(豊富な語彙力、問題解決能力、批判的思考など): ボストン市の研究では、プレKから小学校にかけて「非限定的スキル」を重視し、段階的にカリキュラムを連携させて指導した場合、初期のアドバンテージは消失しにくい(持続する)ことが確認されています。
というわけで、早期教育が必ずしも意味がない、とは言えず
その後もその子に合った高い教育環境を維持できるのならば持続できる可能性があります。
おそらく日本国内の場合は親が好き好んで早期教育を行うような家庭では、
その後も高い教育環境を用意してあげられると思うので、
たとえばお受験させても、どうせフェードアウト効果で10歳で追いつかれる、
というのはちょっと違うのではないかと思います。

ま、最近のトレンドはIQよりも、
「非認知能力(やり抜く力、自制心、協調性、好奇心)」を育てよう、ですよね。
ペリー幼児教育計画という3-4歳に質の高い幼児教育を2年間提供し、
50年にわたる追跡調査をした結果、IQ(認知能力)は8歳で追いつかれたけど、
40歳時点での幸福度や社会的成功で圧倒的な差があった。
ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授は、この社会的な成功の要因を分析し、
「幼児教育によって育まれたのはIQではなく、自制心、やり抜く力、意欲といった『非認知能力』である」
と結論づけました。
しかも2019年に発表された追跡調査では、この効果は子供達の世代まで影響を与えた、という結果もでています。
ただドリルとかで文字だけ計算だけを先取り学習させるのではなくて、
アクティブラーニングとか非認知能力を高めるような教育をしてあげたいですね。
息子の通っているインターも非認知能力を高めるためにこういう遊びをさせているんだろうなぁというプログラムになっています。
(親からは、高いお金払っているのに毎日毎日遊んでいるように見えますが、非認知能力を育てているのです)

ちなみに私の好きな七田式は
「知識はいくら先取りしても、いずれ追いつかれます。しかし、七田式で育つ自主性、創造力、そして心(自己肯定感)は、社会に出てからも一生通用する力になります」
と言っていて
左脳への詰め込み教育には警告を発しています。
右脳トレーニングと親子のコミュニケーションを通して心の土台作りをしていくことを推奨しています。
フラッシュカードとか見た目ちょっと異様にうつるかもしれませんが、
あれで親子のコミュニケーションをして、自己肯定感を高めているのです。たぶん。
以上、めちゃくちゃ長くなっちゃったけど、私の子供の教育への情熱が伝わったでしょうか?w
