Marc のぷーたろー日記 -92ページ目

「ウルフ・ライク・ミー」シーズン1 ('22)

 

妻を癌で亡くしたシングルファザーと秘密を抱えた女性の恋をユーモラスに描いた異色の恋愛ドラマシリーズのシーズン1全6話です。主演はアイラ・フィッシャー、ジョシュ・ギャッド、共演はアリエル・ジョイ・ドノヒュー、エマ・ラング、アンソニー・タウファ他。

 

これは新鮮!!

 

序盤は心に深い傷を抱えた男女のシリアスなラブストーリーだったのが、早々にヒロインの抱える想定外の秘密が明らかになると、一転してホラー風味のラブコメに。それと並行して描かれる「家族」の物語もグッド!

 

シーズン2の制作も決まっているそうなので、この異色のカップルがどうなっていくのか、とても楽しみです♪

「浮気なママル」('22)

 

妻の浮気を知ってショックを受けた夫が取る行動を描いたシニカルなブラックコメディシリーズ全6話です。主演はジェームズ・コーデン、共演はメリア・クライリング、コリン・モーガン、サリー・ホーキンス他。

 

全体のイメージとしては、よくある「平凡な男とゴージャスな美女が繰り広げるラブコメ」のその後を描いた物語という感じ。

 

寝取られ夫の暴走気味の言動は、本人としてはとてもとても深刻なんでしょうが、はたから見れば、まさに「笑っちゃいけないけど笑っちゃう」滑稽なもの (^^)

 

そのあたりのシニカルさはいかにもイギリスらしいし、陽気なイメージのあるジェームズ・コーデンがシリアスに演じれば演じるほどユーモラスで、しっかりブラックコメディとして成立しています。

 

そして最後に妻の言動の理由が明らかになることで全てがひっくり返っちゃうのもイギリスらしい意地の悪さでグッド!

 

ただ、「所詮は動物の一種に過ぎない人間にとって一夫一婦制は自然なものなのか?」という問いを投げかけつつも、問うだけでさほど深くは掘り下げなかったのはちょっと生煮え感。もしかすると、シーズン2の予定があるってことなのかな?

「ムーンフォール」('22)

 

月と地球の衝突という危機に立ち向かう人類の姿を描いたSFディザスター映画です。主演はハル・ベリー、パトリック・ウィルソン、ジョン・ブラッドリー、共演はマイケル・ペーニャ、チャーリー・プラマー、カロリーナ・バルトチャック、ケリー・ユー、ドナルド・サザーランド他。

 

Wikipedia「ムーンフォール」

 

まさにローランド・エメリッヒのディザスター映画。

 

人類に対する脅威が違うだけで、ストーリー自体は基本的にいつも一緒。

 

科学考証をはじめとしたリアリティは全くなく、それでも勢いだけで観る者を惹きつけて楽しませるテクニックはいつもながら見事。

 

はっきり言って本当にくだらないんだけれど、ここまでいくと笑うしかないし、そうやって笑いながら突っ込んで楽しむ映画 (^^)v

 

ただ、中国資本が入っているから仕方ないのですが、「中国も中国人も皆さんの味方です」アピールが強いのが気になって仕方ありませんでしたけどね。

 

ところで、主人公の1人で陰謀論者のKCは元々ジョシュ・ギャッドが演じる予定だったそうで、確かにジョシュ・ギャッドに当て書きしたようなキャラクター。代役のジョン・ブラッドリーはジョシュ・ギャッドの灰汁のような毒気はないですが悪くなかったです (^^)

 

ちなみに、この役は10年以上前ならマイケル・ペーニャが演じたんじゃないかなぁと思ったりしたのですが、その彼が本作で演じた役は当初はスタンリー・トゥッチが演じる予定で、その代役だったようです。確かにスタンリー・トゥッチが演じそうな役で、マイケル・ペーニャが演じる役としてはちょっと新鮮だったかも。

「トゥモロー・ウォー」('21)

 

凶暴なエイリアンによる人類滅亡の危機に立ち向かうために2051年の未来に行くことになった元軍人の高校教師の活躍を描いたSFアクションです。主演はクリス・プラット、共演はイヴォンヌ・ストラホフスキー、ベティ・ギルピン、J・K・シモンズ、サム・リチャードソン、エドウィン・ホッジ他。

 

Wikipedia「トゥモロー・ウォー」

 

設定の雑さや説得力のなさを全く気にしなければ、映像もアクションも迫力があるし、クリス・プラットのファンなら充分に楽しめると思います。

 

とにかく、製作総指揮を主演のクリス・プラットが務めていると知ると「あぁ、なるほど」と妙に納得してしまう設定とストーリーではあるのですが、あまりに雑。もうちょっと設定にはこだわった方が良いと思うんですが、そもそもクリス・プラットはそういう細かいところは全く気にしない人なんでしょうね (^^)

 

良くも悪くも「アメリカン」な映画でした。

「好きにならずにいられない」('15)

 

43歳で独身のオタクで心優しい巨漢男が初めての恋を通じて変わっていく姿を切なく描いた恋愛ドラマ映画です。主演はグンナル・ヨンソン、共演はリムル・クリスチャンスドッティル、シグリオン・キャルタンソン、マーグレット・ヘルガ・ヨハンスドッティル、アルナル・ヨンソンなど。

 

Wikipedia「好きにならずにいられない (映画)」

 

切ない…。

 

ありがちなハッピーエンドとはほど遠いですが、それでも、自分の殻に閉じこもって生きてきた孤独な中年男が新たな人生に前向きに踏み出す姿は感動的。

 

深みのある人間ドラマとまでは言えませんが、主演のグンナル・ヨンソンの大きな体の全てが優しさで満ちているかのような雰囲気が役に説得力を与えていて、観終わった後には「切なく悲しいけれど同時に爽やかな気持ち」になれる映画でした。

「ザ・コントラクター」('22)

 

米軍特殊部隊の元エリート隊員が、除隊後に妻子を養うために雇われ兵としてある極秘任務を請け負ったものの、仲間の裏切りによって孤立無援の苦闘を強いられることになるさまを描いたサスペンスアクションです。主演はクリス・パイン、共演はベン・フォスター、キーファー・サザーランド、ジリアン・ジェイコブス、エディ・マーサン他。

 

Wikipedia「ザ・コントラクター」

 

単なるアクション映画にしたくなかった作り手の意図はよくわかります。「使い捨ての駒にされる兵士たち」の悲哀をじっくり描くなど、中盤までは「メッセージ性のある佳作かも」と思わせる要素が多々ありましたから。

 

ところが、終盤で大失速。所詮はありきたりのチープなB級アクション映画で終わってしまい、それまでのメッセージ性など最初からなかったかのような呆気ない終わり方。

 

しかも、障害のある息子を抱えた親友を、罪悪感を盾に脅迫して復讐に巻き込み、しかも自分の囮の役目をさせる主人公の姿には不快感しかなく、後味は最悪。

 

ハリウッドの有名スターだけでなく、ドイツの俳優フロリアン・ムンテアヌやニーナ・ホス、スウェーデンの俳優ファレス・ファレスを贅沢に脇役に起用し、ベルリンで大規模なロケをするなど、A級感はたっぷりあるだけに残念でなりません。

「炎のデス・ポリス」('21)

 

砂漠にある小さな警察署で繰り広げられる壮絶なサバイバルバトルを描いたバイオレンスアクション映画です。主演はジェラルド・バトラー、フランク・グリロ、アレクシス・ラウダー、共演はトビー・ハス、チャド・L・コールマン他。

 

Wikipedia「炎のデス・ポリス」

 

実質的な主人公が若いアフリカ系女性警官で、彼女が最も活躍するというのは、この手の映画としてはちょっと新鮮だけれど、それ以外はどこかで観たことがあるような話。

 

もちろん、それでも充分に面白かったのだけれど、完全に同じ題材でもタランティーノだったらもっと遥かに面白く物語を構成できたんじゃないかなと思えてなりませんでした。

 

また、広報戦略上仕方ないとは言え、あたかもジェラルド・バトラーとフランク・グリロの2人が主役のように宣伝されていますが、それを期待して観ると、ちょっと期待はずれかもしれません。

「あなたの顔の前に」('21)

 

長年暮らしていた米国から突如帰国した訳ありの元女優を描いた、ホン・サンス監督によるドラマ映画です。主演はイ・ヘヨンさん、共演はチョ・ユニさん、クォン・ヘヒョさん、キム・セビョクさん他。

 

輝国山人の韓国映画「あなたの顔の前に」

 

目に見える姿を淡々と映しているだけなのに、主人公のこれまでの人生をはじめ、様々なものに対する想像を掻き立てられる映画。

 

また、主人公の元女優という設定も「往年の大スター」というほどではないのもリアルでグッド!

 

85分という短い尺で、物語の中でも24時間に満たない時間しか描いていないにもかかわらず、1人の女性の全人生を観たように思えてしまうような映画でした。

「イントロダクション」('20)

 

ある青年の悩める青春を3話オムニバス形式で描いた、ホン・サンス監督によるドラマ映画です。主演はシン・ソクホさん、共演はパク・ミソさん、キ・ジュボンさん、ソ・ヨンファさん、キム・ミニさん他。

 

輝国山人の韓国映画「イントロダクション」

 

確かに「物語」ではありますが、どちらかと言えば「詩」に近いイメージ。

 

モノクロの映像は美しく、詩情溢れているものの、ベルリンのシーンがほとんど全くベルリンに見えなかったのはちょっと残念。

「ヴェンデッタ」('22)

 

ギャングによって愛娘と愛妻を相次いで殺された元海兵隊員の復讐を描いたアクション映画です。主演はクライヴ・スタンデン、共演はブルース・ウィリス、トーマス・ジェーン、マイク・タイソン、テオ・ロッシ、カート・ユエ他。

 

製作にコーリー・ラージの名前があった時点で「あっ、こりゃダメだ」とは思いましたが、その予想を遥かに下回る酷い出来でした。

 

主演のクライヴ・スタンデンは役にピッタリでしたし、「無駄にガタイのいい爺ちゃん」を演じていたマイク・タイソンも印象的でしたが、それ以外の全てがダメ。

 

特に酷いのは、敵のボスを演じたブルース・ウィリスは呆れるほどあっさり退場しちゃうし、その息子で実質的な「ラスボス」を演じたテオ・ロッシがどう頑張っても激弱にしか見えないので説得力ゼロ。その「ラスボス」は単なる頭のおかしい無能なドラ息子に設定されているので、その点では役に合っていますが、そもそもその設定自体が間違っています。

 

とにかく、どこを取っても「どうしてそうする?」「どうしてそうなる?」ことの連続で、呆れ果てて突っ込むことすらしたくなくなるレベル。

 

コーリー・ラージの関わる映画はことごとく酷い出来なのに、どうして作品を作り続けられるのか、それが最大の謎。