Marc のぷーたろー日記 -77ページ目

「いちご白書」('70)

 

米国の作家ジェームズ・クネンが19歳の時に執筆したノンフィクションを原作とし、1960年代のアメリカの大学で学生運動に身を投じる若者たちを描いた青春映画です。主演はブルース・デイビソン、共演はキム・ダービー、バッド・コート、マーレイ・マクロード、ボブ・バラバン他。

 

Wikipedia「いちご白書」

 

この時代の学生運動は、大学に通えるほどの恵まれた環境にある世間知らずの坊っちゃん、嬢ちゃんの自己満足でしかないので、観る前からわかっていましたが、主人公たちに全く共感はできませんでした。

 

ただ、学生運動を一方的に美化するのではなく、幼稚さや浅はかさ、そして傲慢さを一応描いているのはグッド!

 

学生運動に加わっていた当時の若者の中にはもちろん真面目に世の中を良くしたいと思っていた人もいたのでしょうが、実際には、何となく流行に乗ってみただけだったり、周りに流されていただけだったりというのがほとんど。その程度のくせに、「意識の高い」立派な人物にでもなったような気で尊大に振るまっていたんですから、本当に恥ずかしい奴ら。

 

とにかく、映画としても大して出来が良いとは思えませんが、この時代を記録した一種のドキュメンタリー映像と思えば、資料的価値はあると思います。そして、この映画を観ることで「こんな愚か者になってはいけない」との教訓を得て欲しいです。

「マローダーズ/襲撃者」('16)

 

メガバンクを狙った謎の犯罪プロ集団による連続襲撃事件の捜査に当たるFBI特別捜査官が事件の背景にある陰謀の存在に迫っていくさまを描いた犯罪アクションです。主演はクリストファー・メローニ、共演はブルース・ウィリス、デイヴ・バウティスタ、エイドリアン・グレニアー、ジョナサン・シェック、リディア・ハル他。

 

Wikipedia「マローダーズ 襲撃者」

 

もったいないなぁ…。

 

主演のクリストファー・メローニをはじめとする役者はいいし、主人公だけでなく、脇役まで、キャラクターの背景にこだわりを感じさせる設定がなされているところもいい。また、メインの2人の人物が最終的に予想外の姿を見せるのもグッド!

 

そんなわけで、個々のパーツそれぞれは悪くないのに、映画全体としては思いっきり陳腐でチープ。結末も「何じゃそりゃ!?」だし orz

 

登場人物などの設定はそのままで、もっとマシな脚本家にストーリーを作り直してもらいたいです。

「カリートの道」('93)

 

ニューヨーク州最高裁判所の元判事エドウィン・トレスの同名小説とその続編を原作とし、かつての暗黒街の大物が、30年の刑期を5年で終えて出所し、足を洗って新しい人生を歩もうとしていたものの、親友の弁護士に借りを返すため、再び抗争に巻き込まれていく姿を描いた、ブライアン・デ・パルマ監督による犯罪映画です。主演はアル・パチーノ、共演はショーン・ペン、ペネロープ・アン・ミラー、ジョン・レグイザモ、イングリッド・ロジャース、ルイス・ガスマン、ジェームズ・レブホーン、ヴィゴ・モーテンセン他。

 

Wikipedia「カリートの道」

 

デ・パルマ監督の作品らしいスリリングなサスペンス映画として充分に楽しめたのですが、主人公のキャラクターには微妙な違和感。

 

アル・パチーノが演じているおかげで何となく受け入れちゃうんですけど、たった5年前まで裏社会の大物だった人物にしてはあまりにお人好しすぎるし、いくら義理や人情、仁義といっても、そんな甘ちゃんで大物になれるわけないじゃんとか思ってしまうのです。ま、そんなことを言うのは「無粋」なんでしょうけど (^^)

 

そして、印象的だったのは主人公の従弟を演じていたのが若き日のジョン・オーティスだったこと。映画デビュー作だそうですが、出番は少ないものの、かなり印象的な役なので、相当な「大抜擢」だったんでしょうね。

「インクレディブル・スパイ」('22)

 

ロシアの潜水艦から盗まれた核ミサイルの奪還のため奮闘する精鋭スパイチームの活躍を描いたスパイアクションコメディです。主演はポール・オブライエン、共演はジョージア・ウォルターズ、カサンドラ・マグラス、テレサ・リアン、アミール・アイゼンストロス、クリスティ・ワーズワース、ナターシャ・メイモン他。

 

主人公のキャラクターはいいし、演じるポール・オブライエンも役に合っているので、それなりに楽しめるし、自分は嫌いじゃない (^^)v

 

ただ、もうちょっと「ストーリー」があってもいいんじゃなかなぁ (^^;;;

 

個々のシーンはショートコントのノリで楽しめるんだけれど、それが延々と続くだけで「ストーリー」になっていないので、途中で飽きちゃうし、ハラハラもドキドキもないというのはダウン

 

ポール・オブライエン主演でシリーズ化、と言っても映画ではなく、1話30分程度のテレビシリーズでいいんじゃないかなぁという感じ (^^)

「黒い森 殺人事件」('22)

 

フランスとの国境に面したドイツの広大な森「シュヴァルツヴァルト(黒い森)」の軍用地で12体の他殺体が見つかったことをきっかけに、十数年も続いた連続殺人事件の真相が社会問題とともに明らかになるさまを描いたサスペンスドラマシリーズ全4話です。出演はエレーヌ・ドゥ・フジュロール、グレゴリー・フィトゥーシ、チェッキー・カリョ、ティエリ・ゴダール、アストリッド・ホウェットノール、ヴィクトリア・エベル、レオ・マソ、ナタリア・ドンシェーヴァ、ゼバスチャン・リベサール、レティシア・エイドゥ他。

 

さほど期待していなかったせいか、二転三転するストーリー、社会問題の絡め方など、全4話でコンパクトにまとまっていてグッド!

 

対立と分断を煽っているような部分もありますが、それを全肯定しているわけではないなど、「バランス」のある配慮も感じました。

 

それにしても、男女平等が日本よりもはるかに進んでいるように見えるフランスでも、その実態は決して良くないどころか、かなり酷い状況である現実を赤裸々に描いており、そこに「絶望」を感じてしまったのはきっと僕だけではないでしょう…。

「MEMORY メモリー」('22)

 

アルツハイマーを発症して余命宣告を受けた殺し屋が、殺された少女のため巨悪に戦いを挑む姿を描いたクライムアクションです。主演はリーアム・ニーソン、共演はガイ・ピアース、モニカ・ベルッチ、タジ・アトウォル、レイ・フィアロン、ハロルド・トレス他。

 

Wikipedia「MEMORY メモリー」

 

いつもの「リーアム・ニーソン無双」のアクション映画を期待して観ると相当に裏切られます。

 

そもそも記憶障害で余命わずかという設定なので当然ではありますし、いろいろと新鮮味を出そうとしたのかもしれませんが、中途半端にリアル、中途半端にシリアスで、本当に全く面白くない。

 

人身売買や児童買春の問題を取り上げるのはいいんですが、描き方が単純過ぎて深みはないし、そのせいで深刻な問題をむしろ矮小化しているように見えてしまうのです。

「シャイロックの子供たち」('23)

 

池井戸潤さんの同名小説を原作とし、銀行の支店で起きた現金紛失事件をきっかけに、メガバンクの巨大な闇が暴かれるまでを描いたミステリードラマ映画です。主演は阿部サダヲさん、共演は上戸彩さん、玉森裕太さん、柳葉敏郎さん、杉本哲太さん、佐藤隆太さん、柄本明さん、橋爪功さん、佐々木蔵之介さん他。

 

Wikipedia「シャイロックの子供たち」

 

原作は未読ですが、WOWOWのテレビドラマ版は観ています。

 

あらかじめ原作ともドラマとも違う構成の作品であると聞いていたので、その違いを楽しもうと思って観てみました。

 

なるほど。

 

現金紛失事件や不正融資の謎解き部分については、視点を変え、最初からネタバレすることでミステリ要素を削除。また主人公の失踪事件も全て削除。

 

その上で銀行という組織の闇を全面に出し、終盤は同じ池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズのような「痛快な逆転劇」に持っていこうとしたアイデアは悪くないと思います。キャストも豪華で、WOWOWのドラマ版よりも年齢を上げたことで重厚感も出ていますし。

 

が、映画として全然面白くない。

 

この題材、この構成なら、もっと面白くできたんじゃないかなぁ…。

 

決してバッドエンドではないし、むしろハッピーエンドだと思うのですが、痛快さが全くなく、「サラリーマンの悲哀」を全面に出し過ぎたために必要以上に湿っぽく、たとえそれが作り手の意図通りだとしても、それが本当に今の観客に求められているものかというと、「それは違う」と言いたくなります。

「ロイヤルネイビー 米軍最強兵器を破壊せよ」('19)

 

何者かに拉致された元英国海兵隊員のシングルマザーが、家に残した病気の赤ん坊のために、光学迷彩の「見えない」拉致犯と闘う姿を描いたアクション映画です。主演はレベッカ・ロジャーズ、共演はローレンス・サウンダーズ、ナタリー・バスクーム、イモージェン・アーヴィング、イアン・シャープ他。

 

この邦題は本当に詐欺。

 

そんな派手な内容ではなく、めちゃめちゃ地味。

 

照明が必要以上に明るく、クローズアップが多いなど、明らかにテレビやスマホなどで観ることを想定して撮られており、友人や家族と一緒に突っ込みながら笑って観る「コメディショー」なんでしょう。

 

とにかく、主人公も拉致犯も行動がテキトーすぎて、全てが物語の展開のためというのが見え見え。

 

そして、この手のアクション映画の定番とも言える「しっかりトドメを刺さない不自然さ」まであり、最後の最後までツッコミどころしかありませんでした。

「ゲットバック 奪還」('16)

 

ドイツ出身でハリウッドで活躍したウォルフガング・ペーターゼン監督の遺作で、母国ドイツで撮った犯罪コメディです。主演はティル・シュヴァイガー、共演はマティアス・シュヴァイクホファー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース、ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ、アンチュ・トラウェ、アレクサンドラ・マリア・ララ他。

 

ウォルフガング・ペーターゼン監督の作品はシリアスなイメージが強いので、遺作がこんな軽いコメディというのは本当に意外。

 

いくらコメディとは言っても、現実味がなさすぎて相当に無理がありますが、役者の演技と展開の速さで強引に押し切っちゃう潔さはグッド!

 

とにかく、「そんなバカなw」としか言いようのない、ツッコミどころしかない作品ですが、それを含めて楽しむ娯楽映画です。

 

ただ、邦題も宣伝画像のデザインも完全にシリアスなアクション映画みたいなので、それを期待して観た人は相当にガッカリするか、怒り出すんじゃないかと思います (^^;;;

「オータム・イン・ニューヨーク」('00)

 

ニューヨークの高級レストランを経営している48歳の独身男性と20歳以上も若い女性とのはかない恋を描いた恋愛映画です。主演はリチャード・ギア、ウィノナ・ライダー、共演はアンソニー・ラパーリア、エレイン・ストリッチ、ヴェラ・ファーミガ、シェリー・ストリングフィールド、ジル・ヘネシー、J・K・シモンズ他。

 

Wikipedia「オータム・イン・ニューヨーク」

 

昔どこかで観たような記憶もあるのだけれど、内容を全く覚えていないので観てみたら、初見でした (^^;;;

 

それはともかく、

 

こりゃ酷い (^^;;;

 

難病の悲恋モノは古今東西、大昔からラブストーリーの定番ではあるけれど、それは愛し合う2人がともに若者であるか、同年代だから成立するんであって、一方が父親ほども年上の中年男性で、しかも「リッチなプレイボーイ」という時点でダウン

 

また、主演2人の相性の悪さもブー

 

2人とも単独で見れば役に合っているんですけど、並んだ時の印象が、映画の中のセリフにもあるように「叔父と姪」にしか見えないので、その2人が男女として愛し合う姿には居心地の悪い違和感、もっとはっきりと言ってしまえば「気持ち悪さ」しかないのです。