Marc のぷーたろー日記 -78ページ目

「アナライザー」('16)

 

プロレスラーのアダム・コープランドが、膨大な知識を駆使して犯罪者の心理を分析する頭脳派のFBI捜査官に扮し、爆弾事件の容疑者と丁々発止の駆け引きを展開する姿を描いたアクション映画です。共演はパトリック・サボンギ、C・J・“ラナ”・ペリー、ジュリア・ベンソン、マイケル・ロジャース他。

 

序盤からあまりにご都合主義な展開で違和感ありまくりだったのですが、それ自体が伏線だったというのは(ありがちだけれども)娯楽映画としては悪くないです。

 

ただ、そんな物語そのものの出来云々よりも、この結末には「ハリウッド映画らしさ」を強く感じました。

 

西部劇の時代から、アメリカでは「銀行=悪」のイメージが強いのか、銀行強盗を死者さえ出なければ英雄的な行為と見なす風潮があるようで、その感覚を21世紀の今の時代らしく表現するとこうなるのかなという感じ。

 

大した内容ではないですが、尺も短いですし、時間潰しにはちょうどいい映画ではないかと思います。

「ゼイカム-到来-」('18)

 

家が黒いメタル状の物質に覆われ、外部との接触が断たれた家族が、唯一の頼りであるテレビの画面に映し出される謎めいた指示に振り回されていく姿を描いた不条理サスペンスホラーです。主演はサム・ギティンズ、共演はニーラ・ナイク、グラント・マスターズ、アビゲイル・クラッテンデン、ホリー・ウェストン、クリス・サドラー、デヴィッド・ブラッドリー他。

 

不条理劇としても、サスペンスホラーとしても良くできてる。

 

主人公とそのインド系の恋人の2人以外の家族が、揃いも揃って「クズの愚か者」ばかりなので、観ていて相当にイライラしますが、それもまた作り手の意図通りなんでしょうし、それが故に、どう考えても信じる方がおかしい「指示」に素直に従ってしまう「愚かさ」と「恐ろしさ」に説得力を与えています。

 

ただ、二度三度と繰り返して観たい映画ではないです (^^;;;

「クリティカル・ブロンド」('19)

 

任務中に重傷を負って昏睡状態になったCIAエージェントの夫を救うために、異常事態の原因を突き止めようと挑む元CIAの妻を描いたサスペンス映画です。主演はディアナ・アグロン、共演はマーク・ポーリッシュ、ジャスティン・バーサ、アンディ・ガルシア他。

 

サスペンスというよりは、不条理劇という感じで、世界観は好き。

 

夢(妄想)と現実の境目が曖昧な世界を凝った演出と映像で見せていくスタイルも好み。特に、色彩の鮮やかな映像とくすんだトーンの映像の使い分けは、ありきたりだけれど悪くない。

 

ただ、あまりに映像が凝り過ぎていて、人によっては乗り物酔いのような気分になったり、場合によっては発作を起こしてしまったりするのではないかと心配になってしまうほど。

 

また、映像を重視するあまりに「物語」を観客に示すことを完全に放棄していて、結果的に単なる作り手の自己満足に終わってしまっているのは残念。

 

オチも見え見えだし、この映画を劇場で観たら「金返せ!!」と怒り出す観客がいてもおかしくないでしょうね。

 

それにしても、邦題の「クリティカル・ブロンド」はあまりに酷い。

 

原題の「Against the Clock」にしろ、実際の内容にしろ、何をどう解釈したら、この邦題になるのか謎。

「To Leslie トゥ・レスリー」('22)

 

人生の再起を懸けて懸命にもがくシングルマザーを描いたドラマ映画です。主演はアンドレア・ライズボロー、共演はアンドレ・ロヨ、オーウェン・ティーグ、マーク・マロン、アリソン・ジャネイ他。

 

Wikipedia「To Leslie トゥ・レスリー」

 

アンドレア・ライズボローの役作りや演技は見事としか言いようがなく、それだけでもこの映画を観る価値はあると思います。

 

が、ストーリーは平凡だったなぁ…。

 

ハリウッド映画は何かと「恋愛によって救われる」という話にしたがるのですが、この映画にまでそのフォーマットを当てはめないで欲しかったなぁ…。

 

大人の男女であっても、この映画の場合は「友情」で充分だし、その方が話に深みが出たはず。

 

単なる好みの問題とも言えますが、安易に恋愛に結びつけるのは、いい加減やめて欲しいです。

「パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女」('22)

 

ある少年を自分の車に乗せたことからトラブルに巻き込まれた天才的配送ドライバーの女性を描いたカーアクション映画です。主演はパク・ソダムさん、共演はソン・セビョクさん、キム・ウィソンさん、チョン・ヒョンジュンさん、ヨン・ウジンさん、ヨム・ヘランさん他。

 

輝国山人の韓国映画「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」

 

パク・ソダムさんの不敵な雰囲気は役に合っているし、楽しめることは楽しめたんですけど、ちょっと物足りなさも。

 

悪役があまりに極端なキャラクターで現実味に乏しいとか、

 

ステレオタイプの「子供らしい子供」としてあざとく描いているのがダウンとか、

 

ストーリーが最後まで全て予想可能とか、

 

最終的な決着の付け方にドライビングテクニックが全く関係していないとか、

 

細かいところが気になって仕方なかったんですよね…。

 

逆に言うと、もうちょっと工夫してくれれば、もっとずっと楽しめたのにという期待値の高さなのかもしれません。

 

少なくともシリーズ化してくれたら、観ちゃうと思います (^^)

「ヒトラーのための虐殺会議」('22)

 

1942年冬にベルリンの邸宅で開催された「ユダヤ人問題の最終的解決」を決定する会議の様子を史実に基づいて再現した歴史映画です。出演はフィリップ・ホフマイヤー、ヨハネス・アルマイヤー、マキシミリアン・ブリュックナー、マティアス・ブントシュー、ファビアン・ブッシュ他。

 

Wikipedia「ヒトラーのための虐殺会議」

 

観る前から分かってはいましたが、人間とはここまで冷酷非情になれるのかと絶望的な気分になる映画でした。

 

そして、このような理不尽な仕打ちをされたユダヤ人たちの子や孫の世代(の一部)が、長年に渡って実質的にナチスと同じことをパレスチナの人々に対して行なって来ている現実を前に、人類という存在そのものに絶望してしまうのです…。

「ザ・キング・アーサー外伝」('17)

 

アーサー王伝説を題材に、アーサー王の死後、死から蘇った暴君モードレッドとアーサーの隠し子が聖剣エクスカリバーをめぐって死闘を繰り広げるさまを描いた歴史アクション映画です。主演はアダム・バイアード、共演はサイモン・アームストロング、ポール・アルバートソン、ニコラ・スチュアート=ヒル、ギャビン・スウィフト、デウィ・リース・ウィリアムズ他。

 

Wikipedia「ザ・キング・アーサー外伝」

 

照明やCGを工夫して何とかチープに見えないように頑張っているのはわかりましたが、それでも隠しきれないB級映画的しょぼさダウン

 

脚本も小学校高学年の子供が思いつきで書いたレベルだし。

 

そして何より、主演のアダム・バイアードの貧相さが致命的。いくら王の息子と知らずに庶民として育ったとは言え、この映画の場合は「見た目からして偉大な王の息子」でなければストーリーとして成立しないのに。

 

まぁ、主演に限らず、アーサー王役や悪役も含め、出演者全員に華が全くないので仕方ないんですけど、せめて主演だけでももうちょっと何とかならなかったのかなぁと思えてしかありませんでした。

「マネーボーイズ」('21)

 

田舎から都会に出て、男たちに体を売って暮らしている男娼の青年の空虚な日々を描いたドラマ映画です。主演はクー・チェンドン、共演はJ・C・リン、クロエ・マーヤン、バイ・ユーファン、ザック・ルー他。

 

ストーリー自体に新鮮味はなく、ちょっと退屈しちゃったところもあったのですが、終盤、かつての恋人と再会して以降の主人公の言動には、「共感」とは似ているようで微妙に違う複雑な感情を抱いてしまいました。物語の中でも指摘されているように罪悪感から来る「自己満足」でしかないし、今の「恋人」に対しては相当に酷い仕打ちで、褒められたものではないんですけどね (^^;;;

 

とにかく、説明的なセリフではなく、落ち着いた控えめな演出と、役者の演技でじっくりと見せるのはグッド!

 

ただ、救いのない絶望的な終わり方ではなく、余韻を持たせているのはいいんですが、それでも、こういう切なく虚しいだけのラブストーリーは「もういいよ…」という気分にはなりました。

「トリプル・リベンジ」('18)

 

麻薬密売の潜入捜査中に相棒を殺され、自らも重傷を負った上に悪徳警官の汚名を着せられた元刑事が3年の服役の後に自らの冤罪を晴らすために真相解明に挑むさまを描いたリベンジアクション映画です。主演はカール・アーバン、共演はソフィア・ヴェルガラ、アンディ・ガルシア、グレース・バイヤーズ、ジョン・フィン他。

 

雑な脚本で現実味はないけれど、難しいことを考えなければ気楽に観られる娯楽映画。

 

ただ、どこをとっても新鮮味はないので、カール・アーバンのファン向けの長尺のイメージビデオみたい。

「ラン・スルー・ザ・ナイト」('16)

 

若手画家の恋人を殺されたプロ写真家の女性が、目撃した犯人が警察関係者と知って逃亡したために、警察と殺し屋に追われながら真相に迫ろうとする姿を描いたアクションサスペンスです。主演はアンナ・チポフスカヤ、共演はピョートル・フョードロフ、コンスタンティン・ユシュケヴィッチ、イリヤ・ルビモフ、アレクサンドル・ヤツェンコ、イフゲニア・マラフーヴァ他。

 

この手の陰謀を題材にした映画は「普通の国」を舞台にしているなら「荒唐無稽だからフィクションとして楽しめる」のですが、ロシアが舞台なだけに「充分にありえる」と思えてしまうという意味でホラー味を感じました (^^)

 

ただ、警察を無能に描く一方で、最終的にFSB(ロシア連邦保安局)を「ロシアを守るための正義の砦」のように描いちゃうあたりに「今のロシア」の現実と「限界」を感じちゃう映画でもありました。

 

難しいことを考えなければ、それなりに楽しめる娯楽サスペンス映画ではありますけどね。