「レベッカ・マーティンソン~衝動的な捜査~」('20)
変わり者でやり手な弁護士の女性がかつて捨てた故郷へと戻り、次々と起きる事件の渦中に巻き込まれていくさまを描いたミステリドラマシリーズ「レベッカ・マーティンソン〜型破りな捜査〜」('17) に続く、シーズン2全8話です。主演はサッシャ・ツァハリアス、共演はエヴァ・メランデル、トーマス・オーレドソン、ヤーコプ・エールマン、ラース・リンド他。
主演女優がイーダ・エングヴォルから前作に容疑者の妻役でゲスト出演していたサッシャ・ツァハリアスに変更されたものの、他のキャストはそのまま。しかも若い役者に変更されたのならともかく、年上の役者に変更というのもちょっと不思議。そもそもイーダ・エングヴォルとサッシャ・ツァハリアスは似ているわけでもなく、タイプが違うので、この変更に対しては「何故???」としか思えず。
が、やはり役者とは化けるもの。
サッシャ・ツァハリアスは前作で演じた役柄から大きくイメージを変えつつも、イーダ・エングヴォルとは似て非なる新しい主人公像を描いていて、これはこれで悪くないし、違和感はすぐに消えました (^^)v
内容は前作同様、2話ずつで完結するので、全8話で日本で言うところの2時間ドラマ4本分。
また、これも前作同様、ミステリとしては単純なので、謎解きの面白さはほとんど全くないですが、北欧のサスペンスらしく、寒々しく、残酷な内容で、日本の2時間サスペンスとはかなり趣が異なります。
前作では仄めかすだけだった主人公の幼少期の話や彼女の抱えるトラウマについてもだいぶ明らかになったので、これで完結しちゃうのかもしれませんが、シーズン3が作られるのであれば観たいです。それくらいには楽しめました (^^)v
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「コンペティション」('21)
老富豪の気まぐれで始まった夢の映画プロジェクトの現場で繰り返される衝突を描いたブラックな業界風刺喜劇です。主演はペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラス、オスカル・マルティネス、共演はホセ・ルイス・ゴメス、イレーネ・エスコラル他。
いい意味でも悪い意味でも変な映画。
見入ってしまうほど面白いわけではないけれど、つまらない駄作というわけでもなく、何となく最後までくすくすと笑いながら観ちゃう映画。
この設定なら、出資者の老富豪がいろいろと映画の内容などに口を出してきそうだけれど、それは一切なく、3人の業界人(天才肌の奇才監督、世界的な人気スター、芸術家肌のベテラン舞台俳優)の映画や芝居に対する「思想」の対立が中心になっているのが特徴的。ただ、その対立の内容がイメージ通りで平凡に見えてしまったのは![]()
それでも、最後の展開にはちょっとビックリ。確かに明確な伏線はありましたが、まさかそういう展開になるなんて!! ただ、その後の最終的なオチは見え見えでしたし、若干「安易」な気もしましたけど (^^;;;
とにかく、終盤の展開が意外なだけで、それ以外は意外と平凡。むしろストーリーそのものよりも、ほぼ全編にわたって屋内の撮影で、しかも無駄にだだっ広い空間で撮影されていて何となく舞台劇を遠くの座席から観ているような気分にさせる独特の画面構成の方が印象的でした。
「SMILE/スマイル」('22)
患者が笑顔を浮かべて自殺する様を目の当たりにした精神科医の女性が精神的に追い詰められていくさまを描いたホラー映画です。主演はソシー・ベーコン、共演はジェシー・T・アッシャー、カイル・ガルナー、ロビン・ワイガート、ケイトリン・ステイシー、カル・ペン、ロブ・モーガン他。
呪いの連鎖はホラーの定番ネタで、オチも含めて、王道通りの展開で、その意味では斬新さのようなものはありません。
それでも、ホラー好きなら充分に楽しめる内容だと思います。
ただ、主人公の元恋人の刑事を演じたカイル・ガルナーはとてもハンサムなのだけれど悪役顔なので、この役にはちょっと違和感。婚約者を演じたジェシー・T・アッシャーと逆の配役の方が合ってると思えて仕方ありませんでした。
「バトル・オーシャン/海上決戦」('14)
豊臣秀吉の朝鮮出兵を題材に、日本水軍と戦った李舜臣(イ・スンシン)将軍の活躍を描いた韓国のスペクタクルアクション歴史劇です。主演はチェ・ミンシクさん、共演はリュ・スンリョンさん、パク・ボゴムさん、クォン・ユルさん、キム・ミョンゴンさん、チョ・ジヌンさん、チン・グさん他。
韓国のテレビドラマや映画に登場する日本人は何故か韓国の役者が片言の日本語で演じることが多く、この映画もおそらくオリジナル版はそうなのでしょう。
でも、片言の日本語では不自然以前にセリフが全く聞き取れないので日本語話者としてはとてもとても困るのだけれど、この映画の日本公開版(?)では日本のプロの声優さんが吹き替えてくれているのでセリフが聞き取れるのは![]()
映画自体はあまりに荒唐無稽で、いくら娯楽映画とは言え、無理がありすぎて白けちゃったんですよね…。韓国の史劇映画としては、これくらいは普通と言えば普通なんですけどね…。
とりあえず、リュ・スンリョンさんのシリアスな悪役(日本の武将役)は印象的でした (^^)
「死を告げる女」('22)
殺人事件を追うことになったTVの看板報道番組の人気キャスターの女性を描いたサスペンス映画です。主演はチョン・ウヒさん、共演はシン・ハギュンさん、イ・ヘヨンさん、チャ・レヒョンさん、パク・チヒョンさん他。
あらすじから想像していた内容とは全く違っていて、しかも思いっきり好みの題材だったので、かなり楽しめました (^^)v
ただ、非常に好みの題材なだけに、微妙にツボから外れているところなど、細かいところで気になるところはありましたが、それでも、母子の結びつきが強く、母親の負担が大きい韓国を舞台にしていることで、一段と説得力を感じました。
「声/姿なき犯罪者」('21)
妻や元上司のため、大規模な振り込め詐欺集団に潜入した元刑事を描いた犯罪アクション映画です。主演はピョン・ヨハンさん、共演はキム・ムヨルさん、キム・ヒウォンさん、パク・ミョンフンさん、イ・ジュヨンさん他。
韓国では実際に振り込め詐欺(ボイスフィッシング)の被害が深刻で、その犯罪がかなり大規模に組織化されているのも事実。その現実をもとに犯罪アクション映画に仕上げるというのは、注意喚起や啓発の意味でも良いアイデアだと思います。
もちろん、荒唐無稽すぎるところは確かにあって、気にならないと言えば嘘になりますが、映画で描かれている詐欺の手口についてはよく考えられているので、同様の被害を防ぐ効果はそれなりに期待できるでしょう。
「人質 韓国トップスター誘拐事件」('21)
韓国のトップスターであるファン・ジョンミンさんが本人役で主演し、自分を拉致監禁した凶悪犯集団と決死の対決を繰り広げるさまを描いたサスペンス映画です。共演はイ・ユミさん、リュ・ギョンスさん、キム・ジェボムさん、チョン・ジェウォンさん他。
娯楽映画としては充分に楽しめました。
穴のある雑でテキトーな脚本でも、勢いのある演出と役者の演技だけで強引に突っ走って観る者をねじ伏せちゃう感じはいかにも韓国映画 (^^)
それでも、主犯が物語の展開の都合に応じて急に賢くなったり、バカになったりするのは気になりましたけどね。
「非常宣言」('21)
韓国発・ハワイ行きの航空機内でバイオテロの危機にさらされた人々を描いたスカイパニックアクションサスペンス映画です。主演はソン・ガンホさん、イ・ビョンホンさん、共演はチョン・ドヨンさん、キム・ナムギルさん、イム・シワンさん他。
韓国映画界を代表する大スターを揃えた群像映画としては充分に楽しめました。韓国映画でありがちな「何でも一番悪いのはアメリカと日本」という展開に見せながら、最終的に韓国の問題としているのは新鮮でしたし。
ただ、いくら「大スター共演のお祭り映画」とは言え、感染症の描き方など、あまりにリアリティがないのは致命的。この手の娯楽映画でリアリティを求めるのは無粋とは思いますが、それにしても雑…。もうちょっと何とかならなかったんですかね…。それが本当に残念。
「FALL/フォール」('22)
地上から610メートル強もの高さにある、老朽化したTV電波塔の頂上に取り残された若い女性2人のサバイバルを描いたサスペンスアクション映画です。主演はグレイス・キャロライン・カリー、ヴァージニア・ガードナー、共演はメイソン・グッディング、ジェフリー・ディーン・モーガン他。
宣伝にもありましたが、高所恐怖症の人は視聴不可能な映画ですね (^^;;;
この設定で、短編映画ならともかく、長編映画にするには無理があるだろうと思っていたのですが、工夫が凝らされていて、全く飽きることなく最後まで楽しむことができました (^^)v
とは言うものの、そもそもこういう危険を顧みずに無謀なことをする人を心底軽蔑しているので、観終わった後に何一つ残るものはありませんでしたけど (^O^)
「リミテッド」('22)
砂漠で巨大な金塊を発見し、仲間が採掘道具を調達しに行く間、灼熱地獄の中で金塊を守ることになった男を描いたサバイバルアクション映画です。主演はザック・エフロン、共演はアンソニー・ヘイズ、スージー・ポーター他。
主人公の浅はかさやガイドの中年男の胡散臭さがことさらに強調されているため、誰もが想像できちゃう展開にちょっと退屈。最後の最後に一捻りあったのは良かったけれど、そこはもう少しちゃんと描いても良かったんじゃないかなぁ。取ってつけた感が強過ぎ。
まぁ、観ている側も主人公と一緒に荒野でのサバイバルを疑似体験する、一種のシミュレーションゲームのようなものだと考えれば、これはこれでいいんでしょうけど。
とにかく、文字通りの体当たりの演技をしたザック・エフロンには「がんばったで賞」を贈りたい (^^)
ところで、全体を通して映像を淡い色調にしているのは、荒野の寂寥感を表現しようとしている意図はわかるものの、逆に日中の灼熱地獄が全く表現できていないのは![]()