Marc のぷーたろー日記 -57ページ目

「バーナデット ママは行方不明」('19)

 

かつては天才建築家と呼ばれていたものの、極度の人間嫌いになってしまった主婦が1人で南極に向かう姿を描いたコメディ映画です。主演はケイト・ブランシェット、共演はビリー・クラダップ、エマ・ネルソン、クリステン・ウィグ、ローレンス・フィッシュバーン他。

 

Wikipedia「バーナデット ママは行方不明」

 

いい話。

 

映画としての出来もいい。

 

原作は未読だけれど、日本を含めて多くの国で発売されているベストセラーというのも納得。

 

この主人公に共感し、この物語で救われた人はきっと多いはず。

 

本当によくわかります。

 

が、全く没入できなかった…。

 

主人公は天才芸術家、夫は自らの力で成功した金持ちで人柄も温厚、そんな夫婦の1人娘も優秀で両親との関係も良好、文句のつけようのない家族。全てがあまりに完璧。

 

もちろん、そんな「完璧」に見える家族でも、必ずしも幸せとは限らないのは確かにそうだし、否定するつもりは全くないけれど、あまりに自分とはかけ離れた「殿上人」の話にしか見えず…。

 

これって単なる「やっかみ」でしかないんですけどね (^^;;;

「スラムドッグス」('23)

 

自分を捨てた飼い主に復讐をしようとするボーダーテリアなど、4匹の野良犬の冒険を描いたコメディ映画です。出演はウィル・フォーテ、ブレット・ゲルマン、ダン・ペロー、デニス・クエイド、声の出演はウィル・フェレル、ジェイミー・フォックス、アイラ・フィッシャー、ランドール・パーク他。

 

Wikipedia「スラムドッグス」

 

典型的なアメリカのお下劣コメディ。

 

人間ではなく、犬にやらせることでお下劣度合いは「緩和」されて見えるかなと思ったら、作り手もそう思ったのか、お下劣度を上げまくってた (^^;;;

 

アメリカ人が大好きな「犬映画」のパロディとしては、デニス・クエイドを本人役で登場させるなど、興味深くできているけれど、とにかく生理的嫌悪感をもよおすシーンが多くてダウン

 

ホント、アメリカ人ってお下劣なコメディが好きだなぁと冷めた目でしか観られませんでした。

 

関連記事

「遠雷」('81)

 

立松和平さんの同名小説を原作とし、都市近郊でトマト栽培に励む青年の姿を描いたドラマ映画です。主演は永島敏行さん、共演は石田えりさん、ジョニー大倉さん、横山リエさん、七尾伶子さん、ケーシー高峰さん、藤田弓子さん他。

 

Wikipedia「遠雷 (立松和平)」

 

物語としては特に面白いとは思えなかったのですが、それでも、当時の都市化が進む郊外の農業従事者の現実を(多少ドラマティックに味付けして)描いた一種の記録映画としての価値は間違いなくあると感じました。

「火まつり」('85)

 

芥川賞作家・中上健次さんが、1980年に紀州・熊野で実際に起きた殺人事件から着想を得て執筆したオリジナル脚本(後に小説化)を柳町光男監督が映画化したドラマ映画です。主演は北大路欣也さん、共演は太地喜和子さん、三木のり平さん、宮下順子さん、安岡力也さん他。

 

Wikipedia「火まつり (映画)」

Wikipedia「熊野一族7人殺害事件」

 

実話から着想を得てはいますが、舞台設定が同じなだけで完全なフィクション。むしろ実際の事件からどうしてこのようなストーリーを思いついたのか、中上健次さんに詳細に訊きたいくらい、実話とはかけ離れています。

 

また、敢えて主人公の内面を詳細には描かず、曖昧な表現で観る者にさまざまな解釈を可能とさせるような作りに。そのため、ただストーリーを追っているだけでは「何じゃこりゃ?!」としかならないはず。

 

神話の地「熊野」が舞台ということもあり、どことなく神話のような雰囲気があり、雄大な自然の美しさと恐ろしさも相まって、一種のファンタジーのような感じも。

 

主人公は神の啓示を聞いたのか、魔物に取り憑かれたのか、はたまた山の女神に愛されすぎたのか、あまりに唐突な結末に戸惑うばかりですが、「山の男」を演じる北大路欣也さんの神話の登場人物のような雰囲気があまりに見事で、それだけで何となく納得させられてしまうような説得力がありました。

「ラブレス」('17)

 

離婚に際して12歳の1人息子を互いに押し付け合っていた夫婦が、その息子の失踪という事態に直面する姿を描いたロシアのドラマ映画です。主演はマリヤーナ・スピヴァク、アレクセイ・ロズィン、共演はマトヴェイ・ノヴィコフ、マリーナ・ヴァシリヴァ、アンドリス・ケイス、アレクセイ・ファティーフ、セルゲイ・ボリソフ、ナタリア・ポタポヴァ他。カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作。

 

Wikipedia「ラブレス (2017年の映画)」

 

文字通り「愛のない」家族の物語。

 

とにかく、ただただ12歳の少年が哀れでならない…。こんな両親のもとにさえ生まれなければ、こんな苦しく悲しい思いをせずに済んだのに…。

 

序盤はそんな両親の非情さが赤裸々に描かれていたわけですが、息子の失踪をきっかけに、この両親が冷酷非情なサイコパスではなく、血の通った生身の人間であり、それぞれにタイプは異なるものの、一種の「愛着障害」なのではないかと思える描写も。

 

とは言え、この映画はこの両親を中途半端に同情的に描くことはせず、一貫して冷徹に突き放して描いているのが印象的。

 

その中で舞台となる2012年から2015年のロシアの社会情勢を織り込み、特にキリスト教原理主義にもとづく保守的な価値観が、この愛のない夫婦の関係にも少なからず影響しているのを仄めかしていて、その作劇に「なるほど」と感心。

 

それにしても、共産主義時代には禁止されていたはずの宗教が、ソ連崩壊をきっかけに、それまでの反動から急激に影響力を増し、ロシア人の価値観をキリスト教に基づいた保守的なものに変えてしまったことが、現在のロシアの異常さの原因の1つになっていることには、改めて共産主義も一種の宗教であり、ロシア国民の信仰が共産主義からキリスト教に置き換わっただけで、原理主義、すなわち「不寛容な社会」であることに変わりはないのだと感じます。

「裸足になって」('22)

 

踊ることも話すことも突然奪われてしまったバレエダンサーの再生を通して今のアルジェリア社会の現実を描いたドラマ映画です。主演はリナ・クードリ、共演はラシダ・ブラクニ、ナディア・カシ、アミラ・イルダ・ドゥアウダ、メリエム・メジケーン、ザーラ・ドゥモンディ他。

 

観る前は主人公の再生の物語にフォーカスした内容だとばかり思っていたのですが、それはあくまで全体のごく一部。

 

この映画で描かれているのは、1990年代に長く続いた内戦がいまだに影を落としているアルジェリア社会の厳しい現実。それを特に女性の立場から描いています。

 

イスラム圏としてはかなり世俗的で「法的には」女性の権利も自由も認められているはずのアルジェリアでも、理想とはほど遠い現実があるわけです。

 

この映画1本で何かが劇的に変わるわけではないですし、作り手もそんな甘い理想を持っているわけではないでしょうが、「それでも私たちは生きていくしかないんだ!!」という悲壮なメッセージを感じる映画でした。

「星願 あなたにもういちど」('99)

 

突然の死から5日間だけよみがえることを許された青年の恋を描いた香港のラブファンタジーです。主演はリッチー・レン、共演はセシリア・チャン、ウィリアム・ソー、エリック・ツァン、エリック・コット他。日本では竹内結子さんと吉沢悠さん主演で「星に願いを。」('03) としてリメイクされています。

 

Wikipedia「星願 あなたにもういちど」

 

切ない…。

 

20年以上前、この映画が公開された当時に観ていれば、何のひっかかりもなく、「切ない…。」と素直に感動できたのではないかと思います。

 

しかし、今の時代に観ると、こういった題材の話に対して無邪気に「感動した」と言ってしまって本当に良いのだろうかとの罪悪感が拭えず…。

 

この映画自体に罪はないし、当時の価値観としては何も問題ないと思うのですが、今となってはどうしても引っかかるものがあって素直に観ることができないのです。それが悲しい…。

「コカイン・ベア」('23)

 

1985年に米国ジョージア州で野生のクマがコカインを過剰摂取してしまった実話をもとにしたアニマルパニックコメディです。出演はケリー・ラッセル、オールデン・エアエンライク、レイ・リオッタ、オシェア・ジャクソン・ジュニア、クリスチャン・コンヴェリー、ブルックリン・プリンス他。

 

Wikipedia「コカイン・ベア」

 

いかにもB級映画っぽい題材なのにもかかわらず、無駄に豪華なキャストで、ブラックコメディとしてもよくできてる (^^)v

 

でも、日本では近年、野生のクマによる人的被害が多発しているので、笑うに笑えないものがありましたけどね (^^;;;

 

それにしても、オールデン・エアエンライクも父親役をやるような年になったんだなぁ(しみじみ)。

「THE LAWYER 〜復讐の天秤〜」('18-'20)

 

 

幼いころに両親を殺された敏腕弁護士の兄と刑事の妹が両親の死の真相に迫る姿を描いた北欧クライムサスペンスの第1、第2シーズン全18話です。主演はアレクサンダー・カリム、マリン・ブスカ、共演はトマス・ボー・ラーセン、ニコライ・コペルニクス、リーヴ・ミョーネス、ヨハネス・ラッセン、ヘニング・ヴァーリン・ヤコブセン、モーテン・スアバレ、エレン・ヒリングスー、モリー・ブリキスト・エゲリンド、トーマス・W・ガブリエルソン、マリー・エスケハヴ他。

 

ドラマとしては充分に面白かったんですけど、最後の最後で微妙な生煮え感。

 

確かに真相は明らかになったし、決着がついたと言えばついているのだけれど、全ての点で雑なまとめ方なので全然すっきりしない…。

 

まさか第3シーズンもあることを想定しての終わらせ方なのか? と邪推してしまうほど。

 

そこに至るまでが面白かっただけにちょっと残念。

「ブルービートル」('23)

 

異星人の技術によるアーマースーツの共生宿主に選ばれた青年を描いた、DCコミックス原作のスーパーヒーローアクションです。主演はショロ・マリデュエニャ、共演はブルーナ・マルケジーニ、アドリアナ・バラーサ、ダミアン・アルカザール、ラオール・マックス・トゥルヒージョ、スーザン・サランドン、ジョージ・ロペス他。

 

Wikipedia「ブルービートル (映画)」

 

親子3代の家族が活躍するとか、中でもおばあちゃんが大活躍するとか、アメコミ原作のスーパーヒーローものとしては新鮮味もあって楽しめはしました。

 

が、DCにしろマーベルにしろ、アメコミ原作のスーパーヒーローものには食傷気味なので、イマイチ乗り切れず…。

 

観るべき時を間違えた感じ。