「ヴァイラル」('16)
人間の血液を介した感染症が広まる中、突然、人間がモンスターと化す非常事態が発生した世界を描いたパンデミックパニックサスペンスです。主演はソフィア・ブラック=デリア、共演はアナリー・ティプトン、トラヴィス・トープ、コルソン・ベイカー、マイケル・ケリー他。
コロナ禍前の映画だから仕方ないところもありますが、「感染症≒ゾンビ」という安易で陳腐な設定。新鮮味もないし、ストーリーも捻りは全くなく、想像通りにしか展開しません。
ただ、その分「安心して」観られる映画かもしれません (^^)
「ブラック・フォン」('21)
スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルの短編小説「黒電話」を原作とし、1978年のコロラド州デンバー郊外の小さな町で一軒家の地下室に監禁された少年の運命を描いたホラー映画です。主演はメイソン・テムズ、マデリーン・マックグロウ、共演はジェレミー・デイヴィス、イーサン・ホーク他。
知らずに観たら原作はスティーヴン・キングの小説かなと思ってしまうような世界観。特に、親子関係よりも、きょうだいや友人との関係を崇高なものとしているところもよく似てる。
ただ、スティーヴン・キングに比べると、親を完全な毒親として描かず、救いを持たせているのはちょっと違うかなという感じ。
ジャンルとしては確かにホラーですが、どちらかと言えば、ホラー風味強めの青春映画として観た方がいい映画かもしれません。
「マーベラス」('21)
凄腕の女性暗殺者を描いたハードアクションです。主演はマギー・Q、共演はマイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・パトリック、デヴィッド・リントール他。
ストーリーにはいろいろと釈然としないところがありますが、マギー・Qをとにかくカッコよく見せる映画としては充分な出来。それだけでいいんです (^O^)
撮影当時既に70歳近かったマイケル・キートンが、アクションも含めて、えらくカッコよかったのも印象的でした (^^)v
「マルチバース」('19)
マルチバースの存在を証明する実験を行なっていた学生グループの前に死んだはずの友人が現われるなど、別世界と現世界が交錯する中で、別世界の自分に存在を乗っ取られる恐怖を描いたSFスリラーです。出演はパロマ・クワイアトコウスキ、マンロー・チェンバーズ、ロバート・ネイラー、サンドラ・メイ・フランク、マーリー・マトリン他。
主人公たちが理系の研究者なので何となくSFっぽい雰囲気は出していますが、科学考証は無茶苦茶 (^^;;;
SFスリラーというよりは不条理スリラーでしょう。
「どんな決着をつけるのかなぁ」と期待しながら観ていたら、「こんな終わり方だったら雑すぎてダメでしょ」と思っていた通りのエンディングでガックシ orz
序盤に張られた伏線を回収するには他になかったのかもしれませんが、あまりに安易だし、そもそも伏線の張り方が雑。
「ワーニング 地球最期の日」('21)
人間そっくりなアンドロイドや高度なAI、不老不死などが実現した近未来を舞台に、唐突に訪れる地球の最期を描いた哲学的なSFスリラーです。出演はトーマス・ジェーン、トマシュ・コット、トニ・ガーン、ルパート・エヴェレット、アリス・イヴ、アレックス・ペティファー、アナベル・ウォーリス他。
行きすぎたテクノロジーへの批判をストレートに、また風刺して描き、笑えるエピソードもありますが、基本的にはシリアスな内容。着眼点は悪くないです。
でも、この題材だったら、「くすっと笑える風刺劇」に徹した方がラストの「地球の最期」のインパクトが際立ったような気がするんですけどね…。とにかく陰鬱なエピソードの連続で観ていてしんどいだけだし、面白くも何ともないのです。
趣旨はよくわかるのですが、趣味が合わない映画でした。
「パラレル 多次元世界」('18)
シェアハウスの鏡がパラレルワールドの入口だと知った4人の若者たちが、異世界との往来を利用して一攫千金を狙ったことから、欲望を暴走させていくさまを描いたSFスリラーです。出演はアムル・アミーン、マルティン・ヴァルストロム、ジョージア・キング、マーク・オブライエン、アリッサ・ディアス、キャスリーン・クインラン、チャド・クロウチャク他。
よくあるパラレルワールドもので全く期待せず、暇潰しのつもりで観てみたのですが、期待値が低かったこともあって意外に楽しめました (^^)
驚くほどの奇抜さや新鮮さはないけれども、うまくまとまっているし、スリラーとしてのハラハラドキドキ感もあって![]()
ただ、結末については、充分に有名になった人物がいきなり消えちゃったら相当な騒ぎや面倒になるはずなのに、そのあたりをさらっと流しちゃったのだけは気になりましたけどね (^^)
「キャンディマン」('21)
鏡に向かってその名を5回唱えると殺されるとの都市伝説を題材にしたホラー映画「キャンディマン」シリーズ3部作 ('92-'99) の22年ぶりとなるリブート作です。主演はヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、共演はテヨナ・パリス、ネイサン・スチュアート=ジャレット、コールマン・ドミンゴ、カイル・カミンスキー、トニー・トッド他。
→ Wikipedia「キャンディマン (2021年の映画)」
「キャンディマン」シリーズを観たことはありませんでしたが、リブート作なので、これ単独で楽しめる作りにはなっていました。
ただ、この手の都市伝説を題材にしたホラー映画はさほど好みではないので、この映画も全く面白味がわからなかったのですが、映像としては魅力的なところも。
特に影絵の使い方は印象的。効果があったかどうかは、この映画そのものの面白味がわからない自分には判断できませんが (^^;;;
「アメイジング・ジャーニー 神の小屋より」('17)
ウィリアム・ポール・ヤングの2007年の小説「神の小屋」を原作とし、殺人犯に娘を奪われた父親と、救いの手を差し伸べる3人組を描いた宗教映画です。主演は サム・ワーシントン、共演はオクタヴィア・スペンサー、グラハム・グリーン、ラダ・ミッチェル、アヴラハム・アヴィヴ・アラッシュ他。
→ Wikipedia「アメイジング・ジャーニー 神の小屋より」
題材はとてもいい。
信心深い家庭で父親に虐待されて育った故に、何か悪いことが起きると全て自分のせいだと思い込んでしまう主人公。
ある日突然、理不尽な理由で愛する家族を奪われた人間の苦悩と赦し。
ただ、あまりに説教臭く、ただの新興宗教の勧誘ビデオになっちゃってる…。
要は「安易」で「陳腐」な作りで退屈極まりないのです。
宗教的なのはいいんですけど、キリスト教の解釈が独特すぎるのも![]()
もったいないなぁ…。
「ベルイマン島にて」('21)
敬愛する巨匠イングマール・ベルイマンの聖地を訪れた映画監督のカップルが、苦悩に満ちた葛藤劇を繰り広げるさまを描いた人間ドラマです。主演はヴィッキー・クリープス、ティム・ロス、共演はミア・ワシコウスカ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、スティーグ・ビョークマン他。
ミア・ハンセン=ラヴ監督が当時の夫で映画監督のオリヴィエ・アサイヤスとの実人生を投影させたという作品。興味深いところもあったけれども、映画全体としては「で?」としか言いようありませんでした…。
前半はベルイマン監督作品のファンの「聖地」となっている島の「観光ガイド」のような映像で、それはそれで、それなりに楽しめます。
が、中盤以降は主人公である妻の構想中の映画の内容を映像で延々と見せられるのですが、それが呆れるほどつまらない。いくら劇中劇だからといって、ここまで手抜きな内容でいいんでしょうか?
映画監督同士の夫婦故の葛藤を描いているのはわかりますが、大して深みもないし、これなら最初から割り切って「イングマール・ベルイマン監督の聖地を紹介したドキュメンタリー」にしちゃった方がよっぽど面白くなったんじゃないかと思えてなりません。
「不死身の保安官」('58)
2つの牧場が対立するアメリカ西部の無法の町に、そうと知らずに販路を広げるためにやってきたイギリス人の武器商人が凄腕のガンマンと誤解されて保安官に任命されてしまったことから起きる騒動を描いたコメディ西部劇です。主演はケネス・モア、ジェーン・マンスフィールド、共演はヘンリー・ハル、ブルース・キャボット他。
いくらコメディとは言っても、あまりにふざけ切った内容に最初は「何じゃこりゃ?!」となりましたが、これは映画ではなく、長尺のコントだと割り切って観れば、かなり楽しめます♪
言ってみれば、後の日本のクレイジーキャッツやドリフターズの喜劇映画みたいなもんです![]()