12月22日。東京文化会館で、イリーナ・メジューエワによる、オール・ショパン・リサイタルを聴いてきました。「ショパンの肖像」と呼ばれる4回シリーズの最終回のようです。
毎度のことながら、メジューエワの演奏も、今回初めて聴きます。
ショパンは今年の2月にブレハッチでも聴いていて、今回メジューエワのコンサートを鑑賞しながら、個人的には聴き比べみたいな感じで聴いていました。
↑、今年2月に聴いたコンサートです。ブレハッチはショパン以外に、モーツァルトなどもやりました。
以下は簡単な私見です。
ブレハッチの演奏は、ポーランドの土の香りが、匂い立つようなショパンでした。詩情に溢れ、ブレハッチの見た目もさることながら、ショパン自身がひいているような趣がありました。
メジューエワも初めはちょっとぎこちない感じで、ノクターンの、少しゆっくり目の曲調はあまり流れが良くない印象でした。その時に感じたのは、曲を線で考えるより、一音一音きっちり弾くタイプなのかという感じでしょうか。
しかし、スケルツォやマズルカになると、構築性のある力強い演奏になり、ちょっとびっくりしました。音色は曖昧さがなく、くっきり、はっきりし、硬質の水晶のようです。ブレハッチは、微妙なニュアンスを付けて、詩情を溢れさせましたが、そのような感じとは正反対です。曖昧さがありません。
楽譜の音符が目に見えるかのような、はっきりした演奏で、詩情を優先するよりは、曲の構造やピアニズムを前面に押し出した演奏でした。
感情や陶酔感に溺れることなく、理性的な演奏ですが、横溢する迫力をところどころ伴っており、その豊かなピアノの響かせ方には舌を巻きます。
おかげで、逞しく、立派な造形のショパンを創造していました。
かなり厚みのある演奏で、中々聴けない解釈で面白かったです。彼女のベートーヴェンを聴いてみたいですね。
あとは全然関係ないですが、上野駅が綺麗になっていて驚きました。以前上野に来たのはいつなんだろうか?と自問します。10年以上前?最後の記憶が何時だったのかさえ、思い出せないです(汗)。
駅構内もかなり広くなってますよね。


