レオ・ドリーブ |  ヒマジンノ国

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最近はバレエ音楽なんかを聴いています。バレエ自体は見たことがないので、どんなものかは良く分かりませんが、音楽だけで単独で演奏されるものも多いかと思います。

 

チャイコフスキーの作品や、ストラヴィンスキーの「春の祭典」、ラヴェルの「ラ・メール・ロワ」なんかは有名だと思います。後、外せないのが、レオ・ドリーブ(1836-1891)の「コッペリア」と「シルヴィア」ですね。この辺りの曲はオーケスト・コンサートではやらないので、レコードで聴きます。

 

 

↑、レオ・ドリーブ。フランスのバレエ音楽の父と呼ばれているそうです。上品で、優雅な音楽が素晴らしいと思います。感覚的な、美しい音楽を書きました。

 

 

アンタル・ドラティによる「コッペリア」全曲(1957)。

 

SR2ー9005。

 

 

昔からこの演奏が好きでたまに聴いていました。ドリーブの音楽は、繊細でナイーヴといわれますが、ドラティは迫力ある躍動感で、生きいきとした演奏をしています。詩的な部分もみずみずしくて、実に良いと思います。

 

そして、特筆すべきは、マーキュリー・リビング・プレゼンスのレコードの音質の素晴らしさ。今ではユニバーサル・レコードに吸収されてしまいましたが、モノラル期からステレオ初期にかけて録音された、マーキュリー・レーベルのレコードの音は「現場」にいる臨場感を味わえるような、生命力に溢れた音がします。また、当時米国の、物質的に豊かでおおらかな感じが、音から漏れてくるような、魅力ある音です。ハンガリー出身のアンタル・ドラティの演奏は、このレーベルの録音と非常に相性が良いと思います。柔和な部分の音質なども最高です。

 

 

もう1点、アナトール・フィストラーリによる「シルヴィア」(1957、58)。これも昔から名盤の誉れ高いレコードかと思います。

 

SR2ー9006。

 

 

バレエ音楽のスペシャリスト、フィストラーリによる、紳士的で大人な演奏です。ドラティのような、力任せの音作りはせず、しっとりとした、まさにドリーブのバレエ音楽らしい演奏かと思います。音質はこちらも上々で、張りのある素晴らしい音がします。

 

最後にもう1点。

 

 

ジョルジュ・セバスティアン、パリ・オペラ=コミック座管弦楽団、及び合唱団による「ラクメ」(1952)。

 

LXT2738-2740。

 

 

ドリーブの最高傑作といわれているのが、このオペラ「ラクメ」です。19世紀のインドを舞台に、インド人女性ラクメとイギリス軍人ジェラルドの恋愛を描きますが、内容は白人オペラにありがちな内容で、個人的には若干不満があります。彼らの傲慢さが出ていますね。

 

しかし、「鐘の歌」を始め、エキゾティックな魅力に彩られた名曲だと思います。

 

この録音は、フランスの本場の演奏家を集めた録音で、全曲としてはおそらく世界初録音ではないでしょうか?録音はデッカで、1950年代初期とは思えないほど鮮明、角の取れたオーケストラの音と、歌い方は時代を感じさせます。

 

聴いていると1950年代にタイム・スリップしたかのような、錯覚を覚えます。

 

ドリーブ《ラクメ》「鐘の歌」 アンナ・モッフォ

 

↑、モッフォによる「鐘の歌」。