秋学期になり、オンラインクラスの時間が、私の予定と合わない時間になってしまったので、後からクラスの録画で受講しているジャズピアノのクラスだけど、先週は先生が、どこかへ行かないといけな用事があるとのことで、代理の先生が講義を受け持つことになった。代理の先生は、ジャズではなくクラシックピアノの先生なのだけど、リズムについての講義をするとのことで、私はジャズのリズムは殆どしらないし、講義があるのは、たまたま私の予定が空いている時間だったので、オンラインクラスに参加した。
さて、実際のクラスで、代理先生が説明し始めたのは、拍子記号の読み方とメトロノームの使い方。日本でピアノが、それなりに弾ける人なら、拍子記号が何を意味していて、テンポ指定があった時は、どうやって、メトロノームをセットするのかを知らない人は、ほぼいないと思うけれど、アメリカでは数年ピアノをやっていても、拍子記号が何を意味するのかを知らなかったり、メトロノームの使い方(セットの仕方)を知らない人も結構いる。
とりあえず、その説明をして、ジャズのリズムについて、ジャズのリズムをメトロノームを使って練習するやり方を教えるのかと、私は思っていたのだけど、2時間のクラス時間の半分を費やしたところでも、2/4、3/4、4/4の違いだとか、それぞれの拍子記号で、二分音符=60,四分音符=60,八分音符=60とある時、メトロノームと合わせて弾くとどうなるのか、などとやっている。私は、いつになったらジャズリズムの説明になるのかと、自分のピアノの練習をしながら、ちらちらとコンピュータスクリーンを見たり、音声を聞いたりしていた。すると、先生は、それぞれの生徒をペアか三人づつに分けてブレイクアウトセッションをするという。少人数で、一人が二分音符=60とで、もう一人が四分音符=60でのリズムを取ると、どういう掛け合いになるのかをやってみてほしいなどと言う。
さて、私がペアになったのは、概して自己中心的な人が多い、〇国人のおばさんで、開口一番に「この先生は良くない」と言い出す。まあ、私もジャズのリズムについてやると思っていたのに、拍子やメトロノームの使い方という基礎中の基礎で、ちょっとずっこけたなと思う所はあったのだけど、クラシックだろうとジャズだろうと、リズムがきちんと取れることは大事だし、代理先生はクラシックの人だから、ジャズに特化した授業にならないのは仕方ないのじゃないというと、先生のクラスの進め方が嫌だという。もっと、生徒個人の好みや、目標に寄り添って、生徒のやる気を引き出すような講義の仕方でないといけないとか言う。私が、そういう指導が欲しかったら、個人レッスンを受けるべきだよ、グループクラスの講義形式では、先生が設定する内容を、皆が一斉に「はい」とやって、その焦点は、生徒たちの平均値で決まる。それより上のレベルの(知識や技術がある)人はつまらなくなるし、ついて行けずに落ちこぼれてしまう人がでてしまうのは仕方のないこと、言っても、そのおばさんは「なんでクラスが私に合わせてくれないのか」と不思議顔。
ブレイクアウトセッションは短くて、その程度の会話でクラス全体の講義に戻ったので、そのおばさんとはそれ以上、不毛な会話をせずに済んだ。ブレイクアウトセッションが終わって、その後は、三連符についての授業になるというので、私は、それ以上、講義を受けても、ジャズについては話はないだろうと見切り、ビデオ会議から退出、そのおばさんも、だらだらと文句を言い続けるより、自分に合わない、自分の求めている物ではないと判断した時点で講義を受けるのを辞めればよいのにと思っていた。
このクラスは地域の生涯教育のサービスの一環なので、受講者は受講料さえ払っていない。文句を言いながら、無料の講義に参加し続けるおばさんは、なんと非効率的な人なのだろうか、と、またもや我が家の笑いの種になったのだった。



