我が家から車で15分ほどという、とても近距離に、こじんまりした音楽ホールがある。今年の初めには、ピアニスト辻井伸行さんがリサイタルに訪れて、その時の公演(一度のみ)の最後の一枚のチケットを手に入れた。チケットはチケット販売会社ではなく、ホールから直接購入したので、私の情報をホールは持っていて、4月~5月頃に、サマーフェスティバルの案内の小冊子が届いた。

 

フェスと言っても、一日だけの単発の物ではなく、7月の終わりから8月に様々なコンサートやイベントが連日催されるという企画だった。コンサートなどは有料で、チケットを購入しなければいけないのだけど、一週間に二回くらいの頻度で、無料のセミナーや公開レッスンのようなものがあった。

 
 
有料のコンサートなどは、特に興味を惹かれるものはなかったのだけど、無料のセミナーには、全てとは言わないけれど、何度かは行きたいと思っていた。日時をカレンダーに記入しておかないと、すっかり忘れてしまうと思ったので、一応、全てのイベントをカレンダーに記入しておき、他に予定が入ってしまったら、仕方がないけれど、他に特にやることがなければ赴けばよいと思っていた。
 
しかし、八月に入ると、バタバタと色々な予定が入り、結局一度も行けずに八月も終わってしまった。毎日好きな事だけして生活しようとリタイアしたのに、毎日こんなに忙しいのはなぜなのだろうか。

バイオリンを始めた時、最初に付いた(日本人の)先生は、最初は鈴木教本で教えるという事だった。そういう経緯もあり、チェロを独学で始めた時も、鈴木教本で始めた。第一巻は、そんなに苦労なく終えたのだけれど、第二巻になり、ポジション移動が出てくると、訳が分からなくなってきた。

 

そこでレッスンを受けることにしたのだけれども、折角持っているしという事で鈴木教本でレッスンをすることになった。前の先生の時は、二巻の初め辺りからやり直し、二巻の真ん中くらいまで進んだのだけど、現在の先生についてからも、二巻の少々後戻りしたところから始め、やっと最後の一曲までたどり着いた。

 

今のチェロの先生は、結構完成度が高くなるまで、合格をくれないので、どの曲も「もう飽きた、、、」となってからも、同じ課題に取り組まされる。まあ「この曲は飽きたので、他のがしたい」と言えば、大人の生徒だし、他の曲をやらせてくれるのだろうけど、私としては、中途半端で他の曲に取り組み始めると、レッスンをする意義が半減するだろうと、飽きた曲にも文句を言わず、先生の指示に従っている。

 

最後の曲は、ヘンデルのブーレで、第二ポジションへの移動がチョコチョコと入っていて、少々苦戦した。というのも、2ポジへ行くのは良いのだけど、1ポジに返ってくる方が難しかった。音階練習でも音が上がっていく行はよいよいだけど、下って来る帰りは怖い、ので、曲でも同じ傾向が出たという事だろうか。

 

しかし、この曲に取り組み始めて、数か月。やっと合格を貰えた。これで、鈴木第二巻は終了。次は第三巻に取り組むことになる。

 

 

私がチケットを買っている、ブロードウェイミュージカルのアメリカ巡業のシーズンは秋から始まって夏に終わる。しかし、感謝祭やクリスマス、新年の祝日が続くからなのか、9月か10月に一つ公演があり、その後は翌年になると、出し物が目白押しになる。そんなシーズン最後の公演が Shucked というミュージカルだった。
 

 
聞いたことの無いミュージカルだったのだけど、調べてみると結構有名な人が作成して、賞なども取ったらしい。
 
話は、田舎の娘が農村の危機を救うべく、町の人の反対を押し切り、町の外に人生で初めて出て、、、、というバタバタ劇。話は、安っぽい小説のさもありなんという内容なのだけど、劇中のセリフの60~70%はダジャレ。それを楽しむコメディーならしい。
 
一緒に行っていた旦那は、何を言っているのか全く分からない、言葉の意味が分かる会話があっても、なぜそれがおかしいのか分からない、と言っていた。私も、渡米後、現地のコメディーショー(シットコム)を見て、言葉の意味が分かるようになるのに一年、観客と一緒に笑えるようになるまで、もう一年かかった。渡米〇十年だけれども、日常生活は全て日本語、仕事関係で、日本人が頑張ってしゃべっている英語を理解するアメリカ人としか接しない旦那にはハードルが高かったようだ。
 
私は、コメディーを見てもげらげら笑ったり、面白くてもう一度見たい、と思う方ではないので、これは、一度見たらいいかなという感じ。でも、このミュージカルにはナレータ役が二人いて、舞台にも長いこと出ていたし、セリフや歌も沢山あったのに、その二人の役名は「ナレータ1」と「ナレーター2」と名前さえない役だったというのがおかしかった。
我々の住む町にある、スタインウェイのピアノディーラーには、隣接されたリサイタルホール(小さくて客席は80)があり、年に数回、プロのピアニストを呼んできて、ミニリサイタルを開いている。リサイタルは無料で、お店にしたら、お店に足を運んでもらうための宣伝活動の一部なのだろうけど、私は、リサイタルホールを無料で貸してもらうための点数稼ぎの為に行っている。
 
先日も、そんなリサイタルがあるという事で、ホールまで出向いた。でも、今回のリサイタルは少々変わった趣向だった。
 
数年前になると思うけど、スタインウェイではスピリオ(Spirio)という、自動演奏装置付きのピアノを発売しだした。自動演奏システムというと、元々音源として入っている曲を演奏してくれたり、自分が弾いたものを録音(というか記憶)させて、それを再現させるのが普通だけど、このSpirioは装置が付いているピアノをつないで、遠くから遠隔操作でピアノが弾けるという面白い機能が付いている。
 
今回のリサイタルでは、遠く離れたところでピアニストが実際に弾いているものを、会場にあるピアノで再現するというものだった。リサイタルホールに実際に足を運んでもらうとなると、いくらスタインウェイがサポートしているピアニストでも、有名どころを、小さなホールに呼ぶのは難しい。しかし、遠隔操作だと、大ホールで演奏する有名な人の演奏を生の様に聞ける。
 
今回のリサイタルは、今年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの金賞受賞者のAristo Shamという方の、コロラドの音楽フェスでの演奏と繋げたそうだ。我々が集うリサイタル会場では、大画面に現地でのリサイタルを映し、ピアノはホールにあるものが鳴る。私は、このお店のホールでのリサイタルや公開クラスに度々、行くのだけれども、今回使われていたのは、今までホールで使っていたものではなく、ピカピカのキラキラ、デザインも凝っているピアノで、3000とか4000万円とかするのかなぁと思わせる代物だった。

 

 

普通のリサイタルでは、ピアニストの背中側から見ても、ピアノの鍵盤が実際どう動いているのかというのは見れないけれど、今回のピアニスト抜きのリサイタルでは、鍵盤がどういう感じで下がったり、戻ったりしているのかがみられて、とても興味分かかった。

体面のバイオリンレッスンは、先生が夏休み帰省の為お休み(というより、もう辞めると思う)だけれども、オンラインレッスンは隔週で受け続けている。オンラインの先生は日本人の先生なので、篠原教本を軸にレッスンを進めている。45分のレッスンではてんこ盛りで、左手を柔らかく使う為のエチュード、右手の指の練習(私は指を上げる癖があるので、それを矯正しようとしている)そして、ハイポジションでの音階練習とビブラートの練習と、小さめのエチュードと沢山のことをしている。

 

これらの、数小節のエチュードは、毎回だいたい一度で合格するのだけれども、カイザーのエチュードや課題曲は合格になるまで、とても時間が掛かる。そして、その「合格」も「よくできた」の合格ではなく「まあ、このくらいでよいか」の合格。カイザーのエチュードでは、いつもは四苦八苦するのだけど、現在取り組んでいる三連符のリズムと♭のついた調の音程の練習は結構直ぐになじむことが出来たのだけど、先生は「折角だから違うボウイングを練習してみましょう」となり「音をただ羅列するのではなく、音楽的に弾きましょう」となっていった。

 

この「音楽的に弾く」というのが私の目下の課題で、先日のレッスンでは、先生に「エチュードの課題は、毎回しっかり練習してて、きちんとできる様になっているのだけど、エチュードで勉強したテクニックをどうやったら曲の中で使える様になるのかが’、課題ですねぇ」と言われてしまった。レッスンで、先生は、弓の使い方とか、ビブラートの入れ方とか、色々と細かく教えてくれる。曲中では音程、ボウイング(の向き)ポジション移動以外のことを考えるのすら大変なのだけど、それが出来た時でも、あまり曲っぽく聞こえないらしい。弾いている自分は、曲らしく弾けていると思うのだけど、録音を聞いてみると、頭の中で聞こえていた感じとは全く違う平べったい演奏になっている。

 

そんなこともあり、自分の演奏を動画で聞くのが嫌で、最近はあまり動画を撮っていなかったのだけど、久しぶりに課題曲のガボットの演奏動画を撮ってみた。