カッコよく、サラサラと、時にはアドリブなども入れてジャズを弾けるようになりたいという人は多いと思うけれど、私もその一人。独学で勉強してみようかと、ジャズピアノ入門のような本を買ってきて勉強しようとしたけれど、分からないことが多かったり、定期的に勉強せず、いつの間にか、尻切れトンボ状態で勉強を辞めてしまったりしてた。

 

しかし、先日、日本のオンラインレッスンサイトを見ていたら、ジャズ理論の講義を行っているという先生を発見した。口コミを読むと、なかなかよさそうで、レッスンを始めてみることにした。音楽理論のクラスは大学で二年程取っていたし、基礎的なコードの知識はあるし、クラシックやポップスの楽譜の分析は出来る様になったし、ポップスのコード弾きもそれなりに出来る様になってきた。ただ、ジャズの楽譜になると、それそれのコード名は分かっても、そのコード進行のどこがどうなっているからジャズっぽく聞こえるのかが全く分からない。レッスン開始前に先生にメイルをし、自分の状況を伝えると、とりあえず、一週間に一度、一時間のペースで受講することを勧められた。

 

今までに2回の授業を受けたけれど、出てくる単語は聞いたことのあるものが多く、単語の定義はきちんと理解していた(音楽理論のクラスを秀で終えたのだから当たり前だ。)でも、試験には通るだけの知識から、それが実際にジャズ音楽の中でどういう位置づけで、どう使われていくのかの講義をしてもらい、大学の理論の時間に、丸覚えさせられていた(特にそのクラスを教えていた教授は丸覚えさせるのが好きだった)色々な要素が結びついて「なるほど~」と、色々なことが繋がってきた。

 

講義は分かりやすいし、知識量のしっかりして、ご自分でも常に勉強を重ねている先生だと思う。ただ、難点は家庭教師という位置づけになるので、ちょっとお値段が張ること。今のところ、実践的に弾いたり、ジャズアレンジをしたりするわけではなく、ビデオ通話で講義を聞くというスタイルなので、生徒が大勢いるクラスでも事足りるような内容なので、そう感じるのもあるのかもしれない。

先日、ベーゼンドルファーのグランドピアノが欲しいかも、買えるかもという淡い期待をもってベーゼンドルファー店を尋ねた。

結局、購入はしなかったのだけど、お店の売り子のおじさんと話をしていて、おじさんが自身たっぷりで「すごいだろう」と自慢めいたことを言ってきたのだけど、天邪鬼の私は「それって、違わない?」と思ったことが幾つかある。別にお互いの主張のどちらが正しいということではなく、世間話の笑い話として。

 

物申す(私)がお店に隣接されているピアノのあるリサイタルホールを借りる際のレンタル料金などを聞く

ウインク(おじさん)「最初の二時間で〇百ドル、その後の追加は一時間で〇百ドルだよ」

物申す「ピアノは何を置いているのですか」

ウインク「ヤマハのxx。すごいいいホールだから、予約は一年前くらいにしないととれないんだよ」

物申す心の声(ヤマハディーラーさんなので当然だけど、たったのヤマハじゃん。スタインウェイのお店のホールはスタインウェイのフルコンを無料で貸してくれるよ。(ヤマハさんにはごめんなさい、でも私はヤマハよりスタインウェイが好き)それに、ここでやっている弾きあい会は開催日の一か月前くらいからしかイベントの日時発表や登録を募集してないから、一年前に予約してるとは思えないけど。)

 

この会話で私がピアノ教師だと分かったおじさんは、自分もピアノを長いこと教えているという。

ウインク「僕は大人にしか教えないんだ」

物申す「子供に教えるのと、大人に教えるのは違う技術が必要ですしね」

ウインク「大人は、楽譜は読みたくない、好きな曲(流行歌など)をぽろぽろ弾きたいだけだから、耳コピの為の耳の訓練とコードを教えるんだ」

ウインク「それに大人の生徒さんはRoyal(忠実)だしね。もう10年もレッスンに通ってきている人もいるんだよ」つまり、先生をとっかえひっかえしたり、短い期間でやめてしまったりしない

物申す心の声(え?10年も通っていて、独り立ちできないの?一体何を教えているの?)

 

耳を鍛えてコード弾きをするのなら、ちゃんと必要な知識を教えて、使えるレベルになればレッスンに通う必要はなくなると思う。流行歌の伴奏をつけるくらいのコード勉強なら知識の部分を教えるのに何か月、知識を使えるように体に覚え込ませるのだって1~2年もあれば出来ると思う。耳コピするのだって、Ear Training(音を聞く、聞き分ける力をつけるトレーニング)をきちんとすれば、2年もあれば趣味で弾けるぐらいにはなるはず。習得のペースが遅くて、倍の時間が掛かっても5年もあれば、自分で弾けるようなると思う。私は、生徒が一生自分のもとにレッスンに通ってくるとは思っていないので、その生徒がレッスンを辞めたあとも、自分の楽しみでピアノを弾ける様に、独学でも使える練習法や曲の取り組み方を教えている。こういったビジョンを持っていないで、取り組んでいる曲だけを教えているのは Dis-service(役に立たないサービスの提供)をしている気がしてしまう。

対面でバイオリンレッスンを受けているS先生は、教える人としてのコツがつかめてきたのか、最近は中身の濃いレッスンをしてもらっている。(私が先生の考え方に慣れたので、話が通じやすくなったというのもあるかもしれない。)しかし、まだ行き当たりばったりのところがあり、ご自分が学生の時は、いわゆる基礎やエチュードなどより、曲をやりたかったという経験から、弾けそうな曲をテキトーに選んでやっているという感じがする。また、アマオケでの演奏曲はレッスンでは見てもらっていないので、こちらは独学となる。そうなると、やはり基礎技術というのはしっかりと、腰を据えて教えてもらった方が良いと思い始めた。

 

そこで、オンラインで日本の先生と何度かレッスンをしてみた。私にとって現在最初の課題はビブラートが出来る様になること。S先生に基礎は教わったけれど、段階を踏んで練習するようなメニューはなく、曲の中で使えないので、やさしめの曲から、ビブラートというものは、どこにどういう風に入れるものなのかを習わないと、実際に使える様にはならないと思う。

オンラインでよさそうかなという先生を選び、そのような前置きをした上で、初回の体験レッスンを受けた。体験レッスンでは、何かを教わるというより、状況説明と、それに対する先生の返答のみで何かを教わるということはなかったけど、無料体験レッスンだから、そんなものだろうと、その先生のレッスンを2度ほど受けてみた。

 

でも、私の欲しているもの全く別物だった。「ここが出来ないから、どうやるのですか」「ここを弾くコツは」というようなピンポイントの質問には、しっかり答えてくれるのだけど、私の最大の関心事のビブラートについては、S先生から習ったことと同様の手、指、腕などの動かし方の説明を受けて、まだ力んでいるとかいうコメントしか返ってこない。習いたてなのだから力むのは当然だし、ここで完璧にビブラートの動きが出来る人なんて、ほぼ皆無だと思う。きちんとできていないけれど、音階練習だとか曲だとかに取り入れていってだんだんに出来る様になるものだと思う。「ですから、ただ単に単音で動かす練習だけでなく、曲などではどうやって練習するのですか」と聞いても「曲によって、大きくかけたり、小さくかけたりする」なんて言うどんな本にも書いてあるような説明しか返ってこない。質問には答えるけど、レッスンプランなどを考えるつもりなどない雰囲気が伝わってきた。

 

これでは今まで自分でやってきたのと、ほぼ変わらない。この先生はダメだと諦めて次の先生を探した。オンラインでビブラート講座というレッスンプラン提供されている先生がいて、その方にレッスンを申し込もうかと思ったのだけど、時差の関係で、お互い良いレッスン時間がとれない。残念だけど、もう一人の他の先生と体験レッスンをしてみた。その先生は、問い合わせの時から、手元にある教材についての質問が来て、日本で出版されているビブラート教本を持っているというと、ご自身用にオーダーしてくれていた。体験レッスンでは、今の私の状態を見せて、少し指導をしてもらった。そして、今後のレッスンプランなどについても話をした。

 

先生は篠崎教本でやるのが、ご自身が慣れているでやりやすいと仰る。初めは使うページのコピーを送って進めましょうかと提案を頂いたのだけど、先生の手間にもなるし、私もバラバラのコピー用紙が散らばってしまうのは避けたい。ちょうど日本に出張中だった旦那に頼んで買ってきてもらおうと思ったのだけど、ネット検索をかけたら、アメリカの楽譜専門ウェブサイトで簡単に手に入ることが分かった。

 

早速購入、一週間ほどで届いた。

 

 

本格的にレッスンを始めるのが楽しみだ。

先日、ムクムクと「ベーゼンドルファーが欲しい」病が発症し、ダメダメと自分にい言い聞かせようとしても効果がなかったので、思い切ってピアノ屋さんに出向いてみた。

結局、今のスタインウェイと優劣がつけがたく、というか、今のピアノに慣れているというせいもあるかもしれないけれど、今の方が良いと思い、買い替える必要ななしと結論づけることが出来て病状はすっかり収まった。

 

この結論に至るにあたって、今まで鳴り具合がちょっとと思っていたところもあった、我が家のスタインウェイも頃ごろ綺麗な音で鳴るようになってきたような気かする。元々、私の実力と比べたら、ハイレベルすぎるピアノで、しっかりとポテンシャルを弾きだしてあげるような弾き方をしていないと、ピアノにすまない気持ちを持っていた。

 

特に、私はメロディーラインの綺麗なゆったりした曲が好きなので、今まではそういった曲ばかり弾いていて、ピアノをしっかりと鳴らしてあげることをしてこなかった気がする。しかし、先月の発表会で弾いた幻想曲さくらさくらでは、音量ボリュームの変化を大げさと思えるくらいつけて、フォルテッシモやスフォルツァンドをしっかりつける練習を重ねた。その反対にピアノやピアニッシモは本当に丁寧に、繊細に弾くような練習をした。

 

実際、そういう事が出来たかというのは危ういけれど、色々な弾き方をしてあげたことで、ピアノが目覚めたのではないかという印象を受ける。せっかく目覚めてくれたピアノだから、久々に流れるようなポップスを弾いてみたくなった。

 

大昔に購入したピアノ雑誌に載っていた「時の流れに身をまかせ」。久々に弾いたので、ミスタッチも多し。

 

 

アメブロのYouTube貼り付け機能が治ったグッ

ピアノ教室の今年の発表会は終わったばかりだけれども、私が曲を人前で弾いても恥ずかしくないぐらいにもっていき、暗譜をするとなると、最低でも半年位は必要だろうと、少々早いけれど、準備しておけば焦ることもないだろうと、来年の発表会に向けて選曲、練習を始めることにした。

 

当初考えていたのは、今年の初めくらいから取り組んできた(でも、まだほぼ手つかず状態の)ベトソナのワルトシュタインで、一つの楽章だけでも長いので(N〇Kの名曲バルバムの様に)第一楽章の初め、山場、終わりを切り貼りして4~5分くらいにしようと思ったけれど、15ページにも及ぶ楽譜を眺めてみて、どこを切って、どこで張り付ければよいのかの判断が難しい。

 

そこで、白羽の矢が立ったのがドビュッシーのアラベスク第一番。この曲は元々練習したいと思っていたし、きれいに弾ければカッコよいから、発表会には適していそう。中級レベルくらいなので、しっかり弾き込めば、音符を追うプラスくらいの演奏は出来るだろう。楽譜は全部で5ページあるけれど、真ん中の転調している箇所を(練習はするけど発表会では)切り、最初と、転調の後に最初のメロディーラインに戻る辺りを適当に組み合わせて、実質3~4ページにすれば演奏時間としても妥当そうだ。転調部分は暗譜するのも大変そうだし、ちょうどよい。

 

どんな曲に取り組むときも、インプット量が少なすぎることを自覚しているので、今回は、プロの演奏動画を幾つか聞いて、テンポ感とか表現などの好き嫌いを考えてみた。表現的にはどの動画も似通っていたけれど、速度は奏者によってばらついていて、私はちょっとゆっくりめの方が好みだし、自分で演奏する時もテンポがゆったりめの方が安心できるので、ゆったりテンポで仕上げようと決めた。

 

幾つかの動画を見ている時に、指導動画を見つけた。色々となるほどと思わせられることがあった。日本人の先生っぽいけれど、説明は英語でされている。英語がアメリカ英語とちょっと違うのだけど、日本語訛りというわけではない感じがする。この先生のバックグラウンドに興味がわいた。