ここ数年の物の値上がりは激しい。私は、そこまで真剣に家計簿を付けたりはしていないのだけど、いつも購入してきたけれど、値段が上がって、買うのを辞めた商品もそれなりにあるし、パッケージに入っている食べ物などは、中に入っている食品の量が減っていたり、底上げがしてあるのに気が付くものも結構ある。

 

そんな中、今月値上がりしたのは、チェロのレッスン代。

 

私のチェロの先生のレッスン代は、お値打ち価格で、それが理由で、今の先生の所へ移ってきた。前の先生は一時間で90ドルだったのが、もろもろの事情で、95ドルだとか100ドル位に値上がりするとのことで、そのタイミングで45分レッスンで60ドルという今の先生に移ったのだった。

 

勿論、先生と言うのは質や相性もあるから、一概にレッスン料だけでは選べないけど、私にとっては、前の先生も今の先生も同じくらい良かったし、家から先生のお宅までの距離なども変わらず、大体同じ条件なら、お月謝が安い方が良いやとなって、転校した。

 

今の先生は、地域の色々な楽器の先生のお月謝の額と比べても割安で、先生は(チェロ科の)大学院に通う学生だったので、卒業した「プロ」より安めの料金設定をしていたのだと思う。私のような、初心者レベルの生徒には、そんなに高いレベルの指導は必要ではなかったので、学生の先生でも全く不便をしてこなかった。

 

さて、今の先生の元でレッスンを取って、一年半になるだろうか。先生は、今年の6月で修士課程を終えた。そして、卒業後は、レッスン料が10ドルほど値上げになると知らされた。これは、そうなるかなと思っていたので、値上げのお知らせを聞いた時は「やっぱり」という感じだった。

 

それでも、隔週で受けているレッスンなので、月に2度だと、お月謝とすると140ドル(二万円)割安のレッスン料というのは変わらない。

私は、子供の頃からずっと体が硬かった。四歳から中学三年生までの10年以上バレエを習っていたのだけど、床に座り足を横に広げるのは、90度プラスくらいしか広がらなかったし、その状態で前屈をしようとしても、体は殆ど前に傾かなかった。立ったままの前屈でも、指先は床に着かず、宙に浮いたままだった。

 

健康の為にとスポーツジムに通い始めたのは、もう10年程前になるけれども、実はその前は、2~3年ヨガ教室に通っていた。それまでは、運動らしい運動は何もしていかったので、急にスポーツジムで運動するのはハードルが高いと感じた。そして、そのころは、体調が悪くて、ジムの運動より動きが緩やかなヨガの方が良いだろうという判断もあった。

 

そのヨガ教室は、お月謝制で、一か月に一度行っても、毎日(一日に何度)行っても同じ金額なので、本当に毎日、クリスマスなどのメジャーな祝日でお教室が閉まってしまう数日を除いて、年に360数日通っていた。毎日一時間ほどのヨガをして数年しても、私の体が柔らかくなる兆しはなかった。数年して、体力が付いてきて、一日一時間のヨガでは、体を動かしたという実感が薄れる様になってきたので、運動量の多いスポーツジムのフィットネスクラスに通うことにしたのだけど、ストレッチは大事だろうと、週に一度はヨガとか、ヨガから派生したストレッチのクラスとかを取っていたのだけど、5年6年経っても、体の柔らかさは変わっていないと感じていて、私の体は柔らかくならないんだ、と思っていた。まあ、体が硬いと、転んだ時に大けがをしやすくなるとか聞いたけれど、そういう害が出るほど体が硬いわけではないから、そんなものだろうと思うことにしていた。

 

ヨガ教室の時も、スポーツジムでのヨガのクラスでも、体幹やバランスを鍛えるためにと「木のポーズ」は、ほぼ毎回やっていた。

 

 

 

ヨガを数年、ジムのフィットネスクラスで鍛えて数年、私の体幹やバランス感覚はそれなりに鍛えられて、片足でバランスを取るポーズの数々も、なんなくこなせるようになったのだけど、この「木のポーズ」だけは例外だった。立っている方の足や、体は真っすぐに、体幹を保って立てるのだけど、曲げている方の足の裏を、立っている足の腿の辺りで支えることが出来ない。ずり落ちないように、曲げている足を、手で支えていればよいのだけど、手を離すと、曲げている足がずり落ちてしまう。

 

ずっと、長いこと、どうして他の人は、曲げている足の裏を立っている腿の辺りで固定出来るのだろうと不思議だった。私は、ヨガをする時は、裸足だけど、長丈のレギングをはいているので、レギングが滑るのかなぁと思っていた(でも、腿の隠れたレギングをはいていても、ちゃんと足を固定出来ている人も多い)それが、数か月前のこと、数十秒ほどだけど、曲げている足の裏を立っている足の腿の辺りで保つことが出来た。「今日は何で滑らないんだろう」と不思議に思っていたけれど、その後も、もっと長い時間や、反対側の足の裏を腿辺りで固定できるようになってきた。

 

そんな折に、他のポーズをしていてハタと気が付いたのは、今までは膝をグイっと曲げても、膝の裏にテニスボールが入るくらいは間が空いていたのに、今は、ふくらはぎと太ももが、ほぼピタリとくっつくようになっていて、明らかに膝の折れ方が違う。私が「木のポーズ」が出来なかったのは、膝周りが硬くて、膝が曲がらないからだったのだという事に気が付いた。

 

先日、見ていたテレビで、体が硬い人は筋肉の長さが短いと言っていたけれど、確かに、前は、膝をしっかり曲げようとすると、何かが引っ掛かって膝を曲げられないような感覚があったけれど、今はその引っ掛かりの感じが無くなっている。試しに、立って前屈をしてみると、なんと、手のひらが床に平らにつくところまで、するすると前屈が出来る。こちらも、前屈が出来ない時は、何かが引っ掛かっている感があったのだけど、今はその引っ掛かり感が消えている。

 

筋肉はストレッチをすることで、伸びるとのことだったけれど、運動を日常に取り入れて、10年程、やっと私の筋肉も伸びて来てくれているようだ。

 

 

私は、スポーツジムに行くのを日課にしている。でも、体を鍛えるのが趣味とか、好きだという訳ではなく、何処へ行くにもドアツードアで車で移動するアメリカに住んでいると運動不足になり、色々な健康障害が発生しやすい(とのことな)ので健康の為に仕方なく行っている。

 

でも、私は飽きやすい性格で、ジムで一人でトレッドミルに乗っていたり、筋トレマシンを使っていると直ぐに飽きてしまうし、出不精なので「行ける時に行こう」というスタンツだと、三日坊主にもならない、一日坊主になってしまうので、ジムで提供されているフィットネスクラスに参加することにしている。これなら、〇曜日の×時はジムに行く時間と、スケージュールを組むことが出来る。

 

私が通っているジムでは、色々なフィットネスクラスがあり、ズンバのような有酸素運動もあり、ウェイトを使っての筋トレのクラスなどもある。私は、ウェイトリフトはあまり好きではないし、日常生活に必要な以上の筋肉はいらないという考えなので、フィットネスクラスでは、有酸素運動とか、心拍数をあげる運動量のもの、他にはヨガ等のクラスに行っている。

 

先日、ふとしたことから提供されているフィットネスクラスのスケジュールを見てみると、アクアエクササイズのクラスが新設されていることを見つけた。随分、昔にアクアエクササイズのクラスを取ったことはあったのだけど、最近は、提供されているスポーツジムが減っていたこともあり、何十年も参加していなかった。クラスの時間帯も今の生活スタイルに合ったものだったので、参加してみることにした。

 

さて、クラスが始まる五分前ほどに、スポーツジムのプールサイドに行くと、プールの中には10人ほどのお婆さんが集っている。私もプールに入って、クラスが始まるのを待っていると、パラパラと他の人も集まってきた。しかし、参加者は全て、私より、30~40歳は年上だろうという感じで、結構の数の人は杖をつきながらプールサイドに現れた。

 

アクアエクササイズは、関節への負担も少なく、ウェイトではなく、水の抵抗で筋力をつけることを目指しているから、地上でやる運動よりも、体を壊す危険性が低いといわれていて、高齢者の筋力回復とか、ケガなどからのリハビリに良いと言われてる。クラスが提供されている、週日の午前10時からという時間を考えても、参加者はお年を召した方ばかりというのもうなずける。

 

でも、実際のクラスは、先生の言うことを忠実に、しっかり体を動かすと、結構な運動量になる。私は、陸上で運動する時は、足の関節に負担をかけすぎるのが怖いので、あまり飛び跳ねたりはしないのだけど、水の中だとそれを心配しないでよいので、結構真剣に飛び跳ねたり、テンポの緩めの曲に合わせての運動なので、手足も大げさに動かすことが出来る。そして、水圧で体が流され、体勢が崩れそうになるのを支えるために、体幹をしっかり保たないといけないのも、良い運動になった。

 

体の動きは、地上でやる有酸素運動(ダンス系運動)よりも、ずっと緩やかだけど、一時間のクラスが終わると「体中の筋肉を使った~」という感じがする。これは、筋肉痛になりそうだと思っていたのだけど、2~3日は特に筋肉痛にもならなかった。しかし、4~5日経つと、上腕、腿や肩回りに、なんとなく鈍痛が現れ始めた。やっぱりと思う反面、結構日数が経ってから、筋肉に疲労感を感じるなんて、随分年を取った気がする。

ピアノレッスンで、生徒には「最初から最後まで同じテンポで拍を取って」と言うけれど、私自身、同じテンポを保ってピアノを弾ける自身はない。私は、元々、ピアノを弾いているとテンポが、どんどん速くなってしまう人で、曲の始めと終わりでは、テンポが倍ぐらい早くなっていたなんて言うこともある。そして、テンポがどんどんと速くなっているから、始めは弾けていたのに、曲が進むにつれて指がもつれて転んでしまい、弾けなくなってしまうなんてことも、よくあった(その当時は、テンポが速くなっているという自覚がなかったので、何で、曲の後半になると転ぶのだろうと不思議だったのだけど、テンポが速くなっていたのが、原因の一つだと、後々気が付いた)

 

子供の頃は、メトロノームを付けて、練習をするのが、どうしても出来なくて(自分の中のテンポが狂ってきている自覚がないのだから、メトロノームに合わせるだけで、結構な労力を使わないといけない)メトロノームをつけて練習することは、殆どなかった(先生には、つけなさいと言われたけど、やらなかった)けれど、大人になってからは、これは不味いと、メトロノームを付けて練習するようになり、テンポを合わせるだけのメトロノームの使用法以外にも、色々な用途でメトロノームを使うようになり、このごろは、メトロノームを付けて練習するのも、苦ではなくなってきた。

 

私が、特に走りやすいのは、細かい音が並んでいる時や、音階のような動きが続いている時が多く、ハノンのような指の訓練でも、曲でも、メトロノームを付けて、どの辺りからテンポが速くなりやすいのかを確認するようにしている。そして、その後は、最初にメトロノームを付けてテンポを整えるけど、実際に弾く前にはメトロノームを止めて、最後(テンポが速くなりやすい箇所の最後)まで弾き、最後のテンポをメトロノームで測って、変化があったのか否かを確認したりもしている。

 

自分なりに、しっかりと認識して、直す努力を続けてきたせいか、最近では、前の様に、演奏中に走り出して、暴走してしまうという事は少なくなったと自覚しているけれど、ちょっと気を抜いてしまうと暴走する危険性は高いので、戦々恐々しながら弾いていることも少なくない。

 

それなので、私がレッスンを受けている時は、いつ、先生から「テンポがどんどん速くなっているから気を付けましょう」と言われるかなと思っているのだけど、そういう注意は受けたことがない。勿論、先生はテンポの崩れに対しも、ちゃんとチェックをしていてくれているのだけど、多くの生徒が走り出すところや、テンポがめちゃくちゃになってしまう所でも、すらすらと、テンポ感をちゃんと保って弾いているそうだ。先生は、私がオーケストラなどで、他の人とテンポを合わせて弾いているから、テンポ感が落ち着いているのではというのだけど、先生は、私がオーケストラの演奏のテンポにはついて行けずに、半分以上も弾いてないことは知らない。それとも、テンポについて行けずに、全部の音を弾けないから、拍の頭とか、小節の頭の音だけを拾って、そこだけ合わせて弾いているから、かえってテンポ感が養われたのだろうか。

 

そういえば、私がレッスンを付けている時も、生徒たちの演奏で拍がずれているのに気が付きやすくなっている。これは、私の生徒たちは、初心者から中級者が多くて、やっている曲も簡単だから、気が付くのかと思っていたのだけど、私自身の拍感が思っている以上に養われてきたのかもしれない。

 

まあ、原因は何にしろ、自分の演奏技術、スキルの向上したのだから、それは良しとしようと考えている(でも、気を抜くと、演奏中に走り出すだろうから「出来る様になった」と手放しに喜んでもいけない)

 

 

旅行から帰って来て三週間、続々とレッスンの再開をしているけれど、バイオリンのオンラインレッスンも、久々、旅行後初のレッスンを受けた。

 

オンラインレッスンは、一度のレッスンが終わると次のレッスンを予約する。普通は、レッスン後すぐとか翌日とかに予約の日程を入れるのだけど、旅行の予定が入っている時は、旅行から帰ってきてから予約を入れる。今回の旅行後は、他のレッスンが立て続けに入っていて、そちらへの練習であたふたしていて、オンラインレッスンの予約を入れることすら忘れていたのだけど、ようやくその予約を入れて、レッスンという運びになった。

 

オンラインレッスンでは、ちょこちょこと色々な課題が出ていて、一度のレッスンで見てもらえない課題もあり、ここ最近の数回はハイポジションの練習や、ビブラートのエチュードは見てもらっていなかった。見てもらってはいなくても宿題は宿題なので、練習を続けてはきたのだけど、飽きやすい私の事で、練習しているうちに面倒になってしまい(練習を続けても、常に上達し続けているという感覚がないのも、練習が面倒になってしまう原因)結局、レッスン前に急ごしらえで復習していた。

 

ハイポジションの練習は、音階練習としてもやっていて、今回の課題の後にも、アルペジオにしたりするようなパターンのエチュードが教本には続いているのだけど「そこは自習してもらって、その次のページの(ハイポジションで弾く、短い)曲に入りましょう」という運びになった。

 

それと同時に、ここ半年以上は取り組んでいただろうカイザーも卒業となり、次のエチュードに移ることになった。原本のカイザーは長いので、それぞれのエチュードの真髄を短かく、コンパクトにまとめている「やさしいカイザー」を使い始めているのだけど、それでも、一ページくらいある新しいエチュードが、今回の宿題となった。

 

他にも、チャイコフスキーのアンダンテカンタービレは、まだまだ練習を重ねないといけないし、ビブラートの練習のエチュードも、メンデルスゾーンの曲の数フレーズをアレンジしたエチュードになっていて、私にとってはエチュードというより曲。私は、無機質な感じで弾いていってしまってよいエチュードは比較的得意なのだけど、曲を表現するとなると、途端に躓いてしまい、「なんだかエチュードっぽいですね」となってしまう。今回の宿題は、なんだか曲ばかりで荷が重い。もしかしたら、先生も、私には、今まで色々習得してきた技術を曲の表現として、どうやって使って行くかという技術が欠落しているのをわかって「これからは曲の練習を」というのが先生の意向なのかもしれない。