万世橋とわたし(神田)のブログ -74ページ目

どっちが飼っているのか

去る初夏の日、私、石川は忘れられない光景を目撃した。

昼下がりの静かな路地で、彼は寿司屋の入り口から

暇を持て余した退屈そうな足取りで出てきた。
透き通るように白い被毛は、綿飴のようにフワフワとなびき

それは彼の栄養状態が充実していることを物語っていた。

ねこキラキラ
すぐ鼻の先のカウンターで、店主がいそいそと

夜からの営業の準備をしているにもかかわらず、

互いにとりたてて相手に注意を払っていないことから

彼らの間に信頼関係が存在することは明らかだった。

ポール・ギャリコは、人間が猫を飼っているのではなく、

猫が人間の家を乗っ取っている、と表現した。
そう、まさに私が見た彼は、寿司屋の大将を逆に飼い慣らして、

マグロや鯛をまんまと貢がせ、あの見事な毛艶を手に入れているに違いない。

きんぎょ
一体どのようにして彼は、あの地位を得るに至ったのであろうか。

富貴を欲しいままにするのは人間だけとは限らない。
彼がこの地球上で最も成功した生き物であることに

疑いの余地はないであろう。にくきゅう王冠


仮設住宅 家電六点セット

皆さんでしたら、何を挙げますか?


私は、家電六点セットと聞いて、

冷蔵庫、洗濯機が現代的必須アイテム。

あとは、レンジ、炊飯器、テレビ、掃除機

かなと思いました。

しかし、掃除機ではなく、エアコンでしょう!!

との声は多く、

確かに、開け放つことができる余裕の空間の中に生まれ育った地域の方々にとって、

避難所生活を経てようやくプライバシーの確保ができる仮設住宅に移っても、

あの密集建築物において窓やドアを開け放っていてはプライバシーも何もない。


なので、エアコンは確かに必需と自分なりに納得しました。


しかし!!

なんと電気ポットの模様


たまげました。

お湯は、必ずしも電気によって調達しなくてもよいのでは???

ならば、残りの一つで欲しい家電は、みなさんでしたら何でしょうンー


中野

行ってきました!!大船渡。

蘇我中おやじの会のSさんからのつなぎで、

Sさんの勤務先の先輩にあたるOさんが世話役を務める碁石地区コミュニティセンターに、現段階での要請の一つ、

「夏物衣料」

を搬入するべく、行ってまいりました、大船渡車


この度は、蘇我中おやじの会、生浜西小父の部のほかに、

Sさんと避難所のOさんとを結ぶ勤務先の方々にも多くのご協力をいただきました。


内容別に圧縮梱包した物資を車体が沈むほど積み込んで

土曜の18時過ぎに地元を出発し、

日曜朝方4時頃現地に入りましたが、

海岸線から10キロはあるのではないかという地点には既に建築物の大規模な破損が見られ、

その災害の凄まじさを物語っていて、

津波の破壊に見舞われた家屋とそうでない家屋との地理的な紙一重の現状も目の当たりにしてきました。

海岸線は、もちろん地盤沈下から道路も陥没気味で、海面がすぐそこに迫っていました。

でも、大船渡はそれでも、まちはある程度残っており、瓦礫の撤去は相当程度に進み、

仮設住宅も件数は伸ばしているようで(現地の方のお話から)、

碁石地区コミュニティセンターの避難所は今月で解散する見込みもある模様です。

ただ、そうはいっても、被災された方々の収入源や生活についての安定確保を意味するものではありません。


碁石地区コミュニティセンターは、2トップ体制により、重責を一人に負わせることにせず、

また、センター内自治を各部門担当者のリーダーを定めることにより、

組織的に協力体制を整備することで全体機能を構成しておりました。

そのことは、取り上げるべき事例との評価でしょうか、新聞記事にも紹介されたそうです。

そして、部門リーダーの選任については公正に、適材がしっかり適所に就くことで全体理解を得ているようでした。これは、常日頃の人間関係から、地域の方々の人となりをよく知っておられたことで実現できたことのようです。

一方、他避難所におけるそのトップの方は誠実に自治に務めていても、さまざまなトラブルが生じてしまい、

その手腕に対してよい評価をされない状況も存在する現状を伺いました。

そして、行政から「自治マニュアル」といったものが配布されたのは、既に避難所が相当消滅した最近のこととのこと。

阪神淡路大震災において当事者の皆様が苦心して編み出された自治構成事例は、

残念ながら活かされたとは言えないようです。


私達の圧縮パッケージで搬入した物資は、不要なものは回収して帰る算段でありましたところ、

諸事情から、搬出したそのままで置き去ることとなり、いささか不安はありましたが、

大船渡市のある、商業施設において

「ご自由にお持ちください」

というコーナーの存在を見て、これなら、碁石地区の一団体では不要でも、他の方に利用できる道が存在すると言うことで、いささか安堵し、

更にはその商業施設への問い合わせから、今後も、当方から直接生活関連物資送付を可能とするつても築くことができました。


さきざき、どのような関係が望ましい様相であるのか、

定まっているわけではありませんが、

できる活動を続けてまいりたいと考えております。


中野