そばにいてこそ
7月ですね!
今年の七夕こそ、雲のない星空を眺めたい石川です
これまで私自身も全く想定していなかったのですが、
夏のうちに拠点を実家のある三河に移すことにいたしました
今の私が最も恐れているのは、上京して知り合った皆さまとの
心理的な距離が広がってしまうことです
だから、コンスタントに東京に出没したいと思います。
みなさんも、ことあるごとにお声かけくださいね
高性能なネットワークが普及しつつある時代にもかかわらず、
私はその場に居合わせることの重要性を、今更ながら痛感しています。
電話やWeb上で交わされるコミュニケーションでは
私たちは言語ひとつひとつに、殊更(ことさら)に意味を持たせようとします。
ところが、一緒にいる人の表情の様子や、
何気なく発せられる言葉からひらめきが生まれる経験は、
空間を共有している者同士にしか味わえないダイナミズムです
御託を並べるまでもなく、やっぱり会うのが基本ですよねっ。
今後とも末長く、よろしくお願いいたします
ソーシャルキャピタル研究会
そして、昨日。
岩間夏樹先生を中心としたソーシャルキャピタル研究会の第三回がありました。
テーマはいくつかあげられているのですが、大括りに申し上げますと
「大震災後の社会学的事象について」と言うことにでもなりましょうか。
石川さんが調整役をしてくださり、これまでとスタイルを変えて、飲食をともにしながらの研究会となりました。
学生6人の参加で、なんと、6ゼミ生の出席です(石川さんとHさんは、めでたくこの春に卒業されておいでですが)。
それぞれの自由奔放、、、、ではなくて、自由闊達な議論をちゃんと方向付けてくださる岩間先生の手腕に、改めて恐れ入りました。
また、当日の私にとっての最大のキーワードは、
岩間先生の
「日本人の美意識が暴動を抑制した」
との仮説。
本日のMSN産経ニュースで
「香港市民の日本人への好感度が東日本大震災後、急上昇したことが香港大の28日までの世論調査で分かった。日本人に好感を持つと答えた人の割合は60%に上り、対象となった世界16カ国・地域でトップ。被災しても冷静に秩序だって振る舞う人々の姿は香港でも大きく報じられており、好感度アップにつながったとみられる。」
とあるとおり、震災後からこれまで、政治については問題視されること多々ありますが、日本国民のパニックに陥らない全体像は世界的におおむね好感の報道であったように把握しています。
そして、何より誇らしいのは、まさに被災のその時点において、
国籍の別なく皆さんで生きるために力を携えてくださっていたこと。
個別的な暴動、略取などの事実もあったと聴いておりますが、
これが全体行動につながらなかったのは、やはり
「それを行う自分でよいのか?」
との美意識に基づく自制であり、
また、
日本中が被災地に対して自分の出来る努力をしたいと考えるのも、
同じく美意識に基づく発意なのではないかと理解でき、
岩間先生の仮説は私にとっては腑に落ちるものでした。
その後、言語的な情報不足の問題は取りざたされ、そのことが多くの外国人の方々の不安をあおって離国を増大させた一因ではないかとの分析も聞いてはおり、問題が皆無ではないことは今後の課題とすべきでしょう。
それにしても、昨日の研究会において私の発した失言の数々、
つくづく、政治家じゃなくってよかった~
と感じた次第です。
そして、岩間先生、団体の「機能集団と共同体」の表裏一体の危うさなど、さまざまな含蓄あるお話を有難うございました。
ここで、重大な変化が。
急ではありますが、石川さんが転居されるとか。
一昨年、黒田先生のソーシャルキャピタル論で石川さんらと一緒のチームを組んで
「谷根千のまちネコはソーシャルキャピタルの構築に重要な役割を果たしている」
との仮説を設け、検証と考察を期末レポートとしましたが、
これまで石川さん自身が個人的に継続的になされていた谷根千まちネコの経過観察から、郷里の三河のネコちゃん観察へと、
個別事例から一般理論への検証の一歩を築くことになりましょうか。
また、先ほど、石川さんより、
「そういえば、ブログ開設一周年記念ですねー!!」
とのメール。
恥のかき捨ても乗り越え、
それなりの足跡を残したものだと、
お互いに感慨深く、振り返ったり致しました。
もともと、4人で曜日担当でブログを構成しようと決起集会的なイベントも経たのですが、諸事情が実行を許さず、
結果的に石川さんと私の二つ巴で進めてまいりました。
福田さんの飛び入り参加もいただきましたが、
当初描いていた多くの方々の意見表明の場となることはなかなか難しく、
また、三井氏の万世橋駅跡地利用についての論文紹介もまだ半ばです。
さまざま、私の不徳の致すところでありますが、
懐深い、教養に満ちた石川さんがいつも支えになってくださいましたこと、
また、ブログ参加なさらなくとも、秦さんや馬奈木さんには別の面でサポートいただいておりましたことも申し添えたいと思います。
そして、これからまた新たな展開を迎える石川さん。
これまで通り、ブログ更新を担当くださるとのこと
遠くなりましても、これからのご活躍の様子が伺えるものと、
今から楽しみです。
ソーシャルキャピタル研究会の第4回を三河で開催するって言うの、アリかも!!?
中野
岩手県大船渡市碁石海岸
物資の搬入も終えた後、
碁石海岸をぜひ見ていくようにと、センターのOさんにご案内をいただきました。
昨年11月の青森岩手弾丸ツアーの際に訪ねたSちゃんも、物資の搬出を手伝いに来てくれ、碁石海岸にも同行してくれました。
コミュニティーセンターから10分ほどの道のりでしたでしょうか。
碁石海岸は陸中海岸国立公園南部地域を代表する景勝地とのこと。車を降りて遊歩道を歩き始めてまもなく、
を発見
さっさと背を向け、一目散に草むらに逃げられ、意気消沈の中野。
とぼとぼと林道を抜けたら、
そこには紺碧の海、点在する切り立った岩の数々とそこにぶつかる白波が目に飛び込みました。
関東はどんよりした日々でしたが、
東北が梅雨に入る直前でしたので、初夏を思わせる陽気でもあり、
この色のコントラストは、実に見事に美しい
津波時の海水に負けてしまったのか、多くの赤松の葉が部分的に枯れきている様子が気にはなりましたが、
それを除けば、
美しく見渡す限り凪いだこの海が、あのような災害を引き起こした海と同一と考えるのは本当に難しい。
しかし、人間は海に限らず自然を支配できるわけはなく、
自然に対して畏怖の念を忘れてはいけないのだと言うとことを心に刻みました。
「乱曝谷(らんぼうや)」、「雷岩」と呼ばれる断崖や初夏にウミネコが繁殖する「千代島」、
崖上の松林を行くと、小さな古い灯台があり、その下には丸く突き出た展望台が設けられていました。
この展望台は、地元民のSちゃんも大好きな場所とのこと。
広々と見渡す展望台からは海、点在する岩、木々の緑、湾の向こうから続く海岸線に、
波しぶきの音と、数え切れないウミネコのにぎやかな声。
千葉県の突端銚子市にある「地球が丸く見える丘公園」展望台からのパノラマ風景も見事と思いましたが、
それとはまったく趣を異にした景観でした。
その跡、車で少し移動して穴通磯(あなとおしいそ)もご案内いただき、碁石地区コミュニティセンターに戻って、Oさんとはお別れを致しました。
別れしな、
「この自慢の海岸を、皆さんが訪れてくれるよう、復活しますよ」
との、力強いお言葉を聞かせていただき、
そのときには、私たちもまたこの地を愛する者として、
きっとお客さんとして訪ねようと心に決めました。
そのあと、Sちゃんとは「お魚センター」で復興海鮮ラーメンを一緒に食べて、
お土産の「かもめのたまご」をたくさん購入し、
昼過ぎ、
千葉への帰路に向かいました。
高速道路千円の最終日と言うこともあり、
イマダカツテナイ東北道の大渋滞
運転手が3人いて、本当によかった
中野