岩手県大船渡市碁石海岸
物資の搬入も終えた後、
碁石海岸をぜひ見ていくようにと、センターのOさんにご案内をいただきました。
昨年11月の青森岩手弾丸ツアーの際に訪ねたSちゃんも、物資の搬出を手伝いに来てくれ、碁石海岸にも同行してくれました。
コミュニティーセンターから10分ほどの道のりでしたでしょうか。
碁石海岸は陸中海岸国立公園南部地域を代表する景勝地とのこと。車を降りて遊歩道を歩き始めてまもなく、
を発見
さっさと背を向け、一目散に草むらに逃げられ、意気消沈の中野。
とぼとぼと林道を抜けたら、
そこには紺碧の海、点在する切り立った岩の数々とそこにぶつかる白波が目に飛び込みました。
関東はどんよりした日々でしたが、
東北が梅雨に入る直前でしたので、初夏を思わせる陽気でもあり、
この色のコントラストは、実に見事に美しい
津波時の海水に負けてしまったのか、多くの赤松の葉が部分的に枯れきている様子が気にはなりましたが、
それを除けば、
美しく見渡す限り凪いだこの海が、あのような災害を引き起こした海と同一と考えるのは本当に難しい。
しかし、人間は海に限らず自然を支配できるわけはなく、
自然に対して畏怖の念を忘れてはいけないのだと言うとことを心に刻みました。
「乱曝谷(らんぼうや)」、「雷岩」と呼ばれる断崖や初夏にウミネコが繁殖する「千代島」、
崖上の松林を行くと、小さな古い灯台があり、その下には丸く突き出た展望台が設けられていました。
この展望台は、地元民のSちゃんも大好きな場所とのこと。
広々と見渡す展望台からは海、点在する岩、木々の緑、湾の向こうから続く海岸線に、
波しぶきの音と、数え切れないウミネコのにぎやかな声。
千葉県の突端銚子市にある「地球が丸く見える丘公園」展望台からのパノラマ風景も見事と思いましたが、
それとはまったく趣を異にした景観でした。
その跡、車で少し移動して穴通磯(あなとおしいそ)もご案内いただき、碁石地区コミュニティセンターに戻って、Oさんとはお別れを致しました。
別れしな、
「この自慢の海岸を、皆さんが訪れてくれるよう、復活しますよ」
との、力強いお言葉を聞かせていただき、
そのときには、私たちもまたこの地を愛する者として、
きっとお客さんとして訪ねようと心に決めました。
そのあと、Sちゃんとは「お魚センター」で復興海鮮ラーメンを一緒に食べて、
お土産の「かもめのたまご」をたくさん購入し、
昼過ぎ、
千葉への帰路に向かいました。
高速道路千円の最終日と言うこともあり、
イマダカツテナイ東北道の大渋滞
運転手が3人いて、本当によかった
中野