ソーシャリゼーションの育成
また、岩間先生に逆おもてなしを受けてしまって、本当に恐縮です

でも、
木漏れ日に囲まれ、草木の香りに包まれ、
夜には暗闇と静寂を体感し、
またあんな機会があるのも、とってもいいなーーー・・・なんて大それた考えも無くなかったりして

さて、
「ソーシャリゼーション」=社会化
について、本日の出来事と絡めて申し述べます。
本日11日、秋葉原UDXの4階ギャラリーで行われたNGOプランジャパン主催の
「未来を写そう!」プロジェクト
子どもたちが語る、被災地の絆と希望
活動報告会を聴きに行って参りました。
会場に入って数点の写真展示を見たところで無防備にインタビューされてしまい、
カメラとマイクを向けられて頭の中真っ白でアセアセ

取材の方、どうぞ遠慮なくカットして下さい〈m(__)m〉
プランジャパンの「子どもメディアプロジェクト」により
宮城県被災地の石巻開北小学校、女川第二小学校の児童が写真に収めた日常には、
避難所や地域の皆様、学校の友人や学校生活、自衛隊員やボランティアの方々への親しみ、生まれたばかりの姪っ子の可愛さ、愛猫、愛犬の愛おしさなど、
すべて震災前に元通りの日常が実現することには困難が山積ですが、
ハード面はさておいて、意識は今までと変わらない日常!とのたくましさが感じられました。
同じく宮城県七ヶ浜中学生の作成した映像では、
子どもたちの問題意識をテーマに
防災意識に潜む侮り
具体的な不備の検証
など、視野の狭い中学生テリトリーでまとめるのではなく、
街を構成する一員としての意思が感じられました。
小学生のお子さん達、中学生のお子さん達、それぞれ、写真、映像との表現方法の違いは有りますが、
心の向く行方が何なのか、
一人一人或いはみんなで表現する機会を得られたことは、
今はまだ混沌とした把握かもしれませんが、
これからの彼等の様々な場面における発意に繋がる意義深いものになるのではないかと察せられます。
そして、これまでと今をしっかり見つめ、明日何をするべきか進んで行く後押しにも。
このプランジャパンがかつてスマトラ地震の際に子どもの活動グループ作りを支援し、
「子どもメディアプロジェクト」映像を作成する際にリーダーとなった、
ご自身そばにいた身内を津波で奪われた、
今は18歳のソバーナス・パキリサミさんもお招きし、当時のお話をうかがうことができました。
また、その当時の映像を拝見しました。
その映像の中で、7年前のまだあどけない顔をしたソバーナスさんが
「子どもたちにも社会に貢献する力があると信じている」
とのコメントをされていました。
そして、この地域では実際、子どもたちは自分の意見が尊重されているとの実感があるという言葉がありました。
七ヶ浜町では、五つの小中学校が集まってまちづくり施策を提案する
「ふるさと子どもゆめ議会」があり、
町長も、町の将来を担う人達の提案に丁寧に答弁するなど、
子どもたちが議会形式で発言する機会が設けられ、その意見が尊重されているとのこと

近い将来を担う子どもたちが意思をもって街づくりに参加できることが
今の復興期に一番大切な中核となるべき!!
と、個人的には思っています。
そして、大人は、その未来像への技術面・能力面での助言と協力の役割を果たすことが求められている。
殊に、原発のような取扱に重大な不備が問われる問題は入念な世代格差無い議論が必要です。
ただし、
メリットのみを洗脳するかのようなかつての授業的内容の開示ではなく、
原発があること・無いこと双方のメリット・デメリットを全てまな板に乗せることは責任ある判断・決断のために必須です。
その上で、子どもたちを将来の街の主役と認めて議論を重ねる必要があります。
そして、願わくはこのような体制が震災後の復興、ひいては、日本の将来を築いてほしい。
だって、政治はお粗末、
自治体にも、クリティーバの旧市長のような合理的な都市計画、機転の利いた実践を手がける
(詳細は、服部圭郎『人間都市クリチバ』学芸出版社、2004年をご覧ください)
人は、そうそういなそうな...。
とすれば、地域に育つ子どもたちが地域とともに成長することが、足元を固め、ゆるぎない地域力を蓄えることにつながるとの期待感があります。
先の話(石川さんの述べる内容)に戻ると、
「ソーシャリゼーションを促す場」
(ソーシャリゼーション=『個人が所属する集団の構成員として必要な、規範・価値意識・行動様式を身につけていく過程(ほぼ大辞林より)』)
については、近年、家庭、教育機関、地域、社会のいずれにおいても、
多くの場面で子どもがソーシャリゼーションを身につける芽を摘んできたのではないでしょうか。
それにより、ソーシャリゼーションを重要視しない年代を排出し、
今その結果たるソーシャリゼーションの欠如を問題視しているような事態に思えてならないのです。
これは、虐待の世代間連鎖に通じる現象です。
いつくしみ育てられた記憶の無い親が、自分の経験と理解の中で子どもと接することに由来すると言うのが、児童虐待の世代間連鎖とされているという私の理解です。
つまり、
知らないことは、描けない。
しかし、多くのものが失われた今だからこそ、
「これまでつまれてきた芽」=「子ども達の発意」
を社会に反映させることが可能なのではないかという視点も存在します。
子どもが育つその段階は、将来の礎です。
そして、成長のいかなる場面もソーシャリゼーションを促す場なのです。
大人の思い通りの子どもの支配によって失敗することなく成長させることが成功ではなく、
如何に子どもの多くのチャレンジを受け入れ、大人と子どもが一緒に方向性を模索するかが、
地域を愛し、持続、発展の原動力につながるのではないでしょうか。
そして、自分ばかりの利得でなく、人ばかりの利得でなく、
他者と自分が共存できる社会を大切に思う、『三方よし』の理念に通じますね。
失敗の仕方を知らない大人しかいない世界、コワッ

こんなことを思いながら、本日の報告会を伺ってまいりました。
そして、本筋から外れるのですが、
私が報告会の最中にぜんそくの咳が止まらなくて困っていたそのとき、
お隣のご婦人が背中をさすって、手足に咳を止めるツボがあることを教えてくださいました。
その方が、東京直下型地震における避難体制の不備について大変危惧をしておいでであり、
9月23日11時から早稲田大学において地元商店街とのコラボで直下型地震のシュミレーションとその場面での対策について無料セミナーがあることを出来るだけ多くの方々に知っていただきたく、配信しているとお話しされていました。
感謝の気持ちをこめてこのことを当ブログで周知したいのですが、今の時点、その情報の確認が取れておりません
詳細がわかり次第、改めて掲載したいと思います。
なにか、ご存知の方がいらっしゃいましたら、
どうかご一報いただきたくよろしくお願いいたします。

中野
ソーシャリゼーション
石川です!
ソーシャル・キャピタル研究会合宿@河口湖〈岩間山荘〉から
帰ってきました(本当は帰ってきたくなかったです!)
想像を絶する美味しさの、めくるめく極上のおもてなしを、
岩間夏樹先生ご自身から受け、私は危うく研究会のなんたるかを
忘れるところでした
岩間先生、快適な滞在を賜り、誠にありがとうございました。
今回は、合宿での岩間先生のお話からタイトルを取らせていただきました。
「ソーシャリゼーション」=社会化
個人が所属する集団の構成員として必要な、規範・価値意識・行動様式を
身につけていく過程のことです(ほぼ大辞林より)。
このソーシャリゼーションを促す場はどこにあるのか?
かつて有力であったのは、家庭、地域社会、学校、企業であったわけですが
現代ではそのどれもが機能不全ぎみとなっていると言えましょう。
私たちは、社会化の機能をどこに求めればよいのでしょうか。
新たな場の創造が必要なのかもしれません。
そんな命題がぐるぐると頭の中でめぐり続け、
それでも涼しい夜に、ぐっすり眠ってしまうわけです
神田須田町
あれよあれよと、週末になってしまいました
SC研合宿、未知の世界でウキウキです
武藤ゼミはマンモスと言うこともあり、合宿形式はちょっと難しい面があろうかと思います。
そのかわり、元来山がお好きな武藤先生、今週末も高尾山ハイキングの参加者募集をしてくださいました。
が、私が大の努力嫌い。マラソン、山登りは敬遠の口です
(とはいえ、小学生時点で富士山登頂は果たしていますし、
部活合宿で山中湖畔(砂地)ランニングも経験アリです
)
となると、ゼミ的な合宿、ましてや岩間夏樹先生をはじめとする敬服する同期入学の方々(結局私以外の皆さま、修士取得済み)
との時間を過ごせるなんて有意義な時間、これはもう仕事放棄で参加です
石川さん、ご厄介になりますが、宜しくお願いいたします(・∀・)/
そして、三河って、そんない美味しい街だったんですね
やはり将来的に三河開催のSC研企画、お願いします~~~
ところで、10月にテレビ東京土曜日夜九時の「アド街ック天国」で須田町特集をするようです。
で、おそらくはすでに名物的な「神田庄之助」「福尾商店」「まつや」、「いせ源」「ぼたん」「竹むら」などの食の文化や、「柳森神社」、衣料品の「かわむら」、「万世橋と私」のブログで当初取材をさせていただきました「神田ラガン」さんのような看板建築とか千代田区の景観まちづくり重要物件あたりがメインに取り上げられると思われ、うちみたいな業種に日が当たるとことは難しいとは思うのですが、
そうは言っても須田町特集!!
2010-07-27のブログで紹介しましたように、かつての須田町の商業集積は、
繊維を抜きにして語れないのが地域特性です。
いまや注目の日暮里繊維街でも、
「紳士服関係はここ(日暮里)にないものは、神田須田町に行ってなければ見つからない」
とお客様に断言してしまうくらい、ステータスのある特性です。
(現に、そういわれてウチにこられたお客様がお出でです
幸い、イメージに適う品をGetして大満足で帰られました)
なのに、取材の方は、ウチを
「もしかしたら、カットになる可能性がありますが、ご了承ください!!」
といって去りました。
羅紗屋や附属屋抜きに須田町は語れないのになーーー
婦人服地の「孝富」、景観まちづくり重要物件に指定されている「鷹岡(株)」という羅紗屋さんや「山本」といった大所の裏地屋さんあたりを代表に紹介して終わりかな―――
中野