西武ライオンズタイムマシーン(第56回):1980年 土井正博 Part.1 | はっきりいってライオンズびいきでした。~西武ライオンズの記憶~

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★2019年5月6日(月)に掲載したブログのアップデート版です★

 

(1980年西武ファンブックより)

一塁ベースを守ることが決まり、連日特訓を受けていた。
バッティングは相変わらずの力強さ。
右に左にシャープな当たりを飛ばしている。
一発長打を秘めた破壊力もさることながら、ヒットエンドランを決める器用さも持っている。
プロ入り20年目を迎え、記念に何かタイトルをとりたいところ。
胸中ひそかに狙っているかもしれない。
チャンスに強いので打点王がピッタり。
きっとやってくれるに違いない。

 

【1980年の土井正博】
西武在籍:2年目(37歳)、背番号3
打撃成績:116試合、395打数112安打、打率.284(リーグ21位)、23本塁打、65打点、1盗塁

 

1980年は、開幕戦に3番・一塁手として先発出場し、開幕2試合目に早くもシーズン1号本塁打を放った。
4月18日対ロッテ戦でプロ通算1,000四死球を記録。
6月1日対阪急前期8回戦(西武球場)で、5回裏に山田久志から左前安打を放ちプロ通算4000塁打を記録。
7月1日対ロッテ前期13回戦(西武球場)で、8回裏に仁科時成から左越3ランを放ちプロ通算450本塁打を達成。

前半戦を打率.289、本塁打11本、34打点の打撃成績で折り返し、監督推薦で3年連続15回目のオールスターゲーム出場を果たした。

オールスター戦は3試合とも代打で途中出場するも計4打数無安打に終わった。


カルビー1980年 No.180 オールスター戦シリーズ34

後半戦は、8月11日対日本ハム戦でチーム23試合連続本塁打の日本記録タイに並ぶ16号本塁打を放った。
翌日の試合で田淵が本塁打を放ち西武がチーム24試合連続本塁打の日本新記録を樹立した。
チームの優勝争いが激しくなった8月以降も土井は打撃でチームの勝利に貢献。
8月30日対ロッテ戦では土井が3回裏に勝ち越し3ランを放ち勝利し、西武が首位をガッチリキープした試合もあったが、9月末から10月にかけて6連敗するなどチームは失速。
土井の打撃は終盤まで踏ん張り続けていたが、終わってみればチームは最後に優勝を逃し悔しいシーズンとなった。
それでも37歳という年齢ながら116試合に出場し打率.284、23本塁打の成績を残しクリーンナップの一角の役割を果たした。
シーズン中に通算本塁打で歴代4位、通算安打数で歴代5位(いずれも当時)へも浮上し、球界を代表するスラッガーの一人として更に名を上げたシーズンであった。

 

次回「1980年 土井正博 Part.2」へつづきます。

 

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