第2節、第3節のヴェルディの相手である水戸と京都が開幕戦で直接対決。そりゃあ見るしかない。


基本的な流れとしては、水戸は分かりやすいガッチリ引いてカウンター狙い。それを京都がどう崩すかという展開だった。


圧巻だったのは水戸カウンターの迫力。

そして運動量。

前半こそ引いて耐える時間帯の長かった水戸だが、後半30分以降は怒濤の攻め。あれは相当フィジカルをいじめ抜いていると感じた。

このサッカーをやられるとヴェルディも分が悪い。

開幕から2試合連続で完成度の高い露骨なカウンターチーム相手というのは、大分厄介なことだ・・・。


対する京都はというと、前線こそ怖い選手はいるものの、総取っ替えになった守備陣はさすがに厳しいようで、この敗戦で一気に自信を無くしている可能性が高い。特に3バックの穴、両サイドを簡単に突かれまくりだったし、例えディフェンスがついていても、1対1で仕掛けられると脆さを露呈した。


それから注目のディエゴだが、悪いクセである「ボランチまで下がってきてパス回しに参加」が出ていたので、あああいうときのディエゴがあんまり怖くないのは、我々は良く知っている(笑。

京都は次節の結果次第では、早々にチーム崩壊もあり得るのではないか。TMやPSMが上手く行っていただけに、この敗戦は尾を引きそうだ。



さて、最後に審判のジャッジングだが、やはりだいぶ流す傾向にあった。これは、期待して良いかもしれない。

基本ヴェルディの選手は審判の酷いジャッジに対しての抗議でイエローを貰う率が圧倒的に高いだけに、無駄なファウルが減れば当然抗議のイエローも激減するハズだ。このまま流す傾向に行ってくれることを望む。



次は水戸が相手か・・・手強いなぁ。

テツさん上機嫌でインタビュー受けてた。で、テンション上がって出たギャグは受けてなかった(笑。

水戸でテツさんのチャントが作られててビックリした。

遂に待ちに待った長い戦いが始まった。

2011Jリーグの開幕戦。


J1、J2揃って13:00キックオフの数試合が今終わった。

僕はというと、やはりJ1よりJ2のほうが大事。

まずは優勝候補筆頭のFC東京の視察としゃれこんだ。


FC東京×サガン鳥栖


この試合で最も気になったのが扇谷主審の笛の基準。

昨年のJ2では考えられないほど流す流す。

基本的に足が引っかかっても流す。

ボディコンタクトも流す。


マジか・・・?

というシーンが幾つもあった。


唯一の得点シーンもそれ。

ふわりとしたクロスに待ちかまえていたGKに激しく当たりつつ高い打点のヘディングで押し込んだ平山。

キーパーチャージというルール自体はなくなっていようと、ある程度キーパーは守られるポジション。

それがファウルでないとすると、基本手を使わなければどんなボディコンタクトもファウルにはならないと考えて良いのだろうか。だとすると一樹の重戦車ドリブルで相手DFが勝手に倒れるパターンもファウルをとられないことになる・・・。そうなればワクワクせざるをえないのだが・・・。


鳥栖の選手がPA内で相手をかわした瞬間に後ろ足を引っかけられてこけそうになったのがPKにならなかったのも追記しておく。昨年までならあれはほぼPKだったはずだ。



他の試合も見てみないとわからないが、この試合のジャッジ基準がデフォルトだとすれば、FC東京は楽勝でJ1に行くだろう。なにせ、J1から降格してきたチームが最も調子を崩すのが辛いジャッジやミスジャッジの連続によるものが大きく占めるからだ。今日の試合も今までのJ2基準ならドローか、鳥栖にPKが与えられて0-1という展開もあり得た。


とにかく、今日の扇谷主審の基準が、

今年のJ2基準なのか

ホームアドバンテージなのか

何かの力が働いたのか

扇谷だからなのか


今後数試合、注意して見てみたい。



あとはもう一つ。

味スタの芝、なかなか良好そうでした。

今期戦力まとめ最後はFW編です。


<FW>


9  平繁 龍一


「レンタルで加入。1トップの位置を試されているが、今のところ大きなインパクトは与えることが出来ていない模様。まぁTMでの使われ方を見ていると一樹の控え候補一番手だろうか。僕のイメージでは裏へ抜け出すのを得意としている印象。平にドリブルを付け加えたような選手だろうか。恐らく出番は結構あると思われるだけに、とにかくゴールに期待したい。」


11  マラニョン


 「甲府より待望の外国人助っ人。僕のイメージでは、劣化版アンリ。力強さよりは、するすると抜けていくドリブル。強シュートではなく、コントロールショットを狙うイメージ。そしてゴール前のチャンスでも味方がフリーならパスを出す・・・等。まぁなんというか、ヴェルディ向けな選手ではある(笑)。守備も外国人にしてはしっかりやってくれるイメージだが、マラニョンが入ると思われる左サイドの前任者が飯尾なので、守備では少々見劣りするのは仕方ないか。どうも河野や平本と好連携を見せつつあるとのことで、開幕戦から期待したいところだ。とにかくゴールを期待したい。一樹と共に二桁得点を。」


13  井上 平


 「今期一番崖っぷちに立たされているのは平ではないだろうか。松田監督が指揮した2009のラストに短期間でゴールを量産し、活躍が期待された昨期は結局0ゴールに終わった。練習の虫、努力の人で練習試合では点を簡単に獲るが、本番でなかなか結果が出ない。しかし必ずビッグチャンスは来る。ポジショニングは抜群なのだから、あとは決めるだけなのだ。1点獲れたら平は得点を量産する。そう僕は信じる。」


25  平本 一樹

 「やっぱり平本。1トップにはこの男しかいない。一樹がいるのといないのとでは、前線でのボールの収まり方が違う。ただ、今年はFWが多く加入したし、2トップを試しても良いのではないかとも思う。まぁどのみち一樹がFWの一番手であることに揺るぎはない。今年は15得点をノルマとして課したい。」


27  市川 雅彦  


 「川勝監督がアキレス腱を犠牲にしてまで獲得した(それとこれとは話は別)選手。大宮でも期待されていた若手の一人であるらしい。が、TMで何度か見ても未だに持ち味が分からず・・・。右のアタッカーで今のところ使われているが、果たして実力の程は・・・?。まぁ、川勝さんの眼力を信じてブレイクを待つとしよう。」


30  竹中 公基


 「今年唯一の一般の高卒加入。見る限り、身体がゴツい。即戦力とはいかないだろうが、ヴェルディユースで育ちにくい部類の選手として期待したい。恐らく林遼平のような選手だと思われる。」




<総括>

 FWが一気に増えた今期。しかし相変わらず1トップ適正があるのは一樹だけに見える。今期は2トップも視野に入れるべきかもしれない。個人的には平に期待したい。今年こそ結果を出さねば、ね。ゴール数では一樹とマラニョンで25点以上狙えるようなら、確実に昇格争いしていることだろう。その辺を目標にして欲しいところだ。

前回に続き、今期の戦力まとめ、MF編です。


<MF>


5  佐伯 直哉


 「不動のスタメンの一人。今期もその抜群のバランス感覚で中盤の守備を引っ張ってくれることだろう。怪我だけには気を付けてもらいたい。」


6  菅原 智


 「今期はコーチとの兼任の契約だという。昨期はもっぱら逃げ切り要員で、守備固めとして使われた。今期も同じ使われ方であろう。もっとも、守備職人っぷりは健在。守備的ポジションならどこでも出来るマルチさも相まって、出番は確実にあるはずだ。」


7  河野 広貴


 「昨期は可愛そうなイエローカードで出場停止が重なったりと、本人としては不本意なシーズンとなったに違いない。だがそういったものも良いかどうかは別として経験になったハズだ。本来はもっともっと出来るハズの選手。今期はよりチームの攻撃を引っ張る中心として期待がかかる。最低10ゴールがノルマ。それくらい課したほうが良い。期待したい。」


8  高木 善朗


 「33試合と、実はチームの中でも出場機会が多かった善朗。今期は完全なレギュラー定着を狙う。ただ、昨期よりもポジション争いは熾烈。同タイプの菊岡が最大のライバルかな。決定力と直接FKで違いを見せたい。そして何より、東京移転後のヴェルディで最も重要なキーちゃんの8番を託されたという事が今期の善朗への期待を物語っている。期待せずにはいられない。」


10  菊岡 拓朗


 「昨期は正直、期待していた程の活躍は出来なかった。本人も悔しい旨を幾つかのコメントに寄せていた。今期こそはそのポテンシャルを見せつけて欲しいところだ。期待したいのは中盤のパス回しの起点。ラストパス。そして機を見た前線への飛び出しだ。」


15  キム テヨン


 「岡山からレンタル。晃誠の穴を埋める人材候補の一人であることは間違いない。TMでの数試合を見た感じだが、守備はリーチの長さを活かし、まずまず。視野がそこそこ広く、サイドチェンジのロンパスも精度が高かったしミドルシュートのパンチ力も相当高かった。良い点は幾つもある。ただ、一つだけ気になったのは囲まれた時に軽くボールを失う場面が見られたこと。この部分が、才能があるにも関わらずJ2を渡り歩くハメになった要因なのかなと感じた。ただ、本当に良いものは持っているだけに急に化ける可能性はある。」


16  飯尾 一慶

 「川勝監督一番のお気に入りは、マラニョン加入で追われた左サイドのポジションからボランチを試される等、今期も相当に期待されているなと感じる。まぁ例年チームの潤滑油のようなプレースタイルになりつつあるので、そろそろそういう選択肢も考えられるのか、という感じ。もっとも僕の飯尾のイメージは、キープした瞬間の判断が遅いところがあるのではないか、と思っていたので、ボランチでパスの散らしがどれくらい出来るのかというのが不安材料だ。」


19  阿部 拓馬


 「昨期、デビュー1年目としては十分な働きをしてくれた拓馬。今期もとりあえずはスーパーサブとしての起用が濃厚だが、拓馬にはこのチームに欠けやすい「常に仕掛けるという気持ち」が備わっている。それがある限り必ず出番はあるはずだし、貴重な戦力であり続けるだろう。昨期見ていても、流れを変える選手としては一番手。今年は昨季以上のゴール数を目指したい。」


21  小林 祐希


 「ユース昇格組。昨期3試合程に出場したものの、あまり印象に残るプレーは残せなかった。しかしその悔しさとトップチームでの経験が祐希を成長させた。今期は満を持してJ2に殴り込みをかける。持ち味は何と言ってもその左足の精度。今後のヴェルディを担って貰わなければ困る選手。今期のチームのミッションの一つとして、この小林祐希の育成を挙げたい。出来れば晃誠の抜けたボランチに定着してくれれば、と思う。」


29  喜山 康平


 「戻ってきた元ユース組。岡山ではチーム事情的にボランチで多く使われ、結局アタッカーとしての本分はどこへやら・・・。ヴェルディでも今のところボランチで試されているようだ。晃誠の後釜を狙う一人だが、果たして川勝監督がチョイスするのは誰になるのだろうか。」


   アポジ


 「電撃加入したブラジル人。飯田産業さんあざーす。本職は右SBという話もあるが、恐らく使われるのは前目だろうと予想。正直見てみるまでわからない。さて、当たりかハズレか・・・。前者であることを祈ろう。」





<総評>

 とにかく晃誠の穴埋めが誰になるのか、そこが一番の焦点。TMを見る限りではまだまだ穴がポッカリ空いているように見えた。ただ、アタッカーは充実。色々なタイプの選手がいるし、誰が出てもそれぞれ期待値がある。誰がスタメンを勝ち取るのか、楽しみだ。

開幕まで一週間を切り、そろそろ今期の戦力を自分なりに

まとめてみたい。

まずはGK・DFから。



<GK>


1  土肥 洋一  


 「不動の正GKは今年も健在だろう。この人に幾度も助けられることになるハズ。土肥に期待することはただ一つ。怪我なく1年間乗り切って欲しいということだけ。」


26  柴崎 貴広


 「第2GKは今年も柴崎か。無難さはある。が、それ以上の仕事が出来るイメージはない。キックの拙さも怖さがある。年齢も年齢なだけに、奮起に期待したい所だ。」


31  キローラン 菜入


 「ユースから昇格したてで、恐らく今期の出番はないと思われるが、まずはプロの水に慣れるシーズンにして欲しい。土肥が今後何年出来るのかわからないだけに、若手には常に期待したい。」


34  新井 章太


 「大卒新人。入団会見の時からその明るいキャラクター性で目立つ。恐らく今期は第3GKであろう。TM等で見る限り、コーチングの声もでかく、義成を思わせる。アピール次第ではベンチに入れる時があるかもしれない。」



<DF>


2  福田 健介


 「不動の右SBに成長した今期は、アシスト数のこだわりを持ってやって欲しい。昨年築いた安定感に+αを」


3  吉田 正樹


 「昨期中盤まではスタメンだったが、その後バウル等曰く「ギャグ共々伸び悩み(笑」 だとか。今期は森の加入により出番は昨期より少なくなりそうだが、運動量を武器にアピールを続けてもらいたい。」


14  富澤 清太郎


 「頼れるキャプテン。昨期はバウルのように隙あらば怒濤の様に攻め上がってチャンスを作る動きも修得。年々レベルが上がっている。警告も開幕4試合連続で貰ったのはチームの出来的に目をつぶるとして、その後は例年より少なく、クリーンな守備も実践出来ていた。今年もその調子で!」


17  土屋 征夫


 「もはや何も言う必要はない。男の中の男。怪我だけには気を付けて。」


18  森 勇介


 「戦力としては確実にJ1級。すでにTM等でもその存在感は際だっているようだ。問題視される素行不良も、やんちゃの多い我がヴェルディでは以前より目立たなくなると思う。むしろ河野や飯尾をなだめる場面も見られるカモ・・・。森の攻撃力を活かす為、今期はよりサイドからのクロスに走り込む人数を増やさなければ勿体ない。」


20  深津 康太


 「JFL町田から完全移籍で加入。TMで見る限り、結構期待できる。本格的なCBだ。高さもあるし意外と前に勝負出来る。タックルも深い。ただ見ていて不安に感じたのは、手を必要以上に使ってしまう部分。昨年から手ファウルを徹底してとる仕様になっているので、PA前等で無駄なファウルをしなければよいのだが。」


22  和田 拓也


 「昨期終盤にはボランチも経験。意外と安定感があったことで、佐伯のバックアップとしても期待出来る。本職のSBは森の加入で一気に層が厚くなっただけに、今年はボランチで勝負か。元々攻撃での思い切りの良さもあるだけに、ボランチでも守備以外で一つ武器が欲しい。」


23  高橋 祥平


 「深津の加入により、今まで3番手だったCB争いも激化。そろそろ自分のプレースタイルの確立がなされても良いのではないか。期待しているだけに、頑張って欲しいのだが、イマイチ殻を破れない。今年は刺激も多いだろう。腐るか、頑張るか。それは祥平次第。一つだけ言えることは、川勝監督は見ている、ということ。」


24  キローラン 木鈴


 「ユース昇格組。高さがウリのCB。素材としては間違いなく良い。あとはそれをどうプレーに活かしていくか。飯田のようにならないことを願う。将来を担う戦力なだけに、大事に育てたい。」


28  高野 光司


 「ユース昇格組。木鈴とはユースで不動のCBコンビを築いていた。戦術理解度が高い選手、というイメージだが、175cmとややCBとしては身長が物足りない。SBやボランチ転向も視野か。ただ、その身長のハンデを乗り越えて昇格を勝ち取ったのは実力がある証拠。どう化けるか楽しみな選手。」




以上、2011シーズンGK・DFのまとめでした。

総括としては、昨期より確実にどのポジションも層が厚くなったということ。

中でも森の加入によりSBのレベルが飛躍的に上がった。

SBだけとればJ2No.1だと胸を張れる。

CBも深津が即戦力。

警告の多いポジションなだけに、今まで祥平しかいなかった計算できるバックアップが出来たことは非常に大きい。余剰戦力も少なく、一年間戦いきるには良い陣容ではなかろうか。


今年もまずは安定したDF力が求められる戦いが続くハズだ。

昨期のように1-0で勝つ試合をいかに増やせるかが昇格への鍵になる。

DF陣には昨期以上の安定感を期待したい。