前回に続き、今期の戦力まとめ、MF編です。
<MF>
5 佐伯 直哉
「不動のスタメンの一人。今期もその抜群のバランス感覚で中盤の守備を引っ張ってくれることだろう。怪我だけには気を付けてもらいたい。」
6 菅原 智
「今期はコーチとの兼任の契約だという。昨期はもっぱら逃げ切り要員で、守備固めとして使われた。今期も同じ使われ方であろう。もっとも、守備職人っぷりは健在。守備的ポジションならどこでも出来るマルチさも相まって、出番は確実にあるはずだ。」
7 河野 広貴
「昨期は可愛そうなイエローカードで出場停止が重なったりと、本人としては不本意なシーズンとなったに違いない。だがそういったものも良いかどうかは別として経験になったハズだ。本来はもっともっと出来るハズの選手。今期はよりチームの攻撃を引っ張る中心として期待がかかる。最低10ゴールがノルマ。それくらい課したほうが良い。期待したい。」
8 高木 善朗
「33試合と、実はチームの中でも出場機会が多かった善朗。今期は完全なレギュラー定着を狙う。ただ、昨期よりもポジション争いは熾烈。同タイプの菊岡が最大のライバルかな。決定力と直接FKで違いを見せたい。そして何より、東京移転後のヴェルディで最も重要なキーちゃんの8番を託されたという事が今期の善朗への期待を物語っている。期待せずにはいられない。」
10 菊岡 拓朗
「昨期は正直、期待していた程の活躍は出来なかった。本人も悔しい旨を幾つかのコメントに寄せていた。今期こそはそのポテンシャルを見せつけて欲しいところだ。期待したいのは中盤のパス回しの起点。ラストパス。そして機を見た前線への飛び出しだ。」
15 キム テヨン
「岡山からレンタル。晃誠の穴を埋める人材候補の一人であることは間違いない。TMでの数試合を見た感じだが、守備はリーチの長さを活かし、まずまず。視野がそこそこ広く、サイドチェンジのロンパスも精度が高かったしミドルシュートのパンチ力も相当高かった。良い点は幾つもある。ただ、一つだけ気になったのは囲まれた時に軽くボールを失う場面が見られたこと。この部分が、才能があるにも関わらずJ2を渡り歩くハメになった要因なのかなと感じた。ただ、本当に良いものは持っているだけに急に化ける可能性はある。」
16 飯尾 一慶
「川勝監督一番のお気に入りは、マラニョン加入で追われた左サイドのポジションからボランチを試される等、今期も相当に期待されているなと感じる。まぁ例年チームの潤滑油のようなプレースタイルになりつつあるので、そろそろそういう選択肢も考えられるのか、という感じ。もっとも僕の飯尾のイメージは、キープした瞬間の判断が遅いところがあるのではないか、と思っていたので、ボランチでパスの散らしがどれくらい出来るのかというのが不安材料だ。」
19 阿部 拓馬
「昨期、デビュー1年目としては十分な働きをしてくれた拓馬。今期もとりあえずはスーパーサブとしての起用が濃厚だが、拓馬にはこのチームに欠けやすい「常に仕掛けるという気持ち」が備わっている。それがある限り必ず出番はあるはずだし、貴重な戦力であり続けるだろう。昨期見ていても、流れを変える選手としては一番手。今年は昨季以上のゴール数を目指したい。」
21 小林 祐希
「ユース昇格組。昨期3試合程に出場したものの、あまり印象に残るプレーは残せなかった。しかしその悔しさとトップチームでの経験が祐希を成長させた。今期は満を持してJ2に殴り込みをかける。持ち味は何と言ってもその左足の精度。今後のヴェルディを担って貰わなければ困る選手。今期のチームのミッションの一つとして、この小林祐希の育成を挙げたい。出来れば晃誠の抜けたボランチに定着してくれれば、と思う。」
29 喜山 康平
「戻ってきた元ユース組。岡山ではチーム事情的にボランチで多く使われ、結局アタッカーとしての本分はどこへやら・・・。ヴェルディでも今のところボランチで試されているようだ。晃誠の後釜を狙う一人だが、果たして川勝監督がチョイスするのは誰になるのだろうか。」
アポジ
「電撃加入したブラジル人。飯田産業さんあざーす。本職は右SBという話もあるが、恐らく使われるのは前目だろうと予想。正直見てみるまでわからない。さて、当たりかハズレか・・・。前者であることを祈ろう。」
<総評>
とにかく晃誠の穴埋めが誰になるのか、そこが一番の焦点。TMを見る限りではまだまだ穴がポッカリ空いているように見えた。ただ、アタッカーは充実。色々なタイプの選手がいるし、誰が出てもそれぞれ期待値がある。誰がスタメンを勝ち取るのか、楽しみだ。