ダイアナの独り言 -14ページ目

「ピエロ」

僕は哀しい道化師。
そんな自分が好きだった。泣きたくなったのは、大好きだったあの娘がいなくなってしまったから。
それからは何をしても、何を見てもあの日のようには笑えない。
いつも涙が丸見えなんだ。
それでも道化を演じようと頑張って見たけど、多分もう無理なんだね。
あの娘がいなけりゃ、誰が僕のゼンマイを巻いてくれるのだろう。

「知恵の輪」

小さな金属の鎖みたいな奴をあいつはいつもカチャカチャいじっている。
勉強が出来る所がまたムカつく。
イライラすんだよ。






数学もこれと同じだよって意味分かんねぇよっ!






教室で財布が無くなった。
みんなどうせ俺を疑ってんだろっ。やってねぇよ。

知恵の輪野郎が発言を始めた。


「君の財布を君が最後に見たのはいつ?」

「昼休みにパンを買った時」

「その後、何かに使わなかった?」

「使ってない」

「俺、お前が電話かけてんのみたぞ?」
「あっ!そうだったっ!」

財布を無くしたと騒いでた奴が走って飛び出して行き、戻ってきた。
「あったよ~、スマン、スマンww」





スマンじゃねぇぞっ!もう少しで殴るトコだったぞっ。

あいつの冷静なトコってまさか知恵の輪のお陰なんか?
知恵の輪買ってみるかっ。

「おべんとう」

いつもはお母さんが作るおべんとうが私の自慢だ。
かわいいおべんとうをみんなが見にやってきて、
「いいなぁ。」
「ちょうだぁい。」
って言いに来るんだよ。





ある日、お母さんの具合が悪くなって入院してしまった。
お弁当は近くのコンビニ弁当って言うから幼稚園はオヤスミした。
おばちゃんが心配して来てくれたけど明日もオヤスミになるんだろうな。






次の朝、お父さんは早く起きておべんとうを作って待っていてくれた。
テーブルの上は失敗した卵焼きだらけだ。
「これってお父さんが作ったの?」
「うん、おべんと箱にはうまく出来たのが入ってるから大丈夫だよ。」
私は卵焼きを一口食べてみた。
少し焦げた卵焼きはちょっぴり苦くて美味しくなかった。
「どうだ?美味しい?」
「う、うん。美味しいよ?」
私はもうおべんとうを見られたくないって思った。
幼稚園のお弁当の時間がやってきた。
隠そうとしてたら、みんながどうしたのって聞くからお母さんが入院した事、お父さんが代わりに作った事をみんなに話した。
「すげー!」
「ちょうだぁい!」
「うまっ!」
なんかあげるのもったいない気がしてきた。
お父さんもお弁当名人だったって今まで知らなかった。

「赤い羽」

ママが言うにはね、これを胸に着けるのは、優しさの印だからなんだってぇ。
なんかホントかなって思うんだ。

街でこんな人に会ったよ。「募金お願いしまぁ~す」

ママは財布の中から小銭を集めると箱の中に入れた。

「ありがとうございまーす。」
お姉さんは赤い羽をママに渡した。



これが優しさの印なの?

お菓子も買えないし、アイスも食べれないお金を払って、手に入れたこんな羽にそんな嬉しい事の印だなんて凄いな。
私も欲しくなっちゃったぁ。
「ママー。私にちょうだい?私の胸に着けて!」
ママは小さなシールを剥がすと私の服に着けてくれた。
何だか嬉しい気持ちになっちゃったぁ~。
やったねっ!

呟き

読者がいないのでは書く意欲もなくなります。
小さいお子さんをお持ちのメロだちさんもいたんだけどなぁ(´・ω・`)

「おばあちゃん、わすれないからね」

いつも優しかった。
いろんな事も教えてくれた。
時には厳しく叱ってくれた。
私はそんなおばあちゃんが大好きだ。
おばあちゃんが入院した。
お母さんは少しイライラしている。
毎日仕事と病院へ通い、もうヘトヘトだ。
「ねぇ、お母さん。おばあちゃんの病院、代わりに私行ってあげよっか?」
「えっ?あぁ、ありがとう。でも、大丈夫よ。少し風邪を拗らせただけだから。」

そんな話をしてから10日、突然深夜に電話のベルが鳴った。
「…はい…はい…わかりました…すぐ行きます…」
お母さんが部屋に入って来て私に話を始めた。
「おばあちゃんの容態が急変したの。支度をしなさい。」
車の中で聞いてみた。
「ねぇ、おばあちゃんなんだって?」

「おばあちゃんは風邪を拗らせて肺炎になってしまったのよ。年が年だから覚悟して下さいだって…」


それから誰も話をしなかった。
病院に着いたけど、少し遅かった。
お母さんが激しく泣きだした。
私はなぜか泣けなかった。痩せた細い腕は私の知ってるおばあちゃんじゃなかったから。
妙に冷静な私に逆にとてもショックを感じた。
私の涙はどこへ行ったの?






慌ただしくお葬式の準備が始まった。
おばあちゃんの写真を見たとたん涙があふれて止まらなくなった。
私の肩を抱く母の手はとても暖かかった。

「せんせい、あのね」

昨日私ね、病院へ行ったよ。
注射もね、痛いのを我慢して泣かなかったよ。
我慢ちゃんと出来たら、早く退院できるよね?
ご飯も残さずに食べてたらお腹痛いのも治るの?
そしたら、早く学校に行けるかな?
先生、いつもみたいに教えてよ。
また、前みたいに優しくわらいながら。
先生のお話をまた聞かせてくれるでしょ?
ねぇ、ねぇ、先生。
教えてよ。

「けんか」

友達とくだらない事で喧嘩が始まった。
イントネーションの事での言い争い。



いちごか?イチゴか?どこにアクセントを置くのかっていう疑問。


お互いに本気になった。
中学生にもなってそれはまずいだろ!
だけどお互いに引けなかった。
「いちごだろう!普通は。」

「絶対イチゴだよぅ。おかしいよねっ」

他の人まで巻き込み始めた。
女はこれだから困る。
自分の非を決して認めようとしない。
彼女は少し関西地方のようなアクセントがある。
アタマにアクセントを置くのは間違いだ。アクセントを敢えて置くなら最後が正しい筈だ。
夏前にこんな喧嘩をしてから話をしないまま2学期になった。
父から話があった。
「明男、引っ越しを考えている。お前も来年は受験だし、テニスがやりたいなら名門校に近い環境がいいだろう?」
「わかりました、お父さん。」
少し戸惑いもあったが、父の言う事もわかるし、父の助言は僕の事を考えての事だった。




仲直り出来ないまま僕は仙台へ引っ越す事になった。今でもあれは後味の悪い思い出となっている。
お互いに笑えるような話だったし、どちらでもいいって今なら思える。










ps.この話は実話です。

「心の扉」

僕には友達がいない。
僕の気持ちをわかってくれる友達が欲しくて本をたくさん読んで勉強もたくさんした。
いつでも誰かの力になれたらいいなって思ったから。
体が弱くあまり外で遊べなかった僕はガリ勉とみんなにからかわれた。僕は悲しかった。
ホントは僕だってみんなと一緒に笑ったり、外で遊んだりしたかったんだよ?。

心臓が悪く、入院をしてたから仕方ないだろ?

今からだって、僕だって友達は欲しいと思うんだ。
心の鍵があるならその鍵を手にいれ、誰かの心の中を覗いて見たい。
「開け!ゴマ!」
音声認識ロックシステムで開く心の扉があれば、心の中が見たいから僕から勇気をだして話し掛けてみたいって思うんだ。

「天使と悪魔」

二人は双子だったって知っていますか?
見分けがつかないくらいそっくりな赤ちゃんでした。
二人は仲が良くいつも一緒に遊んでいました。
嵐の夜に二人だけでお留守番をしていました。
お家に雷が落ちてしまいました。
お家から火が出てきました。

エンゼルは何も持たずに逃げ出しました。
デビルは宝物を持って行こうと思いました。
ポッケに宝物を一杯詰め込みました。
まだ入るともっと入れようとしました。
炎はどんどん広がって行きます。

デビルは逃げ遅れてしまいました。
「デビル~!」
エンゼルは一生懸命大きな声で呼びました。
デビルはヒドイ火傷を負ってしまいました。
可愛かった顔は見る影もありません。ポケット一杯の宝物を持ったまま悲しくて逃げ出してしまいました。
何がいけなかったのでしょうか?
デビルはエンゼルが悪いと恨んでいます。
今も腫れあがった醜い顔のままでどこかに隠れています。
あなたの心の中に入りたいと狙っているかもしれませんよ。