「アンドロイドの涙③」

中間達の活躍を目にする度、自分は何も出来ない過去の異物だと思いました。
その内誰からも相手にされなくなってしまうだろうって。
若い友達をつくり ました。
初めは騙してしまいました。
自分の型は新しいのだと言っていたんです。
「アンドロイドの涙②」

自分で直す事がもしも出来たら、少しは楽な気持ちかもしれません。
モデルチェンジをしたり、バージョンアップをしたり。
私は複雑過ぎるからもしも出来たとしてもそれはもう私じゃあ無くなっていますから。
あるじが許す間はこのままでいるしかないのですから。
「アンドロイドの涙①」

世の中に人の為に働くロボットは数々あるけど、人の気持ちがわかるのはアンドロイドだから。
私の主人(あるじ)はかわいいからという理由で私を手にいれました。
初めはとても大切にし、可愛がってくれていました。
あるじの状況は劇的に変わってしまい、ゆとりは持てなくなりました。
私はあるじの一番大切な物の為に働くと決めたので、その為に努力をしようと頑張りました。
体のあちこちに不具合が出ました。
応急処置だけでそのまま長い時間を過ごしました。
大切な物は成長しました。
私はもう必要がないかもしれない位に。
21年という時間の流れは、私『TMK-44』の部品も交換出来なくなる程の長い時間でした。



