さまざまな感情が入り混じり大泣きした術後8日目
2020年6月5日(金)術後4日目朝食後激しい腹痛を感じうずくまるようにしてベッドに横になり痛みが続き、、氣がつくと眠ってしまっていました。ものすごい痛みの後大量の排便があり、ああ、このためだったのね、と知りました。点滴のための針が刺さっているところがとても痛く、ずっと不快感を感じていました。よく逆流しては看護師さんを呼ぶことが多かったのですが、この日ようやく全ての点滴が外されることに。痛みや煩わしさから解放されて本当にうれしく晴れやかな氣分でした。それでもドレーンはついているので移動する時にはドレーンを服にくくりつけて歩いていました。この頃の食事は朝食は食パンなのに、昼食や夕食の主食はなぜかずっとお粥でした。魚や野菜やお肉も出るのに主食はお粥。毎日運ばれてくるお粥にだんだん苛立ちを覚え途中から主食に手をつけることが一切なくなりました。食べ物のことでこんなに腹が立ったのは初めてかもしれません。なんであんなにも腹が立ったのかいまだにわかりませんが、毎日出されるお粥に心底うんざりしていました。お尻の縫ってあるところからは滲出液が出ていてたくさんのガーゼを当ててこまめに交換していました。生理用のナプキンを当てたほうが楽なんじゃないか、と看護師さんに言われて当ててみましたが、傷口に擦れて痛みを感じたのですぐにやめ、やはりガーゼを当てることにしました。退院してからもしばらくはこの状態が続きました。毎日少しでも歩くように指示を受けていたので氣が向いたら入院しているフロアをぐるぐると徘徊していましたが、術後5、6日目はひどくお腹が張ってしんどくあまり動きたくないような感じでした。2020年6月8日術後1週間が経ちこの日、ドレーンを取ることになりました。ドレーンを取られた時激痛が走りあまりの痛みにドレーンを外している医師の腕をがっと掴みそうになってグッとこらえたほどでした。その後もドレーンが刺さっていた場所とその周辺がずっと痛く、これって普通なんだろうか?と疑問に思っていました。次の日(2020年6月9日)術後8日目相変わらず昨日抜いたドレーンのあった場所がずっと痛く、朝の検温で体温も高く、しかも血液検査の結果も白血球の数値が高いと言われ、緊急で造影剤CTを撮ることになりました。せっかく外れていた点滴ももう一度刺され、昼食も抜きになり、痛みや何やらいろんな感情が入り混じってベッドに横になったまま涙がポロポロと出てきました。造影剤CTやりたくないし点滴ももうしたくない。わたしの体にもう針を刺さないで!と心の中で叫んでいました。まるで小さな子どものようにベッドの上で丸くなって泣いていると看護師さんが飛んできてわたしの背中をさすってどうしたの?と聞いてくれました。その時の思いを全部吐き出し、そっかそっかと受け止めてもらい、それでも必要なことだからと説得され、治療を受け入れることにしました。今思えばとても大人げない反応だったけれどその時はさまざまな感情が入り混じって自分でもどうすることもできないくらいになっていました。その後車椅子に乗せてもらって造影剤CTを撮りに行きました。CTでお尻の手術したところに水が溜まっていることが発覚したためお尻の縫ってあるところの糸を少し切り、中に溜まっている水を出してもらいました。そのおかげでずいぶん楽になり、次の日(2020年6月10日)には元氣になり点滴も外してもらいました。そしてこの日主治医から退院後は抗がん剤による治療を勧められました。わたしにしたら病理検査の結果も聞いておらず手術をしたらこれで終わりだ、とばかり思っていたためなぜ抗がん剤をしなければならないのか全くわかっていませんでした。