2020年6月5日(金)
術後4日目
朝食後
激しい腹痛を感じ
うずくまるようにして
ベッドに横になり
痛みが続き、、
氣がつくと
眠ってしまっていました。
ものすごい痛みの後
大量の排便があり、
ああ、
このためだったのね、
と知りました。
点滴のための針が
刺さっているところがとても痛く、
ずっと不快感を感じていました。
よく逆流しては
看護師さんを
呼ぶことが多かったのですが、
この日ようやく
全ての点滴が外されることに。
痛みや
煩わしさから解放されて
本当にうれしく
晴れやかな氣分でした。
それでも
ドレーンはついているので
移動する時には
ドレーンを服にくくりつけて
歩いていました。
この頃の食事は
朝食は食パンなのに、
昼食や夕食の主食は
なぜかずっとお粥でした。
魚や野菜やお肉も出るのに
主食は
お粥。
毎日運ばれてくるお粥に
だんだん苛立ちを覚え
途中から
主食に手をつけることが
一切なくなりました。
食べ物のことで
こんなに腹が立ったのは
初めてかもしれません。
なんであんなにも腹が立ったのか
いまだにわかりませんが、
毎日出されるお粥に
心底うんざりしていました。
お尻の縫ってあるところからは
滲出液が出ていて
たくさんのガーゼを当てて
こまめに交換していました。
生理用のナプキンを当てたほうが
楽なんじゃないか、と
看護師さんに言われて
当ててみましたが、
傷口に擦れて
痛みを感じたのですぐにやめ、
やはり
ガーゼを当てることにしました。
退院してからも
しばらくは
この状態が
続きました。
毎日
少しでも歩くように
指示を受けていたので
氣が向いたら
入院しているフロアを
ぐるぐると徘徊していましたが、
術後5、6日目は
ひどくお腹が張って
しんどく
あまり
動きたくないような感じでした。
2020年6月8日
術後1週間が経ち
この日、
ドレーンを取ることになりました。
ドレーンを取られた時
激痛が走り
あまりの痛みに
ドレーンを外している医師の
腕をがっと掴みそうになって
グッとこらえたほどでした。
その後も
ドレーンが刺さっていた場所と
その周辺が
ずっと痛く、
これって
普通なんだろうか?と
疑問に思っていました。
次の日(2020年6月9日)
術後8日目
相変わらず
昨日抜いた
ドレーンのあった場所が
ずっと痛く、
朝の検温で
体温も高く、
しかも
血液検査の結果も
白血球の数値が高いと言われ、
緊急で
造影剤CTを撮ることになりました。
せっかく外れていた点滴も
もう一度刺され、
昼食も抜きになり、
痛みや何やら
いろんな感情が入り混じって
ベッドに横になったまま
涙が
ポロポロと出てきました。
造影剤CTやりたくないし
点滴ももうしたくない。
わたしの体に
もう針を刺さないで!
と心の中で叫んでいました。
まるで
小さな子どものように
ベッドの上で
丸くなって
泣いていると
看護師さんが飛んできて
わたしの背中をさすって
どうしたの?
と聞いてくれました。
その時の思いを
全部吐き出し、
そっかそっか
と受け止めてもらい、
それでも
必要なことだから
と説得され、
治療を受け入れることに
しました。
今思えば
とても
大人げない反応だったけれど
その時は
さまざまな感情が入り混じって
自分でも
どうすることもできないくらいに
なっていました。
その後
車椅子に乗せてもらって
造影剤CTを撮りに行きました。
CTで
お尻の手術したところに
水が溜まっていることが
発覚したため
お尻の縫ってあるところの糸を
少し切り、
中に溜まっている水を
出してもらいました。
そのおかげで
ずいぶん楽になり、
次の日(2020年6月10日)
には元氣になり
点滴も外してもらいました。
そして
この日
主治医から
退院後は
抗がん剤による治療を
勧められました。
わたしにしたら
病理検査の結果も聞いておらず
手術をしたらこれで終わりだ、
とばかり思っていたため
なぜ抗がん剤を
しなければならないのか
全くわかっていませんでした。