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市原市「マナビオ」のブログ

マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


夏休みが終わります。アサガオ

 楽しかった夏休みが終わります。


「毎日が夏休みだったらなぁ。」

と思っていた子ども達も、学校がない毎日は、それはそれで、

「案外、退屈。」

することに気が付く頃です。


 保護者の皆様も、お疲れ様でした。学校から出された宿題を見て

「こんなの、絶対、子どもだけではできない!」

と思いませんでしたか?


 学校から出された夏休みの宿題をうかがうと、私には

「親子で宿題に取り組むのもよいのでは?」

という提案を学校がしているように感じます。

 学校の"提案"を支持するかどうかは、賛否が分かれると思います。しかし、子どもに絵日記を書かせたり、何かを観察したり、調べ物をしたり、読書感想文を一緒になって考えるといった「親子で一緒に何かを学ぶ」ことなど、学校から"宿題"が出なけばやらない家庭が多いのではないでしょうか

からくり多面体

 夏休み最後のHands-on(ハンズオン)"からくり多面体"です。


 ペーパークラフトは、紙を端までしっかり折って、のりをつけてとやっているうちに、指先に意識がどんどん集中していきます。爪楊枝の先でのりをつけるような状態になるころには、みな無言になってしまいます(笑)。


 今年の"夏休み特別企画Hands-on"は、アートクラフト縁日2015への参加もあり、普段、なかなかお会いすることができない沢山の方々に「手を使って考える」ことを楽しんでいただけました。興味がありましたら是非、マナビオで"考える楽しさ"をお子様に体験してもらいたいと思います。


 Hands-onとは、マナビオで不定期に開催される、「手を使って考える」講座です。対象年齢は不問です。興味のある方は、どなたでも参加いただけます。詳しくは、以下のページをご覧下さい。お申込みは以下のWebサイトもしくはマナビオ(0436-26-5267)まで!


Hands-on:夏休みの特別企画Hands-on2015のお知らせ


時計分解

 クオーツ時計を分解します。


 文字盤から針をはずし、ムーブメントをばらしています。電池を入れると、歯車が動くところを観察することができます。


 クオーツといえば、電池とコイル、そして磁石です。ムーブメントの中に小さな回路になって納まっています。正確な時計を安価に量産する技術としてクオーツ(水晶)は欠かせません。


 2015年現在、1秒の定義は、1967年に開催された第13回国際度量衡総会で定義されたセシウムを使った原子時計が使われています。精度は10の-15乗(3000万年に1秒のずれ)です。


 その後、研究が進み、日本の研究者・香取秀俊氏が開発した「光格子時計」の精度は、原子時計の3桁上をいく10の-18乗(160億年に1秒のずれ)だそうです!


 ここまで正確だと、いままで普遍視されてきた物理定数にすら、何か新しい発見をもたらすかもしれないと言われています。また、時間の進みは重力の影響を受けます。高さの異なる場所にそれぞれ光格子時計を置いて、2つの時計のずれを計測することで、高低差を1cm単位で知ることが可能だそうです。


 正確な時計を作るには、技術的に何が難しいのでしょうか?調べてみると、面白いですよ!


■無料体験会■

市原市、千葉市、袖ヶ浦市、木更津市、君津市にお住まいの方向けの体験会です。

ロボット教室はコチラ 、理科実験教室はコチラ (別窓で開きます)で開催日を確認いただけます。


アルゴクラウブ・フラッシュ

 "フラッシュ"というと、目の前でカードを見せて短時間に関連のない言葉を記憶するトレーニングを想像するかもしれませんが、少々異なります。


 アルゴクラブの"フラッシュ"に道具は必要ありません。この写真は、

「では、目をとじて!」

と言った直後です。


 この日は7階建てのビルの窓明かりが、灯いたり消えたりする問題でした。

「○階と△階の窓に明かりがつきました。△階と□階の明かりが消えました...。」

と言っていき、最後に

「明りが消えている窓はいくつあるか?」

とききます。


 これは

「状態の変化を言葉だけで正確にイメージできるのか?」

を競う遊びです。問題を出すスピードや変化する対象の多い・少ないによって難易度は変わります。そして、

「何をきかれるのか最後まで分からない。」

というのも問題のミソです。


 学校などの集団授業では"単指示"と言って、複数の手続きを理解し易いように1つずつ指示する手法が取られます。確かに理解は助けるかもしれませんが、子どもにとって必要な大事な能力の成長を妨げているような気がしてなりません。


 お友達との競争を楽しんで、

「できた!」

「スゴイねぇ!!」

とやるのがアルゴ流です。


グスコーブドリの伝記

 中学生の生徒が宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」を読んでいます。文量が多いので、読んでから400字の要約を書くのに2日はかかりました。


 できあがった要約を読むと、そこには"本文を普通に解釈"した場合と正反対の内容が書かれていました。


 本文を読むと、明確ではありませんが、大抵の人が一つの結末を想像できるような書かれ方をしています。


 生徒に確かめると、結末直前の大事な部分は正しく理解していました。ところが、本人曰く

「その部分を読んで、『こうなったのだろう』と(本文とは異なる)想像をしてしまい、後の文章が頭に入ってこなかった。」

そうです。


 "読解が苦手"と評価される生徒にはよくあることではないでしょうか。


 読書では、本文に書かれていない内容を想像で補いながら記憶します。ところが、読書を終えて後から話を思い出す時、想像で補った内容について本人が正誤を判定することは、なかなかできるものではありません。


 文意の取り違いをなくす一番良い方法は、まず自身が「間違って解釈することがある」ことをよく認識することだと思います。そして、後から本文を読み返す際、想像した内容が正しいのか何度も検証を繰り返すことだと思います。