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市原市「マナビオ」のブログ

マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


個別進度学習

 ある小5女子が算数の苦手単元である割合の問題を前にして言いました。

「"分からないのは考えていないからだ。"って学校の先生が言うけれど、本当に考えても分からない自分はどうすればいいの?」

苦手単元に対する子どもの悩みは、想像以上に深いです。


 「考えている。」と主張する彼女に「あなたは考えていない。」と他人が声をかけても、本人の納得は得難いものです。


 マナビオで見る限り、彼女は「考えている。」と思います。しかし、"割合"という抽象度の高い数値そのものが見えていません。もっと、詳細に言えば、同じ単位同士の数値が2つ提示され「Aに対するBの割合」を問われた瞬間、彼女の目から対象物が姿を消しています。その様子を学校の先生は「考えていない。」と表現されたのでしょう。


 同じ悩みを持つ小学生・中学生は沢山います。そして、そんな彼らは、共通して「とりあえず、こういうものだと考えておけば?」という安易な方法論を受け入れてくれません(笑)。不思議です。子どもの探求心は得意なものだけに向けられているものではないことを証明しているようにも思います。


 マナビオで子ども達の悩みを少しでも解決できたらうれしいです。


う王さ王

 今月は左右の壁で自動反転するロボットを作ます。ロボットが右往左往する動きから、名前は「う王さ王」と言います。子どもが叫んだ言葉を聞いて、ずっこけてしまいましたが、間違った言葉の使い方ではありません。


 授業初日は、自動反転装置のないロボットが完成します。子ども達は、ロボットをサッカーのゴールキーパーに見立ててさっそくトライです。


 サッカーのPK戦のルールでゴールを守れば勝ちです。ピンポン玉が床から浮いたら反則です。


 子ども達がいつも

「ロボット作りが面白い!」

と感じて、長く楽しんでもうらには、ロボット競技のゲーム性をうまく創出してあげることですが大切です。


 学年の異なる子ども同士でも競技が成立するよう、まず簡単なルールで始めます。そして、子ども達の改造がある一定レベルに到達する直前に、競技ルールを見直し、競技のゲーム性を少し高くして、面白さをアップする工夫をマナビオではしています。


 例えば、PK方式のこの競技場合、直接ゴールを狙う単純なルールで始めてロボットの改造がある程度進むと、ほとんど失点しなくなってしまいます。そこで、そうなる直前、ゴール左右に壁を立て「壁の反射利用あり」にルールを変更します。すると、ピンポン玉を投げる方にも戦略の幅が広がり、攻守共に楽しめる新しい競技へと変容していきます。


■無料体験会■

市原市、千葉市、袖ヶ浦市、木更津市、君津市にお住まいの方向けの体験・見学会です。

ロボット教室はコチラ 、理科実験教室はコチラ (別窓で開きます)で開催日を確認いただけます。


要約教室:手袋を買いに

 中学生の生徒が「手ぶくろを買いに(新美南吉)」を要約しました。


 「人間ってちっともこわかないや。」

という子ぎつねの言葉をきいて、怖い体験をしたことがある母ぎつねが

「ほんとうに人間はいいものかしら。」

とつぶやくお話しです。


 地元公立小学校で使用している国語の教科書には載っていませんが、掲載教科書では3年生の後期に学ぶお話しです。平易な文章ですが、高学年の小学生や中学生が要約を学ぶには良いお話しです。


 要約を書くには「作者の言いたいこと」を読み取る必要があります。物語の最後で2度繰り返される母ぎつねのセリフから作者の言いたいことを読み解こうとすると面白い問題があります。それは、母ぎつねの人間に対する気持ちの解釈には、「人間はいいもの」と考える人が多くいる一方で、「人間は怖いもの」と考える人も少なからずおり、人によって意見が分かれるのです。


 個人的には、読む人によって解釈が異なっても、作者が物語を通じて言いたいことは1つになると想像しています。


 それでも、小学校で教わるお仕着せな解釈ではなく、大人になりつつある中学生が物語をどのように読み解くのか、とても興味があります


アルゴクラブ(上級)

 マナビオのアルゴクラブの年度は、2月で終わります。したがって、2月最終週のこの日、3年目の上級クラスは最後の授業でした。


 子どもが長い間通っていた習い事が終わる時、保護者にとっても区切りとなります。毎回の送迎や習い事に合わせていたスケジュール調整も来週から配慮は不要です。3年間、ありがとうございました。


 教えている側は、数ヶ月前から、

「あと、〇回だなぁ。」

と心の中でカウントダウンが始まっています。そして、とうとう最後の授業日を迎えました。


 子ども達本人は、大人に比べると、平静です。いつもと同じ課題をこなしつつ、

「もう、このメンバーでアルゴをすることはないんだよ。」

とコーチが言うと、

「いいも~ん!」

などと強がったりします。子どもたちが「マナビオで過ごした3年間が特別な時間」だったことに気付くには、少し時間が必要なのかもしれません。


 最後のチャレペーも、やはり難しかったです。それでも、あきらめずによくここまで来ました。これからも、その気持ちを持って、頑張ってもらいたいと思います。


理科実験教室の顕微鏡

 顔料と染料の違いについて学んでいる中級の生徒が、顕微鏡を操作しています。中級の生徒にもなると顕微鏡の操作には慣れてきます。次は、実験の目的や方法などについても学んでいく段階になります。


 実験教室はもちろん理科の勉強なのですが、実験を通じて学んでいることは日常から遠い科学のことばかりではなく、実用的側面も多くあります。例えば、実験で確認したいと思っていることは何であり、どうやって確かめるのか。実験には再現性があり、得た結果は客観的で誰もが納得できるか。このような問題に自分で納得できる答えを出すことによって、子ども達は論理的思考を学びます。


 論理的思考は、文学、芸術、音楽、スポーツ、広告、宣伝など文系色の強い世界でも、他者と自分を差別化するための強い武器になります。


 理科実験教室という、テクノロジーから少し離れた現実のアクティビティを楽しみながら小学生のうちに論理的思考を学ぶことは、とても大きな意味と価値があります。


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