490 2018.8.3「2年ぶりの骨シンチ」
前回の診察で尾骨が痛むことを申し出ると、「骨メタがある君には骨シンチを受ける資格は十分あるよ」という教授先生の一声で、本日、骨シンチを受けることになった。先ほど地下の管理された核医学検査エリアで注射を打ち、今は薬剤が体内へ浸透するまでの3時間を、院内のドトールで過ごしながらこの記事を打っている。前回の骨シンチ検査がどうだったのか・・・どうも記憶がPET-CTとごっちゃになっているようでよく思い出せない。そこで前回のブログの記事(231 再発疑惑(その13)「検査漬けの日々」)を呼び出してみると・・・。○ 注射は右肘と右手の甲に打たれたが、1回目はどうやら失敗したようだった。○ ナースの「おしも」が面白かったこと・・・などが書かれたていた。今回は「おしも」は忘れずに、ちゃんとまっすぐに修正してから撮影に臨むことにしよう。注射は放射線科の先生が右肘の静脈にルートを取り、三方活栓からのワンショットで薬剤を注入した。前回も感じたことだが、銀色のパッケージに包まれた注射器が、「俺はヤバイ薬だぜ」と主張しているようで印象的だった。これで僕は歩く放射性物質になった。もし僕から、もやっと放出されているであろう放射性物質に赤い色がついていたら、きっと僕の半径15メートル以内には誰も近づかないだろう。ネットでは「子供に近づくな」とか、「おしっこを衣服に飛ばすな」などの注意事項?都市伝説?がささやかれているのを目にするが、前回も今回もそんな注意はなく、「普通に飲食OKだよ」と言われただけだった。お友達のぎゅっちゅんさんが、骨シンチ検査後に体内から放出されている放射線量を計っていたのをブログで読んだが、とっても興味深かった。骨シンチ検査でどれだけ被爆して、どれだけ体に影響があるのか、僕は専門家ではないのでよく分からない。仮に分かったところで、「じゃ、検査やめます。」と言う勇気はないので受けざるを得ないのだが、放射性物質を体内に入れ、自然にはあり得ないほどの放射線量を体から放射するのは、まるでガメラにでもなったようで気味が悪い。これも自分が癌になったせいなのだからしょうがないのだろうけどね。この病気になってから「自然なものが一番自然なのだ」ということに少しだけ目覚めた僕にとって、この病気の治療のために化学物質や放射性物質など人為的な最たる物を毎月体内に注入しなければならないとは皮肉なものだ。病気になってから気がつく健康の有り難みを、ことあるごとに僕の周囲に語っているのだが、妻ですらなかなか健康診断に行ってくれないのは大変残念なことだ。さて、先ほど無事に撮影が済んだ。更衣室で検査衣に着替えて指示通り台の上に横たわると、忘れずに「おしも」を真っ直ぐに修正した。でも今回は男性の助手だった。上から十字のついた台が上から降りてきて、顔すれすれのところで止まる。撮影は何カットかに分けて行われたが、撮影終わりのピーッと言う電子音以外、あまり音はしなかった。昔の日本人は写真を撮られたら魂を取られると恐れたらしいが、骨シンチの撮影中は、機械の中へ体内の放射性物質と僕の魂が一緒に、もやっと取り込まれるような感覚がした。撮影はきっかり40分ほどで終わった。結果は今月下旬の診察日だが、多分骨転移は進んではないだろう。現在のところ骨転移で現れる痛みや麻痺と言った症状がなく、毎月の血液検査のカルシウム値やCEAなどの数値が安定しているからだ。あとはフェマーラの副作用による関節痛と、今回の主訴である仙骨の痛み…、そして前回のCTで得られた腰椎の骨転移が骨シンチでどう見えているかだな。