帯状疱疹の薬を飲み終わっても痛いときは | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

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昭和生まれ2児の母でもある調剤薬局勤務の薬剤師が市販薬や病院の処方薬、薬の飲み合わせなどお薬のこと、大好きなコンビニスィーツや思春期の子育てで感じることなどの日常のアレコレを書いているブログです。

薬剤師の安美です。

 

夫が帯状疱疹になった時に書いた記事。

 

 

 

 

 

幸い、夫は後に長引く後遺症もひどくなく治りましたが、

 

バルトレックスの服用を終え、帯状疱疹の治療を終えたのに、

まだ痛みが続く…ということもあります。

 

よく「ぴりぴり」とか「ひりひり」する痛みといわれます。

 

 

この痛みの原因は、帯状疱疹後神経痛(PHN)であることが多いです。

 

帯状疱疹のウイルスが神経を傷つけてしまい、

帯状疱疹の発疹が治った後も神経に痛みが残るというわけです。

 

 

 

 

帯状疱疹後神経痛が生じやすいケース

 

 

■高齢の方や免疫力が低下している人

 

免疫力が低下していると、帯状疱疹のウイルスが完全に排除されず、神経の回復が遅れるとされています。

 

帯状疱疹の再発のリスクも高くなってしまいます。

 

 

■帯状疱疹の治療の遅れ

 

帯状疱疹の治療(抗ウィルス薬の服用)は、とにかく早く始めることが大事!

 

治療が遅れることでウィルスによる神経の損傷が進行し、痛みが長引く可能性があります。

 

帯状疱疹の初期症状がひどい時も痛みが長引くことは多いようです。

 

 

帯状疱疹後の痛みが続く場合の対処法

帯状疱疹の痛みが2週間以上続く場合は、我慢せずに病院を受診しましょう。

早めにケアすることで悪化を防ぐことができます。
 
帯状疱疹で通院した皮膚科でもいいですし、ペインクリニックが近くにあればそちらでもいいと思います。
 
 
帯状疱疹後神経痛などの痛みは、
ロキソニンなどのいわゆる鎮痛薬が効かないことが多いです。
 
リリカ(プレガバリン)などの神経の過敏状態を抑える薬がよく使われます。
 

他にも、タリージェやサインバルタといった内服薬で神経由来の痛みをコントロールしていく治療が多いです。

 

 

誰でも起こる可能性がある、帯状疱疹後神経痛。

 

悪化させないように、帯状疱疹かもしれない時はすぐに皮膚科を受診する、重症化を防ぐことが大切ですね!

 

私も日ごろから免疫力アップにつとめます!!!