こんにちは。
薬剤師の安美です。
yahooニュースでこんな記事を見かけました。
「のど飴の殺菌成分がコロナ変異株を不活化する?!」
のど飴の殺菌成分=セチルピリジニウム塩化物(CPC)。
口腔殺菌消毒剤として医薬品のトローチにも使われている成分です。
in vitro試験(試験管内の実験)において、殺菌成分セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)を0.0125%以上の濃度で5分間曝露させることにより、新型コロナウイルスを99%以上不活化することを確認しました
(大正製薬HPより)
in vitroの実験、つまりあくまでも研究室レベルの結果。
殺菌成分なわけですから、こういう結果がでるのもそうなのかなと思いますが…。
でも、のどの痛みが続く時にのど飴で少しでも緩和されば嬉しいもの。
さらに、どうせなら何かしら効果がある方がいいですよね。
食品分類の「のど飴」にはCPCは含まれない
のど飴といえば、
スーパーのお菓子コーナーに売っているものもあります。
VCのど飴とか、かりんのど飴とか、いろいろな種類がいっぱい。
そういったお菓子っぽい?のど飴には、まず、CPCは入っていません。
というのは、あくまで食品分類ののど飴だから。
食品としての「のど飴」は飴をなめることで、口の乾燥を潤す感じですね。
市販のCPC配合のど飴は医薬品分類のものを選ぼう!
もし、セチルピリジニウム塩化物(CPC)配合ののど飴を入手したい!と思ったら、
医薬品に分類されるのど飴を選びましょう。
ただ、医薬品分類ののど飴ならすべてに入っている訳ではないのが、ややこしいところ。
代表的なCPC配合のど飴の市販品をご紹介します。
■ヴイックスメディケイテッドドロップ:CPC配合のど飴
ヴイックスメディケイテッドドロップは指定部外医薬品です。
効果効能もちゃんと記載されています。
のどの炎症による声がれ・のどのあれ・のどの不快感・のどの痛み・のどのはれ、口腔内の殺菌・消毒、口臭の除去
いろいろな味(フレーバー)がありますが、オレンジ味が特徴的ですよね。
個人的にはレモン味が好きです^^
*ただし、ヴイックスのど飴は食品のため、CPCは配合されていません。
■浅田飴ガードドロップAP(青リンゴ)*CPC配合のど飴
浅田飴ガードドロップも、指定医薬部外品です。
効果効能もヴイックスとほぼ同じ。
青りんご、グレープフルーツ、グレープ味があります。
浅田飴糖衣シリーズもCPC配合です。
*ただし、浅田飴薬用のど飴C(クール)、浅田飴薬用のど飴N(ニッキ)は生薬配合でCPCは含まれていません。
浅田飴せきどめも医薬品ですが、CPCは配合されていません。
龍角散ののど飴はCPC配合されていない!
「コホン」と言えば、龍角散。
と、龍角散ものど飴を出していますし、認知度高いですよね。
私も龍角散のブルーベリーののど飴好きです^^
ですが、龍角散ののど飴は食品分類でCPCは含まれていません。
医薬品(第3類医薬品)の龍角散ダイレクトにもCPCは含まれていません。
そのかわりに、のどによい生薬成分が配合されています。
CPC配合を探している時は注意してくださいね!
ヴイックスメディケイテッドドロップも浅田飴ガードドロップも5歳以上で使用できます。
他にもCPC配合のものはありますが、
シンプルにCPCだけが入った買いやすいのど飴をご紹介しました!