私が大阪府産業デザインセンターでデザイン相談員として担当しているホームページ無料診断の診断項目を解説するシリーズ第8弾!

 

今回は、URLの正規化について書きます。

過去記事はこちら

URLの正規化とは

検索エンジンはアドレスごとにページの存在を認識して、それぞれのページに載っている情報を登録しようとします。
アドレスが違っているけれど、同じ内容が載っているページは重複コンテンツとして認識されてしまいます。
そう検索エンジンに認識されてしまわないように、1つのアドレスに統一する設定のことをいいます。
 
このように聞くと、プログラムなどで作られているホームページのことだと思いがちですが、そうではなくて、エイチティーエムエルで作られている普通のホームページでも、URLの正規化が必要です。
 
例えば、https://www.○○○○○.com/ というアドレスで表示されるとあるホームページのトップページがあります。
 
https://www.○○○○○.com/
https://www.○○○○○.com/index.html
https://○○○○○.com/
https://○○○○○.com/index.html
 
と、どのパターンで入力されたとしても、同じトップページが表示されます。(サーバの設定にもよりますが..)
普通に何の設定もせずに、サーバ内にトップページのHTMLを配置すれば、上記のようなwwwありでもなしでも、index.htmlありでもなしでも、同じ内容のページが表示されます。
 
この状態のまま放っておくと、前述したように、検索エンジンはアドレスごとにページの存在を認識して、それぞれのページに載っている情報を登録するので、
 
「4つの違うアドレスに全く同じ内容が掲載されている!」
「これは上位表示をしようと何か良からぬことをしようとしているな」
「そうはさせんぞ〜!」
 
などと判断され、検索に出にくく処理されてしまうなどの手動対策を受けてしまうかもしれません。
もしくはページの評価が分散されてしまい、正しく判断してもらえなくて、検索順位への影響も少なからず発生してしまいます。(一昔前までがコレ)
 
今は検索エンジンも賢くなって、上記のようなwwwありなし、index.htmlありなし程度なら、適当なアドレスを自動で選んでくれて一つのアドレスで検索結果ページに出るようにしてくれます。
 
適当なアドレスを自動で選んで..!!
そうなんです。
あなたが思っていないアドレスで表示されるかもしれないんです。
 
また、賢く選んでくれる割には、ホームページを診断してくれるサーチコンソールでは、「重複しています」と言ってきたりして、ホームページを管理している側は、何が何だか...みたいになってしまいます。
 
で、万一ですが一昔前のように、よからぬことをしているホームページだと判断されてしまうと大変です。
 
なので、URLを正規化しておくことが重要なんです。

URL正規化の方法

URLの正規化は、サーバに設置してその挙動を設定できるhtaccessファイルを使って、リダイレクトする設定を行います。
また、最近のサーバでは管理画面にURLの正規化を設定できる機能がある場合があります。その設定を使っても良いでしょう。
 
例:
下記のどのアドレスでアクセスされてきたとしても、
https://www.○○○○○.com/
https://www.○○○○○.com/index.html
https://○○○○○.com/
https://○○○○○.com/index.html
 
  ↓↓↓
 
https://www.○○○○○.com/
上記ひとつのアドレスにリダイレクトするように設定します。
 
設定の詳しい記述は、サーバによって若干違いますので、ここでは記述しません。
また、この設定は難易度が高く、制作会社さんに依頼して設定してもらうのを強くお勧めします。
※htaccessはサーバの設定ができる重要なファイルです。間違って設定するとサーバ自体がエラーを起こす可能性があります。ご注意ください。
 
他に、<link rel=”canonical” href="https://www.○○○○○.com/">というタグをHTMLに記述して、検索エンジンに伝える方法もあります。ただし、こちらの場合、ユーザのアクセスするURLはリダイレクトされないので、統一することができません。

まとめ

今回のURLの正規化ですが、なんかちょっとややこしいですよね。
うまく説明できていないかもしれません。
スミマセン💦
 
ちょっとややこしいですが、検索エンジンから誤解されないために設定しておかなければならない大切な設定なんです。
1年ちょっとホームページ診断をやってきていますが、半分ぐらいのホームページで正しく設定できていません。
設定できてない理由は、制作会社の手抜きや知識不足にあるのかなと感じます。
でも、もったいないことなんです。
 
普段、ページを見ているところには一切出てこない裏側の設定になるのですが、URLの正規化は必ず設定しておくべき重要な項目です。あなた自身での設定は難しいかもしれませんが、実際にURLをwwwありなし、index.html(index.php)ありなしで入力して、ひとつのアドレスにリダイレクトされるかどうかはチェックできます。
まずは、チェックしましょう。
 
もし、バラバラのアドレスのままで表示されてしまったら、制作会社に依頼してURLを正規化してもらいましょう。
制作会社に連絡が取れなかったり、誰にも頼むことができないようでしたら、当社にご相談下さい!