イヤイヤ期パーート②


イヤイヤ期パート①はこちら←



『自分がどうしちゃったのかと思うくらい

イライラして怒っちゃう時があるでしょう?

色々な原因が重なってるんだけど

なんとか自制ができたっていうだけで

子育ては虐待と紙一重だなと何度となく感じたことがあります。』(市立保育園保育士M先生)



子育てをしていると 何度もぶつかる感情かもしれません。

誰かと寄り添って生きるって

尊いけど大変!!


part①に続いて

インタビューさせて頂いたのは

市立保育園に勤務するこちらのお三方真顔乙女のトキメキ


ピンク薔薇3人の男の子(末っ子さんが24歳!)をシングルマザーで育てあげたベテランのM先生


ピンク薔薇イヤイヤ期真っ盛りの2歳と論理派な7歳の男の子のお子さんを持つS先生


ピンク薔薇イヤイヤ期予備軍の1歳の男の子としっかりものの3歳の女の子を持つO先生



 

魔の2歳児とよく聞きますが

悪魔の3歳児とも聞きますね?

どうなのどうなの??そんなに魔がつづくの???

魔じゃなくなるのは

いったいいつなのーーー滝汗滝汗滝汗


 

『私たちの間ではね

草木も嫌う4歳児っていうよね?』とM先生


 

えーーーーゲロー!!!


 

3歳で悪魔は終わりじゃないのーーー?!

草にも嫌われる4歳児って…笑い泣き




実は

このイヤイヤ期

脳の成長の過程であることわかってきました。

 

 

欲求の抑制』を司っているのは脳の中の

前頭前野という部分なのですが


とても未熟な状態で産まれてくるのです。

 

 

眠るのも食べるのも

暑い寒いも

服にしわが寄って寝づらいとか

低気圧が来ていて機嫌がわるいとか(うちの子)

日が沈むとなんか嫌だとか(うちの子)


本能のままだった赤ん坊が

次第に生活のリズムを持って

社会での生活を少し覚えるころになると

自我が芽生えて来ます。

 

※自我=個々としての意識

 

自我』の芽生えに対して

前頭前野まだ未熟なので

欲求を抑えられない=イヤイヤ期』となるのだそう。

 

 

 

 

なぜだめなのか?

どうして我慢するのか?

 

子ども自身が納得して理解できるような経験を重ねることで

 

前頭前野の働きが活発になり、発達が進むんだとか。

 

 

 

しかもこの前頭前野は

 

なんと!

発達を続けて思春期頃に完成するですって。

 

あーー長い。

そして納得させる説明というのがまた…難しい…

 

 

 

でも…

たくさんの関わりの中でゆっくりと

『欲望の抑制』を学んでいけるのは

人間ならではなんでしょうねぇ…

 

 

 

M先生

「昔 2歳のクラスで工作をしていた時に

みんなが終わってもまだまだ終わらない子がいたの。

促したけど、なかなか進まなくて…


私も手を出さなきゃよかったのにうっかり手を出して助けてしまったのよね。

 

そうしたら

なんて事をしてくれたんだ!と怒って怒って大変。

 

くっつけた所を 慌てて取って

「ほら もう取ったから 最初からやってみて」

「ごめんね。やりたかったんだよね。先生が悪いね。」と謝っても もうダメ。


どんなに謝ってもどうしても許してくれない。

だって自分でやりたかったんだものね。

 

その子なりにその先を想像しているものね。

その子の一生懸命な世界に邪魔が入った。


そりゃぁ許せないだろうなってわかるよね。

社会のルールはこちらの都合だものね。


 あの小さかった子たち世界がどんどん広がって自我が出来てきた

 自分のやりたいことがわかってきた。

わがままって言うのとは違ってその子なりの主張が出てくるんでしょうね。

それゆえの反発なんですよね。

 

 

S先生

「(最初の育児では)

子どもの泣き声に責められてるような気がした

外でよその人に何か言われたりすると

本当にショックで辛くなりました。

 

 
 
子どもが泣いたり騒いだりすると
周りを気にして焦ってしまうんですよね。

今は手軽にスマホで何でも調べられるし

SNSとかを見てしまうと

綺麗に掃除も整頓もされた家の中とか

ちゃんとおしゃれしているお母さんや

丁寧な離乳食なんかも…

 

でも 実際は 見せられる所だけを

見せられる時に切り取っているだけなんだと思うんですよ。

 

そういうのを見て

そんな風にしなくちゃと焦るのはまた違うんですよね。


そんな余裕なんてないです。

ホルモンのバランスとかもありますし

ちゃんと向き合えないような時もあるのに。

 

良いところだけを発信しているものを真に受けてしまうのも違うんですよね。

 

それに子どもも よーく大人を見ていて 

大人が思っているよりずっといろんな事をわかってるんです。


本当に感心するくらいに

こちらが何を見てるかも

何を意識しているのかも

ちゃーんと わかっていることが多いです。


誤魔化しがきかないので

こちらも正面から向き合わないといけないなーといつも感じています。

 

 

 

O先生は


「子どもにイライラして

怒鳴りそうになると

トイレに行って一人になる時間を作るんです。

 
 



 

ドアの向こうで子どもが呼ぶし騒ぐので

その音には耳を傾けながら

でも気持ちが折れて出ていってしまうと

またイライラしてしまうので…


気持ちが落ち着くまで数を数えたりして

なるべく5分くらい。


そうすると

イライラして怒りたい気持ちが少し収まって

別の方法が見つけられたりするんです。」

 


実はこれ

アンガーマネジメントという心理療法に似ています。

アンガーマネジメントとは

混沌とした悲しみや怒りなどの強い感情をコントロールして

その本質を整理し、問題を解決する手法です。

 

数を数えるなどして気持ちを静めることで

怒りの感情から距離を置き

どうして腹がたつのか

なににイライラしているのか

何が問題なのか・・等々を内観するのです。

 

腹が立つ=子どもが悪い・・のではなく

だいたいは

時間がない 自分の思い通りにならない

子どもがわかるように伝えていない・・・など

冷静に客観視してみると 怒鳴る程ではないよなって事が多いかもしれません。


(私は何度言っても聞かないので結果怒鳴り散らかしますけども滝汗)

 

 

M先生

「私ね

随分たってから同僚に『あの時はやつれていたね』と言われたの。

 

シングルマザーだったこともあって

しっかりしなくちゃ!と必死だったから

自分のボサボサもやつれてるとか疲れてるとかも

その時は全く気が付かなかったけど・・

今思うと 確かに疲れていたの。

 

 

明日の仕事もある。良いお母さんでいたい。

3人の子どもを抱えて

一日を終えるのに必死だもの。

 

だけど こどもの小さいうちは特に

どんなに考えたって思うようにはいかないものね。

やっと今日は出来た!と思ったことも

次の日にはまた1からって事がたくさん。



 

イヤイヤ期だって

(子どもの)年齢が変われば反抗期になって

その内容も主張も変わってくるから

慣れるってことがないものね。

 

それがまた面白いんだけどね。

 

主張が激しい子も強い子も

周りからは色々言われたりして悩む事があるかもしれないけど

 

それは 育て方とかじゃなくて

産まれ持った個性であることが多いから

自分を責めたり子どもを責めたりせずに。

 

その主張が個性や根性の強さになっていくはずだから

きっと大丈夫。」

 

 

そうきっと大丈夫!

 

子育てはまだ始まったばかりです。

子どものイヤイヤ期でつかれた~~

どうしたらいいんだろう……と悩んでいる保護者の皆さんは

一生懸命子どもと向きあって

子育てをしているからこそだと思うんです。

ましてや こんな風に子育てのブログを見ているお母さんもそう。


正解のない子育てを

どうしたらいいか知りたいからですよね。

 



お母さんたち!頑張ってますよ!

頑張れていますよ!



終わりが見えないような日々も

笑い話に変えて楽しみを見つけられますように。

上手に息抜きが出来ますように。

 



 

ちなみに

 

あなたはね、こんなに酷かったのよ!!

こーーーんなに悩みながら一生懸命育てたんだから!!!

と伝えられるように

絵日記や文字で書き留めておくのはオススメです。

 

日頃…嫁に子育ては任せっきりで

のんびり昼寝でもして楽なんだろうと

すっかり勘違いしている旦那さん方にも

日記を共有してもらうのはどうでしょう。

 

ちょっとやる気が出ますよね?出ない…かしら。

 

 まぁ、でも

万が一子どもがぐれた時の愛情の押し売り用に
是非にメモを!!
私は強制的に旦那に見せています。
とくに大変な日の日記はご飯の上に広げてあります。
 
 
S先生が素敵な本を紹介してくれました。
 

児童精神科医の佐々木正美さんの著書です。

 

ハートはじまりは愛着から  佐々木正美
   福音館書店
 
難しいマニュアルとおりの育児書ではなく
子どもと向き合ってきた経験からの
強く優しい言葉がすっと心に響きます。
著者の集大成とも言えるような
子どもと関わるのに必用な温かい眼差しが詰まっています。
 
『暮しの手帖』に連載されたコラムをを再編集してあるので短編で読みやすく
子育てに関わるすべての人にオススメです!
お父さんもぜひ!
 
 
 

ハート抱きしめようわが子のぜんぶ 佐々木正美

  大和出版 

 

 

思春期ってどんな気持ちだったっけ?

上手く表せないモヤモヤや

悩みがちな親子の関係も ちょっと離れて考えみたら

こんなにシンプルでストレートなことなんだと改めて気付かせてくれます。

 

自身の幼少期が重なって 辛くなることもあるかもしれませんが

自分はどうしたかったのか?どうして欲しかったのか?と

自分と向き合って考えることができるのでセルフカウンセリングにも。

 

最後まで読むと 心が温まり子そだてができる喜びを感じられるはずです。

子そだて中のみなさんにオススメの一冊です。

 

 


クローバークローバークローバークローバークローバー

そもそも子育ては

一人では出来ないようなホルモンが分泌されているそうですよ。

産中産後のメンタルの不安定さは そのホルモンのせいなんだとか。


昔は近隣なども横のつながりがありましたもんね。
…このことについてはまたいつか。



子育てに煮詰まっても煮詰まらなくても

息抜きに外に出てみてくださいね。

最初は少し大変かもしれませんが

すこしずつ慣れて

保護者にとっても子どもにとっても社会に出る練習になるはずです。

コンシェルジュや経験豊富な先生方が相談への窓口を繋いでくれます。

 

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