りあかるも * 詩文と日常の発露 *-090506_1448~02.JPG
 


やらなきゃいけないことは色々あるけれど、この道だってやりたい!
と思って、作品を作ってみました。
何度もあれこれ手直ししてみたりしたけれど、これが現時点での自分の実力なのかな……よくわかりません。
この応募作品が自分の今の実力なのだとしたら……もっと頑張らなくては!と思わされました。

そして、気張ってしまうと気張った言葉しか出てこないのだなあと痛感。
blogやちょっとしたメモなんかにぽろっと零した言葉の方が、気が抜けていていいもののような気がします。

この応募作品ですが、普通詩と言われて思い浮かべるものではなくて、散文詩、をひとつ混ぜてみました。このblogでは散文というカテゴリで分けているものです。
実は散文詩を投稿するのは初めてなので、ドキドキしています。どう思われるだろう……

詩だけではなく、小説も頑張って書いて応募したいです。
諦めの悪い私ですので。


 



僕は痛みを知らない。君の痛みなら知っている。



  いたいよ



花が咲くんだ、と僕は嘯く。昨日夢の中ですべて散ってしまったけれど、それはそれは特別な花なんだ。散ってしまって僕が世の無常を感じてしまうくらい、一緒に散れないこの身に違和感を覚えるくらい、特別。


君の花だった。


欠けらは赤く、僕にはそれしか見えず、あと何色かあった筈なのに疾うに失われている。失われるための花。

僕はそれに痛くならない。けれど君は痛んでいると知ったから、僕もそれを知る。

その花が咲いて散るたびに僕は知る。


君のすべてがそこに練り込まれていて、僕はそれに乱反射する過去の僕のスライドを見かける。突然いなくなった猫も蓋の下の夥しい数の御玉杓子の白い腹も二次元になった雀も御影石に刻まれた名前もブラウン管の向こう側からお別れを告げた彼も、なるほど僕に痛みを教えたのだろう。

けれど僕は痛みを知らない。

知っているのは君だろう。


痛いよ、と叫んだ声は宙返りをして僕にこう聞こえる。

痛い、いたい、居たいよ、居たいんだ!

体がそう叫んでいるなら、僕だって居たいんだ。

ここに。この場に。どこにでもなく。

できれば君と。できなければそれなりに。


だから君の花が咲く。


痛みを僕は知らない代わりに、君の痛みを知っていく。

極彩色のたったひとつ、赤い欠けらだけを追いかけながら、僕は高らかに叫ぶ。

痛い、痛いよ!君は痛い!

居たい、居たいよ!君は居たい!

それを忘れない為に花が咲く。

散って散って散って散って呻く。

嗚呼、なんて居たいんだろう!



僕は痛みを知らない。君の痛みなら知っている。

君が痛いと言うたびに僕は居たいと言う。

だから僕には花が咲くのだ。

それはきっと、今夜は涼やかな鈴の音を立てて散っていく。







君に寄り添うことができなくて

きっと僕は哀しい

君の苦しみは僕の苦しみで

君の哀しみは僕の哀しみ

なわけがなくて


君の涙が僕のものではないことが

僕の胸に矢を射かける

その痛みに涙する

僕の哀しみに意味はあるの?



僕の涙が君のものではないことに

少しは安堵できるのに




りあかるも * 詩文と日常の発露 *-090411_1312~01.JPG
 


桜が咲くと思い出す人がいる。
別れたあと、自転車で走りながら帰る道すがら、桜が散って私の頬を撫でた時、漸く私は別れの哀しみというものを知った。
遅すぎた感情だった。
私の感情はいつも沈思黙考していて、だから私はいつだって遅すぎる感情に、変な場所で足止めされてしまう。

あっさりと別れてしまったあの人。
忘れ形見のメモみたいな手紙が、たったひとつの思い出のよすが。
もっと先に、哀しめていられたなら、どんなにかよかっただろう。


月日が経ち、桜を見て思い出す人が、ひとりずつ増えていくのだろうと思う。
そのたびに別れては遅すぎる哀しみに打ちひしがれながらも、私は桜を愛でる。
たくさんの淡い思い出と共に愛でる。


今年の桜は、もうすぐ散ってしまうのだろう。
来年もまた咲く為に。


 



りあかるも * 詩文と日常の発露 *-090401_2048~01.JPG



お友達の手紙を待っていたら、手紙と一緒にチルドでチョコレートが送られてきました!

吃驚した……てっきり手紙だけだと思っていたから。

そっと覗きこんだ箱のなか。



りあかるも * 詩文と日常の発露 *-090401_2050~01.JPG



抹茶味なのかなあ(実はまだ食べていない)

少しゆったりしながら食べることにします。本当にありがとう!

手紙も、絵本のリストなのだけど、添えられた言葉が何よりも大切だなあと。

君が大切だなあと。


あんまり、言葉では上手く言えなかったけれど。

少なくとも私は、こうした小さな言葉や喜んでくれる笑顔とか、それこそ「君の笑顔、プライスレス」みたいなところでたくさん返してもらっているし。

物だけでもだめで、観念だけでもだめで。

目に見えるもの、見えないものでちゃんとやりとりしあえてる。

少なくとも、この関係では。


私は友人に恵まれているなあ。

だから私はとってもしあわせで、遠回りもしてしまうんだろうな。


とにかく、素敵な絵本を探す旅に出かけますよ。いざ!