気がついている方もいるかもしれませんが、徐々にブログ内を整理し始めました。

もう少し綺麗にして、エッセイというカテゴリを増やして、今まで雑多に書いていた日常を取りやめることにします。

取りやめる、というのは、日常というカテゴリをとりやめるのではなくて、それは少しだけ残して、出来る範囲でその時考えたこと感じたことを丁寧に綴るためにエッセイを用意しようと思います。

日常も、エッセイになりきれない文章の切れ端、という風にしたいなと感じています。

頑張って方向転換するので、よろしくお願いします。


それから、これが最大のお知らせなのですが。

近々、アメンバーを女性限定にさせていただこうかな、と思います。

限定記事も方向性を少し変えて、女性にしか話せないようなことを書いていけたら……と思います。

なので、男性のアメンバーさんには申し訳ないのですが、近日中にアメンバーを解除させていただきます。許してください。ごめんなさいっ。

これからも、アメンバー関係なく仲良くしていただけたらと思います。


以上、お知らせでした。







ぼくの小鳥ちゃん 』の黄金タッグの文庫本。

同じように、いえ、前よりももっとたくさんの絵で包まれた、ふんわりメルヘンなお話です。

江国香織・作 荒井良二・絵


いつも夢に出てくるピンクの壁を目指して、猫のハスカップがモンテロッソへと旅に出るというストーリー。

やさしい雰囲気の文章と、色鮮やかでふんわり、しゅっとした絵。この要素が絡まりあって、短いながらも素敵な一冊に仕立てています。大人の童話。


私は特に、ヴァイオリン弾きに出会う場面が好きです。

というか、その時のハスカップの気持ちが。

『孤独な方が芸術家のため』

すとんと、落ちてきました。

まさしく、そのとおりなのです。少なくとも、私にとっては。

だから、このひとりといっぴきの邂逅は、私の真ん中にふかぶかとおじぎして座り込んだのです。


それで……私が読んだのは、文庫版に直されたものだったのですが、最後に金原ひとみのエッセイがあるのですね。

何故この人に寄稿を頼んだのかは存じませんが……ハスカップの物語を読み終えて、ふわふわりと余韻に浸っている所に、この方の暴力的で血生臭くて不気味なエッセイを読まされる身にもなってほしいものです……だからこそ、続けて読まないよう、別冊のようになっているのかもしれませんが。


ハスカップ。ハスカップジャムが実は大好きなので、すぐに好きになった名前でした。

ハスカップ。あなたに出会ってしまったら、きっと私は哀しい気持ちになってしまうな。


モンテロッソのピンクの壁 (集英社文庫)/江国 香織
¥660
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歌劇のように歌ったのは
恋ではなくて愛でもなく
唯の呪詛 貴方への怨嗟


私は傷を甘受したのだから
同等の対価は
支払われてしかるべきではなくて?
今はまだ
マスカレードの宴は終わらず
この仮面は笑みを模っているけれど


夜が更けて燭も吹き消す頃
仮面は乾いた音を立てて
滑り落ちるのでしょうね
この私が沼に滑り落ちた時のように


 



春のすてき 』と同じ方の、今度は冬にまつまるすてきなエッセイ。

『春のすてき』もそうだけど、同じ季節に読むのではなくて、その季節になる前に読んで、その季節を迎えるための本かも。


おんなじ空気が漂っていて、上品で優雅でほんわかしていて。

きゅんとしたのは、「Sentimental Value」という言葉。

他人にとっては価値のないものでも、自分にとってはかけがえのない宝物、という意味なんですって。

そういうの、わかるなぁって思って。きゅんっ。

私も、旅行先で拾ったまつぼっくりや、失くしてしまった指輪が入っていた入れ物、カレンダーの写真……たくさん、そういうものがあるから。

だから、部屋が片付かないのかな(笑)


日常をすてきに過ごすことを思い出させてくれるような本でした。

私も「すてき」、見つけよう。




 


ほつれたものを取り繕うのは
この針と糸で出来るかしら
生まれて歩んだ半分を
ずっとほつれたままにしてたけど


ハート型に致しましょうか?
それとも別の形をお望みで?


私の心の形は
痛い形だから
ざっくりと縫い目を残して
あなたを刻むのもいいかもしれない