世界レベルのスピーチ | 石渡誠 Language Teaching for a Better World

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Language Teaching Revolutions Inc.
FORWARD代表 石渡誠

今米国のシンシナチで、トーストマスターズ・スピーチ世界大会(Toastmasters International Speech Contest) が開催されています。

それぞれの地域で優勝を遂げた88人のチャンピオンが一同に集って行われるものです。

9グループに分かれて準決勝戦をして、各グループの勝者9名が決勝戦にのぞめます。

今年、日本で優勝したのは田村直樹さんで、実は私どものスクールでの先月末のミニプレ大会にも特別出演して世界大会に挑むスピーチを披露してくれました。

 

人生の意味を問う、"You Decide" と題したこのスピーチは、ユーモアに溢れながらも、力強く、感動を呼び起こすもので、受講生達も大きな刺激を受けました。

今まで日本人はもとより、東洋人も優勝をしたことが無いそうですが、このスピーチならば歴史が作れるかもと期待させてくれるものです。

準決勝、決勝の模様はビデオで観れるので、私も楽しみにしていました。

そしてすでに準決勝戦は全て終了して、先ほどまでビデオ観戦して今これを書いているところです。

田村さんが出場した準決勝グループには10名いたのですが、ジャッジングに相当な時間がかかり、その理由はあるスピーチがタイムオーバーで失格となったためとアナウンスされました。

大会は時間制限に厳しいので、数秒のタイムオーバーでも即失格です。本来ならば、それでジャッジングが伸びる必要もなかったのでしょうが、あまりに素晴らしかったので議論されたのでしょう。

そうなんです。それが田村さんのスピーチだったのです。

おそらく、今まで以上に聴衆が盛り上がったために、間を取る時間が増えたためのアクシデントでした。

その場にいるオーディアンスの反応に合わせて楽しくスピーチをすることは、本来ならば一番大切なことです。そういう意味でも、田村さんは最高のスピーチをしたのではないでしょうか。

 

現地に応援行かれている、日本地区(D76)役員の東公成さんは、facebook で以下のようなコメントをされていました。


「D76の皆様。田村さんはSemifinalの10人のスピーカーの10番目でした。聴衆はおそらく300人。You Decideが始まって聴衆はもうびんびん反応していましたよ。大笑い、そして「うーん」と頷く。

アメリカ人だけではないです。世界中の人間を笑わせ、納得させたものすごいスピーチでした。私は300人の聴衆の最後列に座っていました。私の3列前には2001年の世界チャンピオンのダレン・ラクロイ。田村さんのスピーチを手を叩きながら喜んで聞いていました。聴衆の反応は抜群。

はD76のメンバーとしてこの時ほど名誉に思ったことはありません。田村さんのスピーチが終わって周りにいた中東、インド、台湾の皆さんからTamura will win!のコメントをもらいながら、、、、、、、、泣きましたよ

そのときインドのあるリーダーがストップウォッチを見せてくれました。 7分53秒。。。。。。。。。23秒のタイムオーバー。...もったいなさすぎる。あれだけすごいスピーチがタイムオーバーなんて。 映画のような素晴らしいストーリー。強烈なメッセージ。

皆さん、田村さんがYou decideでリーダーシップを語った時に、私は会場のマジョリティがうーーーんと頷いていました。想像できますか?感動ですよ

そしてYou decideの最後のシーン。大笑いした三分の二のパートが終わった仕上げの場面。そして最後。これ以上ないくらいに芸術的に「決まった」一瞬。 私が知る限りIner-District, Semi finalで最高のプレゼン!」

まさしく世界レベルのスピーチでした。是非皆さまもご覧になってください。

ビデオ視聴は有料ですが、どなたでもこちらからご購入いただけます。(会員でない方も、ビデオを選択後、Add to Cart をクリック、そして Checkout をクリックすると申込みできるようになっています)

田村さんの出場したグルーブは#6です。ビデオ1:52:30秒からは、全出場者へのインタビューもありますが、ここでも最高の受け答えをしていますよ。

そして日本時間で今日土曜日の夜9時半からは、いよいよ世界一を決める決勝戦が行われます。そちらの模様もこちらから視聴できますよ。