四畳半タイムマシンブルース(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  ■あらすじ

 

●私…京都のくされ大学生

●明石さん…私が秘かに思いを寄せる女性

●小津…私の悪友、と言うか悪魔

●樋口…小津と明石さんの師匠

●もっさりくん…未来から来た後輩

 

京都の大学に通う私。

今年の夏もまた、何事も成し遂げることなく日々を暮らしている。

 

 

そんな私の救いはエアコン。

京都の夏、しかも私が住む下宿のある場所は、過去には沼だったもんで夏の蒸し暑さは人が生息できる範疇を軽く超えるのだ。

 

 

だが、ある日。

エアコンのリモコンが壊れるという突発事態が起きた。

おまけに明石さんは、五山の送り火見物に、もう誰かと行く約束をしていると言うではないか。

 

 

そんな私の前にタイムマシンで未来から来たという「もっさりくん」が出現。

 

 

私たちはタイムマシンを使ってリモコンが壊れる前に行きあの涼しい夏をもう一度…と言う野望を実現しようとするが、

野望を実現(=過去改変)したら歴史が狂う。

 

 

リモコンがなく暑い夏を過ごしている今現在が、リモコンがある涼やかな夏に代わってしまうことで、結果として宇宙消滅の危機と隣り合わせの危機を生じさせ…。

 

 

「リモコンが壊れた過去を変えちゃいけねぇ」

 

 

私と明石さんは歴史を改変させないためにあくなき努力を続けるが、

如何せん相手は小津である、樋口さんである。

やりたいようにするのである。

 

 

辻褄を合わせるために奮闘する私と明石さん。

 

 

その甲斐あって、多少の被害を被った人はいるものの、ついでにもっさりくんの活躍もあり、何とか歴史を狂わせることなく現実にすり合わせることが出来た。

ついでに明石さんを五山の送り火に誘うことも出来た。二人きりで観に行くのだ。

 

 

私はもっさりくんが、もちぐまを持っていることを知る。

もちぐまは明石さんが大好きでずっと身に着けているキャラクターだ。

「大学に受かって独り暮らしをするときに、寂しくないようにと、

お母さんがくれたんです」

 

 

オカアサンーーー?

 

 

君は明石さんの子供なのか。

明石さんは誰…どこの馬骨と結婚したんだ。

君の父親は…。

 

 

否、詮索はやめよう。

 

 

私と明石さんが今後どうなるか。

それは今、語ることではないだろう。

 

 

■おしまい 

 

 

 

  ■感想

 

 

出典: (C)2022 森見登美彦・上田誠・KADOKAWA/「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会

 

 

原作既読。

 

 

原作よりわかりやすかったです。

タイムトラベルの話が。

原作のざっくりレビューはこちらから。

下差し

 


 

京都の百万遍あたりにある某大学(わかるわ!)の学生たちが織り成す青春群像劇。

ちゃうわ!

そんなんちゃうわ!

そんなんちゃうのに、なんやねん、この甘酸っぱい気持ちは照れキューン

 

 

是非是非、原作も読んでください。
これを読んで、あるいは観て、
ついでに四畳半神話大系も体験して、
「百万遍あたりにある大学に行きたいわぁ」
って思っていただければ、嬉しかるかる。
実際、あれを見てここの大学に行きたいと思った方もいたそうですし。
 
 
私が渾身の力を振り絞って明石さんを誘うシーンはハラハラ。
原作知ってるのにハラハラ不安
 

 

私ともっさりくんのラスト近くの会話あたりから胸がぎゅうぎゅうしてきて。

もっさりくん…え?

からの、寸止めパンチ。

 

 

きれいで頭も良いしっかり者だけど、やっぱりちょっと変わってる明石さんにお似合いなのは…って思っちゃうよね。

 

 

25年後の京都から来たもっさりくん。

25年後も京都は今とあまり変わりないそうです。

 

 

〆に持ってきた

「成就した恋ほど語るに値しないものはない」

で涙腺ドバーですよ。

 

 

この映画のテーマは。

やっぱりマダムにとって、

モリミーと京都は特別。

上矢印

これ!

 

 

もっさりクンのカバンが下鴨兄弟の狸バッグや-。

ほしい。

グッズ化してくれへんやろか。

ちなみに明石さんには実在のモデルがいるそうですよ。

フフフ。

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